役者さんの映画のギャラは安い

 役者さんの話をほとんど書いていなかったので、今回は役者さんのことにふれます。

 この映画は、当時流行の癒し系な女優さんとJのSに所属するアイドルが主演で、それ以外にもテレビで見かける女優・俳優・役者さんがずらりと出ていました。そりゃ、全国ロードショーな映画ですからね。で、撮影の最初の頃は滅茶苦茶緊張しててまともに取材ができなかったんですけど、時間がたつにつれてだんだんフツーの風景になってきちゃうんですよねー。すげー、どうでもいい話とかばっかしてました。

 でもそのキャスト陣の中で、ホントに最初から最後まで緊張しまくりだった女優さんが一人いました。大学時代から読んでいた漫画誌にグラビアで出ていた方で、当時はかなーりはまっていたその人がキャストに名を連ねていたときには正直ビビリました。例の某プロデューサーに最初に話があったときに台本を見せてもらったんですけど、そこにその名前があった時点でこの話は絶対に断らないつもりでしたから。あまりに緊張しちゃってなかなか話す機会がなかったんですけど、ロケの移動でロケバスでとなりになった時に話をしました。が、ここでもやっぱほんとにどうでもいい事ばっか。公式Webが休止になっていたので、また始めたいなとかいろいろ日記とかも書きたいとか。やー、そんな取り留めない話でも直接話が出来ただけで幸せで、ほんとにこの仕事をやってて良かったな~と思った瞬間でした。

 そういえば、彼女はロケ終盤は別のドラマの撮影も始まっていて、本当に忙しそうでしたね。また、別の機会に書きますが、撮影が終わってから公開まである程度の期間があるのですが、公開の頃はどのキャストも別のお仕事に入ってます。でも、公開付近は記者発表やら番宣でいろんな番組にゲストとして出たりで忙しくなります。撮影現場でいつもの衣装で見るキャスト陣には慣れきっちゃってたんですけど、芸能レポーターにかもまれる姿やいろんなTV番組にゲストで出ている姿とかを見てると、「あー、やっぱり芸能人なんだなぁ」と再認識しちゃいます。

 なんか全然Webの話と関係ないなぁ。そうそう、Webに絡む話と言えばJ。Jに所属している役者(アイドル?)はみんなWebに写真を載せる事が出来ないのです。某プロデューサ-がさんざんごねても、監督がお願いしても全て不許可。正式な理由は不明なのですが、ブロマイドとかがかなり売れる人たちなので写真をWebに載せる事によって価値が下がるとかどうとか。そう、いろんなドラマとか映画のWebを見てみれば分かりますよ、Jの人たちは一人も写真が使われていませんから。今回も主役なのにどうしようと考えたあげく、イラストで行く事にしました。記者発表の写真もわざと監督の腕に顔が隠れるようなカットを使ったり、不自然なトリミングをしてみたり。本当にWeb担当者泣かせな話です。

 で、最後にタイトルの事に触れますが、なんか映画のギャラってとっても安いんです。数字を書く事が出来ないのですが、こんな話がありました。主演の女優さんが2日間映画の撮影がお休みだった間にCMの撮影をしてたそうです。で、その2日間のギャラが2ヶ月近く拘束される映画のギャラより全然多いって話を聞いたんですよね。えー、主演なのにそんなに安いのー? って思ったんですけど、本当の大御所なら別ですが、ちょっと売れてるくらいの役者さんにとっては映画出演というのはこれとないキャリアの獲得場所で、ギャラはそんなに重要じゃないとか。そんなもんなんですねー。

* 敢えて映画名は出しておりません、気づいた方もコメント・トラバで映画名を出さないようにお願いします