東京ビックトーク~石原都知事と議論する会に行ってきた

 2月17日に新宿のパークタワーホールにて開催されたイベント『東京ビックトーク~石原都知事と議論する会』に行ってきました。これだけだとなんのイベントかさっぱりですが、サブタイトル『こうして2016年 東京オリンピック・パラリンピック 招致を勝ち取る!!』ってのを見れば明らかで、今年の秋に決定する2016年の夏季オリンピックの招致についてのイベントでした。

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 参加者がすごく豪華で、石原都知事を筆頭に進行は魚住 りえさん、とみのもんた氏(東京オリンピック・パラリンピック招致大使)もどっちかというと進行役だったのかな、で、森末 慎二氏(東京オリンピック・パラリンピック招致岡山ふるさと特使)と成田 真由美氏(パラリンピック競泳金メダリスト)のオリンピック・パラリンピック経験者、そして玉木 正之氏(スポーツライター)という顔ぶれ。しかも、ブロガーイベントという訳じゃなくてふつーのイベントのブロガー枠なのに最前列というプレミア、、、SPの人がうろうろしてて恐ろしいです。入り口には金属探知機とかもあったしなぁ(しかも、何度も引っかかる、、、)。

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 そんななんだか盛りだくさんな面々でイベントはスタート。正直、2016年のオリンピックについては、「ああ、東京になればいいなぁ」位の印象しかなかったので、パネリストの皆さんの入れ込み様に若干びびりつつ、それぞれの想いを聴きました。
 色々印象的な言葉はあったのですが、【オリンピック・パラリンピック】とセットで実施するのは史上初のことだとか(同じ会場で開催してるからセットだと思っていましたが、どうやらイベント的には別々らしい)、実は東京で開催するとバカみたいに施設を作らなくてもメインスタジアムだけ作ればいいとか、経済効果が凄まじいしかもイベント単体で黒字になりえる、とか、、、。全然意識していなかったんだけど、こうやって招致をやってる当事者の人たちから話を聞くと、断然東京でオリンピック・パラリンピックを見てみたくなりました。

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 後半はフリートーク的な展開でそれぞれがオリンピック・パラリンピックにかける意気込みを交わします。中でも印象的だったのは、環境に対する意見。東京で開催する場合は、主要会場は半径8km以内で選手のアクセスが容易=移動とかで排出されるCo2が少ない、とかそのあたりの意識は全くなかったな。で、新たに作るのはメインスタジアム(陸上競技とか)だけってのはちょっとびっくり。確かに、都内には色々あるからねぇ。実は資料を読むと、現存の設備も色々いじらなきゃいけないんだけど、全くゼロから作るのに比べれば確かに負担は少ないよな。でも、13号地界隈の埋め立て部分が会場になるらしく、あの辺りはすごい勢いで森にするだとか。うーん、細かく見ると色々な考えが交錯しますが、まあいいんじゃない?
 あと、金ですね、金。やっぱ、経済効果がすごいっていう玉木さんの話しがガツンと来ました。スポーツイベントというとどうしてもF1を比較対象に出しちゃって、ああ、ト○タとか目茶苦茶持ち出しじゃんか、オリンピック・パラリンピックだって東京都と日本からどのくらい持ち出ししちゃうんだYO!と勝手に思い込んでましたが、全体予算で3000億円程度、経済効果的にはもういっこ桁が上っていうから、ああ、これは日本での開催が決定したら今の世界不況とか日本から上向きに変えられるんじゃないの? とか(楽観的過ぎますが)思った次第です。
 同じく玉木さんから、実はオリンピック・パラリンピックではアートイベントを併催しているという話しも。それは、ホントに知らんかった、、、スポーツ選手だけの祭典じゃないんですね、オリンピック・パラリンピックは。

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 で、一般参加者からの質問がいくつか。研究してる学生さんからの質問で環境の話が出たら、どうやら石原都知事は環境についてはオリンピック・パラリンピック以上に刺さってる話題らしくて、大変壮大な話しに進んだりしました。
 あと、お子さんをお持ちの方からの意見で、現代の子供に何か目標を持たせたいという話しはおなじ立場として思うところありでした。

 そして、パネリストの皆さんそれぞれの一言でイベントは終了。オリンピックによってもたらされる有形・無形の資産の素晴らしさを再認識させられました。

 で、イベントは終了ですが、ブロガー参加者は引き続き玉木さん・森末さん・成田さんの3名と意見を交わす懇親会に参加。うーぬ、どこまで贅沢な扱いなんだ、ただのブロガーなのに、、、。30分くらいの時間でしたが、イベントより緩やかな意見を聞くことが出来ました。1964年の東京オリンピックをテレビで観戦した玉木さん。2016年に東京で開催できたらテレビで観戦するのが夢なんて、、、感慨無量で現場には行けないとか。でも、2016年頃にはテレビで観戦っていっても、相当なことが出来るはずだよね、日本だったら尚更。
 あと、成田さんをはじめとしたパラリンピックの選手の皆さんが、これまで本当に大変だった話しには色々考えさせられました。それだけに、今回、【東京オリンピック・パラリンピック】と一つで語っているのは本当に深い意味があるんですね。

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 というわけで、東京オリンピック無関心派から東京オリンピック・パラリンピック推進派になりました。ええ、深いことはこれから、単なるイベント好きですから。ああ、なんかからみたいなぁ、Webのプロとして。