もう、1ヶ月近く前になっちゃいますけど、ニッカの「シングルモルト余市1988テイスティングイベント」に参加しました。場所は、ニッカウヰスキー青山本社 5F、なんでしょうか会社のセミナールームみたいな場所でした。というか、骨董通りに本社があるって、なんかそれだけでも味があるなぁ、、、。
で、会場に入るとテーブルにはずらりとテイスティング準備が為されていました。「シングルモルト余市12年」と今回のテーマでもある「シングルモルト余市1988」、そしておつまみとミネラルウォーター。もう、なんだかエサを目の前に「待て」と言われているわんこの気持ちがわかります、、わんわん。
程なくして、AMNの徳力さんの司会でイベントがスタート。ニッカウヰスキーのチーフブレンダーというなんだか並々ならぬ肩書きの久光さんから、ニッカウヰスキーの歴史やら、余市が生まれた舞台である余市蒸留所のお話し等をレクチャー。っていうか、蒸留所の名前を酒に付けるってのは、色々な意味で勇気が要る行為であり、自信の表れでもありますよねぇ。
余市、雪虫、山崎、シングルカスク、色々なキーワードが出てきます。
アサヒの焼酎のイベント、サントリーのプレミアムモルツのイベントに続き、ウィスキーのイベントと言うこともあり、その製造行程の違いに色々納得です。
というわけで、前半のレクチャーは終了。引き続き、テースティングです。テースティング方法はやはりウィスキー独特のモノ。というか、香りを味わう。ウィスキーならではですなぁ。そして、アフターテイスト、これはあまり考えたことがなかった話しです。
まずは、シングルモルト余市12年から。
そう、余市ってほとんど飲んだことがなかったのですが、この日のためにノーマル余市で鍛練を積んでいただけに、この12年の深さに思わずびびってしまいました。そして、うまい、ちがうな旨い。そして、キレーな色だ。この、テイスティンググラスってウィスキーの姿をありのままに見せてくれるね。
そして、12年でテイスティングを試した後に、シングルモルト余市1988の登場です。
うん、余市12年とは明らかに違うさらに深みのある色。深い琥珀色の中に、何か言葉に言い表せない何かが含まれている感じ。うーん、言葉でも写真でもこれは伝わらないなぁ、、、。
そして、香り、これは、、、ちょっと言葉にすると違う気がするんですが、ウィスキー独特のスモーキー香なんだけど奥に甘さが、甘さとは違うんだけどなぁ。
さらに、一口、、、!! こ、これは!! はい、飲んだことありません、こんなの、、、。深い、重い、でも、あ・ま・い。なんだろなー、やっぱ20年って言う時が生み出した旨みは一言では表現死がいたいものがあります。ああ、しあわせだー。いつもいつも、ウィスキーって味わうって言うより、カーッ!って飲んじゃう愚なのですが、流石にこれは味わざるを得ない一品です。
ちなみに、ミネラルウォーターで割ることで色々変化するってのも体験しましたが、やっぱ俺はストレートが一番かな。んー、シングルモルト余市1988はロックとかも避けて、ストレートでゆったりと飲むのが一番かも。というか、家に一本寝かしておいて、ここぞと言う時にあけてみたい。そうだなー、佐藤琢磨がウチに来て、「ウイスキー頂けますか」とか言われたとき、みたいな(ないない)。
もう、飲まなくても深いよ、畏れ多いよ。三國志で言えば関羽、街で言うと奈良ですな(意味不明)。
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というわけで、テイスティングのイベントは終了。地下にあるBLENDER'S BARに移動しての懇親会です。下記の飲み物が自由に頂けました、、、。余市15年をハイボールにしてるツワモノ発見!
宮城峡も頂きましたけど、こいつもただものではないウィスキーですな。っていうか、なに、この強さは、、、。余市の12年をロックで頂きましたけど、やっぱ、ストレートで飲むべきだ、こんなウィスキーは(個人の好みですが)。
そうそう、最後に。余市というかニッカウヰスキーを作った竹鶴政孝翁(たけつるまさたか・おう、そういう風に社内では呼ばれているそうだ)が、単身スコットランドに渡った際につけたノートのレプリカが展示されていたので、色々読んでみました。うーん、歴史を感じざるを得ない。いつの時代だって、すごい奴はすごいことをしてるんだなぁ。
といった感じの、ウィスキーのアレコレを再認識できる、超スペシャルなブロガーイベントでした。