いつも通りの可夢偉に期待

小林可夢偉(ザウバー)、「日本GPは最高の挑戦」 [FMotorsports F1]

いよいよ自身初となるホームグランプリである日本GPを迎えるザウバー・チームの小林可夢偉(24歳)は、「僕にとってもっともエキサイティングなレースになる」と、強い意欲をみせている。

 そうそう、可夢偉は日本人だけど日本での4輪のレースってそんなに経験しているわけじゃないんだよね。トヨタ系のFTRSなのでその時代に鈴鹿を走ってないでしょうね。そして、2002年のFT(フォーミュラトヨタ)最終戦に15歳でデビューしているけど、最終戦は富士スピードウェイ。というわけで、FTでの鈴鹿デビューは翌2003年の第3戦なんだよね。

 その2003年第3戦の鈴鹿、予選は4位で、決勝は3位表彰台。ちなみにこのレースのポールポジションそして優勝は中嶋一貴で、同じレースには現在FN(フォーミュラニッポン)で活躍する石浦宏明が予選5位から決勝レース4位入賞している。ちなみに、このレースは予選も決勝もウェットコンディション。
 そして、第9戦の鈴鹿サーキット。予選は中嶋一貴を上回る3番手からスタートして、決勝も3位表彰台(ちなみに、中嶋は2位表彰台、優勝は池田大祐)。最終戦の鈴鹿サーキットは、予選4位、決勝はリタイヤという結果になっている(優勝は池田大介、2位石浦宏明、3位中嶋一貴)。

 と、結果だけ見ると鈴鹿では確かに上位にはいるけどポールも取ってないし優勝もないという結果。ちなみに他のレースの結果も並べると、

第1戦 TI 予選 2位(ポール:中嶋一貴)、決勝 優勝
第2戦 FSW 予選 20位(ポール:中嶋一貴)、決勝 3位(優勝:中嶋一貴)
第3戦 鈴鹿 予選 4位(ポール:中嶋一貴)、決勝 3位(優勝:中嶋一貴)
第4戦 筑波 予選 ポールポジション、決勝 優勝
第5戦 筑波 予選 3位(ポール:川口慶大)、決勝 5位(優勝:川口慶大)
第6戦 SUGO 予選 ポールポジション、決勝 2位(優勝:池田大祐)
第7戦 SUGO 予選 ポールポジション、決勝 6位(優勝:中嶋一貴)
第8戦 もてぎ 予選 ポールポジション、決勝 2位(優勝:池田大祐)
第9戦 鈴鹿 予選 3位(ポール:池田大祐)、決勝 3位(優勝:池田大祐)
第10戦 鈴鹿 予選 4位(ポール:石浦宏明)、決勝 リタイヤ(優勝:池田大祐)

ポールポジション4回で2勝、ランキング2位。といった感じ。もう、なんというか16歳くらいの可夢偉の走りが目に見えるね。どちらかというと鈴鹿は得意じゃない(結果だけ見ると)ということになるんだよなぁ。

 まー、本人もFT時代の鈴鹿のことはあまり触れていないし、もうその頃の可夢偉とは全くの別人だろうから、いつも通りの可夢偉であれば十分好成績を残せるんじゃないかな。ザウバーのマシン自体鈴鹿との相性はちょっと微妙なんだけど、初の母国GPで私たちの声援をプレッシャーとは感じず、逆に驚かせてくれるような走りを見せてくれることでしょう。