レンタルボックスというビジネス

 最近大量に増殖中のレンタルボックスですが、増えすぎてるってのも事実で1年も経たずに無くなっていくお店も多いようです。って、ウチのお店もまだ1年経ってないからなんともいえませんがぁ(うちの会社的には来期末[来年の9月末]までは確実に継続予定です)。
 お店を閉じてしまう理由はいくつかると思うんですが、レンタルボックスという業態は辞めるのが非常に容易なのかもしれないと思いました。他の小売とは違ってて在庫を抱える心配は無いわけで、閉めようと思えばいつでも閉められるんですよね。ただ、出展者にとってはたまらない話しだよなぁ、それって。

 実は、レンタルボックスは参入が比較的容易なんですが、ちゃんと運営しながら利益も出していくって相当困難なビジネスなんですよね。お店の規模が大きくなればそうでもないかもしれないけど、大きければ大きいほど初期コストがかさみますからね。結局のところ、オーナー一人+αくらいの規模ではじめちゃうと、ホントにもうレンタルボックスと命運を共にするってな感じなんだよなぁ。で、結局お休みなしで続けるのって限界があるわけで、ダウンしちゃうんでしょうね。ちなみに、定休日があるお店でもスタッフが全然いないお店は定休日も仕事をするわけなんですよ、事務処理をね。や、もっと効率よくシステム導入とかをしてやる方法もあるんでしょうが、それはあれですよやっぱ初期コストがかさんじゃうわけですよね。自分で作れるんだったらすごいんですが。

 先日、某VCの方が来られて、ハ]ウリのようなレンタルボックスをなんとかして広められないか、ってな話をしてたんですが難しいですね。システム化したところでコスト削減はそれほどできるわけじゃないし、結局アナログに頼らなければならない作業はたくさんありますからね。それと、このビジネスの一番面白いところである、出展者の方々とのコミュニケーションはシステマチックにはできないからねぇ。商品の話をしたり、なんでそれを作ってるのかとか、それらの想いを聞いてあげなきゃ売りにくいよなぁ、っていうかお客さんに商品のこといろいろ聞かれても答えて上げられないっすよ。それって、レンタルボックスを運営する上で一番重要なことじゃないのかなぁ。でも、システム化しなきゃいけないところはしていかないとね。コスト削減。

 なんか話がそれてきたな。えっと、もしレンタルボックスを始めたいのなら、ホントに考えてるほど安易じゃないってことは伝えたいです。参入が容易なのは事実ですが、継続は本当に難しいです。私の場合も、適当なサービス展開でお客さんはもとより出展者の皆さんに多大なる迷惑をかけちゃったりしてます。緻密なサービス展開をしろって感じじゃないんですが、やっぱ、最初になんでこのお仕事を始めたいと思ったのか、その部分だけは忘れないで欲しいです。そうしたら、そう簡単に辞めるわけにはいかんと思いますから。あと、はじめる時は本当に覚悟を決めたほうがいいですぜ。