フェイスブック 若き天才の野望 デビッド・カークパトリック著

 フェイスブックのアカウントっていつ作ったんだっけな? 今のアカウントは2009年の5月頃作ったんだけど、実際にはもっと前にアカウントをもっていたような気がしますね。

 と、そんなフェイスブックですが、使い始めたのは昨年の夏くらいからで、しっかりと使い込むようになったのは昨年の秋くらいからですね。大して使い込んでもないのにFacebookのセミナーを企画するという暴挙に出たのが理由ですが、その頃は全然Facebookの魅力というかチカラを理解していませんでした。

 去年の秋頃から古巣のメンバーズという会社がFacebookのファンページの開設支援とかをやっていて、某社を紹介したのがきっかけで、ちゃんとFacebookの事を調べてみたんだよね。でも、どんだけ調べても、どんだけ使ってみてもこのサービスが全世界で6億人近くユーザーを抱えていて、色々な国のSNSユーザー利用数トップになっているという事実が理解できなかったんですよね。

 で、この本、【フェイスブック 若き天才の野望 デビッド・カークパトリック著】が発売になったので、早速買って読んでみました。内容がかなり面倒くさくて、読むのに2週間近くかかってしまった、、、。

 内容的にはFacebookがどうやって始まったのか、そしてどのような成長を遂げていったのかという話しで、Facebookの使い方とかそういう本ではありません。内容的に、Facebookという企業の側面と、Facebookというサイトが何を為しそして何処に向かっていくのかという二つの側面について語られています。
 登場人物が本当に多岐に渡り、取材は大変だったでしょうね。その分、どういう人物が何を考えそしてFacebookという会社とサイトが作られていったかが詳細な部分まで綴られています。余りに多くの登場人物がいるので、人物相関図が欲しくなります。

 内容についてはこれ以上触れませんが、Facebookが何を目指しているのかは十分理解できました。ただ、やはり理解できないのは、なぜ6億人ものユーザーを抱えるサイトに成長したのか。いや、サイトというよりはプラットフォームに近い状態ですね。ハッキリと、これがあったからココまで成長したしこれからも成長するんだ! みたいなのが、やっぱりよく分からないんですよね。

 ただ、一つ言えることは日本でもある程度は普及するんじゃないかなぁ、ということ。少なくとも、2011年は多くの企業がFacebookのファンページなどに力を入れてくると思います。しばらくは、その効果によってFacebookのユーザー数自体が伸びて来ると予想されます。ただ、その状態がFacebookが本格的に普及してくるのかと言われると、ちょっと見えないです。企業が単なる宣伝ツールとしてではない段階に入ってくれば流れは変わるのかもしれません。まだ、しばらくはmixiやGREE、Twitter等の併用状態が続くのでは、そのように思いました。

 もし、Facebookにビジネスで関わるつもりがある方は絶対に読むべき本です。Facebook直ではなくても、ネットビジネス全般に関わっている方は読むべきでしょうね。