正直、あのどうでもいい日本語の主題歌みたいなのが無ければ絶対に劇場に観に行ったであろう作品。たまたま、深夜のCSでやっているのに気づき、観ました。
韓国映画ということもあり、日本人である私にとっては随所で違和感を覚える部分や、演出手法の古さを感じたりしましたが、それらもひっくるめて新鮮だったことは間違いありません。特にディレクターズカット版(144分)だったため、ディレクターのこの映画に対する想いが随所に溢れていたのが印象深いです。主演の2人は韓国ではトップクラス、特にチョン・ウソンの無骨さはこの映画の辛い展開をしっかりと支えていると言えます。また、若くしてアルツハイマーを患ってしまうという設定を演じた、ソン・イェジンはその美しさがより悲壮感を深めます。
この手の映画のエンディングは様々なパターンがありますが、観客の誰もが臨むものすごくシンプルかつ、この映画自体がもつ様々な苦しみから解放させてくれる素晴らしいものだと言えるでしょう。本当に劇場で観たかった、、、。
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