それでもホーナー/レッドブル代表、チームオーダー否定 [FMotorsports F1]
2010年のF1シーズンもあと残すこと3戦。タイトル争いもいよいよい佳境に掛かっているが、ドライバーズ・チャンピオンシップについてはほぼレッドブルの二人とフェラーリのアロンソ、この3人に絞られた感がある。
確かに、今どちらかのドライバーに集中すればレッドブルがチャンピオンを取る可能性は高まるだろう。でも、理想を言えばチームメイト同士が競い合い選手権の1-2を奪えればベストだ。ただ、チームメイト同士がレースで絡み、アロンソがチャンピオンになってしまうシナリオは避けねばならない。
チームオーダーはチームとしての葛藤だが、もちろんそんなもの無しでチャンピオンを目指してもらいたいのはチームもドライバーもファンも同じだろう。過去に多くのチャンピオンチームがチームオーダーやファーストドラーバーとセカンドドライバーをハッキリとさせていたこともある。昨年はヴェッテルがチャンピオン争いをしていたが、今年はウェバーとヴェッテルがチャンピオンを争う構図であり、この若いチームにとっては初めての経験となる。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは決して「チームオーダーは出さない」と明言している。ならばいいではないか、二人に争わせれば。それでチャンピオンを逃すことになれば、それは一つの経験としてこのチームの糧になる。
私は、ホーナーの判断を素晴らしいものだと考える。たとえ、結果的にチャンピオンを逃したとしてもだ。