今日も午前に日経平均が400円近く下げて、なんというか混迷な雰囲気を漂わせていますが、日経新聞の1面の見出し【「景気悪化」94%に急増】が混迷に拍車をかけています。
社長100人アンケートってのが元で、「国内景気の現状をどのように認識していますか。」ってのの回答で「天井を降って悪化に転じた(13.7%)・緩やかながら悪化している(69.0%)・急速に悪化している(10.8%)」ってのを足したら94%だったという感じです(なんで95%じゃないんだろ??)。「緩やかながら悪化」と「急速に悪化している」ってのの選択肢に極めて大きな乖離があるのでビミョー、そりゃみんなここを選ぶだろうなぁー、的な。
で、過剰反応? ってタイトルに書いてるわけですが、過剰に反応してるのはメディアの方ですよね、メディアっていうか日経新聞。この社長100人ってどんな会社なんだろっておもってチェックしてみると、NTTやら伊藤忠商事、キャノン、トヨタ自動車、ファーストリテイリングとかバリバリの大手企業の社長さんでした。これ、中小企業でやったらこれよりさらに酷い数字になるって事だよね、、、。大手が、ここまで消極的になってるってのはちょっと意外で、実体はそこまで悪くなくてもすごーく悪い雰囲気が漂って来ちゃうわけです。あ、逆に凄まじく悪いのを、もうちょっとましな状況で悪いって感じに出してるのかもしれないけど、、、。
一方、日経MJの3面にはこんな話し、「広がる店舗閉鎖」。百貨店とかがバブル崩壊以降売り場面積が減り続けてきたんだけど、最近になって再編効果もあって増床に転じようとした矢先、世界的な金融危機のあおりで再び「店舗閉鎖」に踏み切らなきゃいけないって話し。で、それが百貨店だけじゃなくってスーパーにも広がっていて、イオンに続いて西友が店舗閉鎖を発表してやばいねぇって。っていうか、このコラムの〆は「キーワードはスピード。迅速に対応できるか田舎が浮沈のカギとなるだろう。」っていう、なんだか当たり前の話しで、迅速に対応することで迅速に雇用が悪化して、結果的に迅速に景気が冷え込むんじゃないかなぁって。
何となくメディアも今までの楽観路線から深刻路線に切り替えてきてるんだよね。そうなると、ホントに情報の取捨選択が出来ない人たちはとにかく全てが不景気オーラに覆われてしまって、為す術なしって思っちゃいそう。こんな時だからこそ、逃げ道を作ってあげないといかんなぁ、そう思うわけです。って、考えてる会社が少しでも増えてくれるといいなぁ。もう、馬鹿騒ぎが出来る会社っていったら1社しか思い浮かばないんだけどねぇ、この業界界隈では、、、。