中国GP、ハミルトン今季初優勝! 小林可夢偉10位に [FMotorsports F1]
中国GP決勝は、予選3番手からスタートしたマクラーレンのハミルトンが3ストップ戦略で大バトルを制し、みごと今季初勝利を飾った。
ハミルトンの優勝は2010年のベルギーGP以来となる自身通算15勝目。
スタートでレッドブルのヴェッテルがマクラーレンの2台にかわされる、まさか、今年のシーズン序盤でそんなシーンを目にするとは思いもしなかった。ヴェッテルはベストな走行を続け、ハミルトンが3回目のピットインと同時にトップに立った。ああ、これが今のレッドブルとヴェッテルの強力なレースなんだ、誰もがそう考えたのもつかの間、レースが終盤に向かうにつれ想像もできなかった展開を迎える。
トップを快走するヴェッテルに1周に付き1秒以上のハイペースで迫るハミルトン。仕掛けるのなら、レース終盤の相手のタイヤの状況が最も酷い状況、そんな思いをよそにハミルトンは一気に仕掛け摩耗したタイヤに苦しむヴェッテルを抜き去ってしまった。これは、衝撃的な瞬間だった。誰も手が届かないレッドブルのマシンがあそこまで失速してしまい、なすすべも無くマクラーレンのハミルトンに抜かれてしまうとは、、、。
ピレリのタイヤテストを担当していたペドロ・デ・ラ・ロサがシーズン前に言っていた、「ピレリはF1レースをもっと面白くするだろう」という言葉を思い浮かべる。確かに、面白い展開で合ったことは事実だ。しかし、この状況は長く続かない。参戦初年度である今年こそ、タイヤとマシン、そしてサーキットのデータが皆無な状況であり、チーム毎のレース戦略が定まらないだけだ。ただ、今年はこのようなレースが中盤まで続くだろう、そういう意味では明らかに今年のF1は面白くなると言えるだろう。チームからしてみればたまったものではないが、、、。
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やー、スタートを見逃しちゃったんですよ、、、痛恨。リプレイでスタートをみましたが、スタートが悪いってのもあるけどレッドブルのKERSはやっぱ微妙ですな。ただ、タイヤのファクターを考えないとレッドブルが最速なのは、ウェバーの追い上げをみていれば一目瞭然。とりあえずマクラーレンの総合力とあり得ない開発力で追いついてきましたが、この後はレッドブルがどういう開発を進めるか興味深いです。そりゃもう、KERSもマシン開発もレースシミュレーションも全開で開発してくるんだろうけど、マクラーレンはそれを上回る勢いで来るだろうからなぁ、、、。
で、これは絶対にあり得ないと思ったシーンが、トップのバトンがレッドブルピットに入ってしまったこと。これは無いわ、絶対に無いわ。や、ヴェッテルが合わせてくる可能性が十分あったし、それ以前に色が全然違うじゃん。面白かったのは、レッドブルとしてもそこにバトンがいたらたまったもんじゃ無いから、スムーズに追い出した流れ、や、スムーズだったよあれは(どうでもいいけど)。バトンはアレが無ければヴェッテルに抜かれることも無く、また違ったレース展開がみられたはず。勝てたか、と言われれば、どっちにしてもハミルトンに抜かれちゃった気もするけど、、、。
あと、もう一つはフェラーリのマッサがやったピット出口の白線を思いっきり踏んじゃっている行為。なんで、そこで焦るかね。結果としてペナルティが出なかったのでよかったものの、アレでドライブスルーペナルティーとか出てたら、シューマッハのしたまで落ちちゃったかもしれないからねぇ。っていうか、アレでペナルティ出さないってのもかなり酷い話しなんだけど。まー、これがレッドブルとかマクラーレンだったらペナルティが出ていただろうね。そんな、フェラーリもある意味悲惨だよなぁ。
可夢偉は10位入賞。棚ぼたでも何でも無く、予選13番手からの実力の入賞。タイヤ交換2回という、今回のレース展開だけみれば難しい戦略だったのにもかかわらず、最後はフォースインディアのディ・レスタを抜いての入賞だからね。この1ポイントはシーズン終盤のランキング争いで絶対に効いてくるはず。ペトロフを押さえ切れれば最高だったんだろうけど、あそこでそれをやってたらタイヤを完全にぶっ壊して破滅してたからかもしれないしね。本当に凄いドライバーだよ、小林可夢偉は。や、実はチームメイトのペレスがちゃんと走ってたら、9位入賞も見えていたんだけどなぁ、、、。
で、総論。ピレリはF1を面白くしてるんじゃなくて、いろいろ引っかき回しているだけ。だんだん収束の方向に移っていくんだろうな。それでも、ピット回数が多いのは面白い。バトンみたいな面白さは、もう要らないけどさ。
・F1 第3戦中国GP 決勝結果 [FMotorsports F1GP]