ガイアックス 決算説明会

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とは言っても、中間決算の説明会でしたが。

 申し込みは5名くらいあったみたいですが、参加者は2名。発表するのはCEOとCFOの2名、2名相手にトップ二人が発表って、なんだかなー。第二四半期は赤字に転落しているのですが、単純に経費がかかったということを説明しただけであっさり。

 本当に、サクッと説明は終了。もう一人の参加者が質問するアクションに移らなかったので、いくつかのパッケージについて質問。なんとなく、ガイアックスという会社のポテンシャルと問題点がわかりました。

 でもって、私が質問を終えると、もう一人の参加者が突然ぶち切れ。四半期赤字について厳しく指摘。そして、四半期赤字以前の問題で売り上げの伸びが見られず将来性の無さに失望している旨を二人にぶつけまくり。あー、物言う株主だなぁ、ええ感じやー、とか思ってみてたんですけど、無茶なゲーム事業から撤退した翌期でそう簡単には売り上げは伸びないし、現在の売り上げ規模(年間25億)から考えると四半期赤字について細かくせめてもしょうがないのになぁと思ったり。でも、通期の最終利益幅の予測が10倍のレンジで設定されているという指摘にはびびったー、ホントだ、ありえん、、、。

 ただ、この方の指摘はあまりに本当のこと、これまでも説明会にこられていた方のようで、それだけに経営陣の姿勢を厳しく批判しているようでした。でもって、その質問というか意見に対する二人の受け答えの浅さを見ることが出来て収穫。

 結局その方は時間ギリギリで、もう期待はしない、説明会にも来ないと捨て台詞を吐いてたいじょー。まー、100万円とかの株価の頃に買ってるんだったら怒るのもわかるけどなぁ。ちなみに、私の買値は、今の株価より下です。たぶん、今回の決算のあおりで買値を下回るだろうなぁ。丁度予定していた時間になったので、説明会は無事(?)終了ー。既に、私しか居なかったので一つ二つ上田社長にコメントしておきました。やー、やっぱパッケージの単価が安すぎるよ、って。でも、なんか文科省は無理としても、教育関連のお上とか辺りに食い込むパイプを作って、今までとは桁が違う契約確保を目論んだらどうか、みたいなー。

 というわけで、なんだかとてつもなく得るモノがあった説明会でした。ああ、絶対に上場したらあんな説明会やっちゃダメなんだなって。実際、あのくらいなら自分でも出来るって思っちゃったしなぁ。やっぱ、上場した瞬間から芸能人の如く株主からは熱視線を浴びることになって、業績がよければ賞賛、業績が落ちれば徹底的に批判される。これはすごいプレッシャーだよ、上場企業で業績がイマイチな状況ってホントに胃が痛いだろうなぁ、、、。まー、その辺をスルー出来る人じゃないと、役員とかつとまらないと思いますけど、、、。

 ガイアックスの問題点は、パッケージに対しての値段設定とその根拠が乏しいこと。ある意味、めちゃくちゃ安いのにそれを十分アピールできていない。あと、技術力があると口にするんだったら、技術のことを理解できない人間と理解できている人間の双方にきっちりとそのポテンシャルを理解させること。正直、昨日の説明くらいでは私には何が技術力があるのか理解できないし、評価も出来ない。
 そしてもう一点、これは致命的なんだけど営業力が根本的に低いって事ですね。なんだろ、やっぱ上場したら数字は作らなきゃダメなんですよね。特に四半期開示しなきゃいけない状況下では四半期で赤字になるってのはある意味許されない事。前提でそう考えていないと、やはり株主には説明がつかないんですよ。確かに、私も経営者なので現状を打破するためには四半期的に赤字になるのは当然あり得るとも思ってしまうのですが、やっぱそこは上場会社。黒字基調できてたのだからこそ、今回の赤字を痛恨の極みという姿勢だけでも見せないとね。で、その赤字の原因について、数字が小さいとはいえ明確に説明して欲しいですよね。結局、翌四半期に改善されるっていう根拠が乏しいんですよ。
 ちなみに営業力については売り込みの手法についても疑問点が、、、やっぱ、泥まみれになって自社の商品を売りまくる営業部隊がいないんじゃないのかなぁ。ちょっと根拠を失念しちゃったけど、あんま必至になってるっていう感覚が得られなかった。

 というわけで、この説明会に株主になる前に出てたら当然買ってなかっただろうなぁ、ここの株。でも、会社規模的にもメインの商品的にもウチの会社の参考になるので、株主であることを忘れてしばらくこの会社の成り行きを見守りたいと思います。そうそう、上田社長は俺と同い年で出身大学が同志社だってー、敵だ(笑)。