エクレストン、現実から目をそらしたいのはわかる

エクレストン氏、世界的経済危機にも楽観見通し示す

さらにわれわれは『LG』や『DHL』といった巨大企業と新たな契約を結んでみせた。理由は簡単、世界で広告をしようとする者にとって、F1は極めて有効で、そして安価な媒体だからだ。

 あえてこういう発言をするって事は、エクレストンにとっても今回の経済危機が異常事態だということは十分認識しているんだろうな。でも、モータースポーツの最高峰F1を取り仕切る者のプライドとしては、じたばたする姿を見せるわけにはいかなだろうね。

 でもね、今回の金融危機に絡んで、従来の広告戦略やそれに基づいた販売戦略・ブランド戦略自体を見直す時期に来てることは確かなはず。で、もちろん、エクレストンもそれに気付いてるんだよね。ホンダがああいう声明の元で、F1から撤退したことを考えると、ここしばらく続いた自動車メーカー主導のF1からの転換、それをもって新たなるF1の創世みたいなことを考えてるんだろうなぁ。だからこその共通エンジンなんだろね。

 ただ、自動車メーカーの戦略転換だけじゃなくって、世界経済的にも広告戦略っていうか広告自体の存在が変革する可能性もあるわけで、そうなるんだったら楽観的なことは考えられないだろうし単に現実から目をそらしているだけとも言えるだろうなぁ。

 これ、ちょっと、じっくりとまとめ直したいと思います。