F1遅報
2004 中国GP 【予選レビュー】
vol.97 2004.9.27 01:45
公式予選2回目、最後にアタックを開始したシューマッハの1コーナーでのスピン。今までに見たことが無いシーンに、一瞬時が止まった。
前兆はあった、アタックラップに入る直前の最終コーナー。シューマッハは縁石をわずかに超え、体勢を一瞬乱してしまう。コントロールライン通過速度が遅いが、スムーズに1コーナーに入るシューマッハは流れるようにマシンのコントロールを失いコースアウト。この時点でシューマッハのポールポジションは無くなった、結局アタックは行わずノータイム。そしてポールポジションは同じフェラーリのバリチェロとなった。今シーズン3回目、通算12回目のポールポジションにバリチェロは本当に喜んだ。
公式予選2回目、アロンソがトップに立ち、続いてバトンがトップに。そのバトンのタイムを抜いたのがバリチェロだ。その後ライコネンがバリチェロには及ばないが、バトンを上回り、最終出走のシューマッハがノータイムに終わったことにより、1~6位までを異なるチームが占める面白い展開となった。
フェラーリのバリチェロ、マクラーレンのライコネン、BARのバトン、ザウバーのマッサ、ウィリアムズのラルフ、ルノーのアロンソ。色とりどりのマシンが、初開催の上海インターナショナル・サーキットの1コーナーに飛び込むこととなった。