日経ビジネス・5ミニッツ×NBリーディング ローンチイベント 「ビジネスメディアの未来を考える」 ~ソーシャルと日経ビジネス~

 5月19日に日経BP社で行われた『日経ビジネス・5ミニッツ×NBリーディング ローンチイベント 「ビジネスメディアの未来を考える」 ~ソーシャルと日経ビジネス~』に参加してきました。このイベントの案内が来たときに、NBリーディングは何となくサイトを見て仕組みを知っていたのですが、5ミニッツについては当日会場でアプリをダウンロードするとか、予習なし参加でした、ごめんちょ。

 このイベントはタイトルの通りで、『日経ビジネス・5ミニッツ』と『NBリーディング』というサイトのローンチイベントでしたが、どちらも公開されてから時間は経ってますね。

014.PNG 『日経ビジネス・5ミニッツ』は、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンで、『経済・経営情報誌「日経ビジネス」、ウェブサイト「日経ビジネスオンライン」の最新記事や人気コンテンツの一部を無料で読むことができるアプリケーション』とのこと。や、実際にダウンロードして使ってみましたが、ちょっとした隙間時間で使うのに向いたアプリですね。面白いのはアプリを立ち上げて一番最初に表示される【今日の名言】、解説ものっててプチ知識としても使えますね。

 一方、『NBリーディング』は、

日本で最初の一つの雑誌をテーマにしたソーシャルリーディングサービスです。毎週月曜日に発売される日経ビジネス(NB)の気になった記事やトピックを、マーキング&シェアするもの。読み手である各Readerが独自の視点でマーキングした記事の一部にコメントします。いまどんな言葉に注目が集まっているのか。記事をどんな視点で見るのか。ビジネスをインスパイアするツールになるはずです。

NB Readingについて - 日経ビジネスリーディング

ということで、日経ビジネス誌をテーマとしたソーシャルリーディングサービスとのこと。ソーシャルリーディングって新しい言葉ですなー。

 個人的にはNBリーディングにより興味を持ったわけですが、それ以前の話しで衝撃的な事実がありました。雑誌である『日経ビジネス』と『日経ビジネスオンライン』では掲載されている記事やコンテンツがほとんど共通ではない、とのこと。これはちょっと衝撃的でしたね。てっきり日経ビジネスの記事を、そのまま日経ビジネスオンラインに掲載しているものだと思い込んでいました。
 なんでも、日経ビジネスオンラインに掲載されているコンテンツは毎日15本程度書き下ろしで掲載されているとのこと。んー、すごいパワーだ。記事や特集という形よりは、コラムという形で掲載されているのだそうですよ。

 そんな感じで、イベントは新サービスの『日経ビジネス・5ミニッツ』と『NBリーディング』のお話と、そもそもの『日経ビジネス』と『日経ビジネスオンライン』の紹介を日経ビジネスオンライン副編集長 瀬川さんからして頂きました。

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 続いて、これらのサービスの立ち上げに関わった5名(カヤック柳澤さん、エヌプラス中村さん、オンライン副編集長瀬川さん、記者蛯谷さん、記者篠原さん)の方によるパネルディスカッション。えー、5ミニッツにはカヤックさんが絡んでいたのですねー。ディスカッションのテーマは、ソーシャルメディアの話しが中心。また、3/11の東日本大震災にまつわる話しがかなりの割合を占めていました。や、それは当然の話で、あの前後でソーシャルメディアの存在って大きく変わりましたからね。あと、既存メディアも変わった、いや、変わらざるを得なかったという話しも。
 そして、終盤はこれらの新サービスの話しにシフト。参加者も加わって、日経ビジネスがらみでこうやったらうまくいくんじゃないかとかそんな話をしていました。なんか、終盤、集中力が切れてボケボケになってしまって、あんまりちゃんと聞けませんでした、、、。

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 で、新サービスについて個人的な感想。

 5ミニッツは、小粒だけどいいサービス。この規模だと単体でビジネス可は難しいと思うので、あくまで他のサービスや本誌購読の誘導という程度でいいんじゃないかな。カヤックさんが絡んでいることを考えると、もうちょっといろいろな機能を付けていってもいい気もするけど、コストかかるだろうなぁ。まー、コンテンツは全部日経ビジネスオンラインから使っているから、システムさえ組んじゃえばボリュームを増やすのは容易でしょうね。でも、そこを我慢して、ちょこっとしたコンテンツ量でサービスをやっていくってのもありだと思うんだよね。おれは、このまましばらくやってから動いた方がいいと思いました。とりあえず、1年は同じ感じでいいんじゃないかな。

 でで、NBリーディング。これは、日経ビジネスを読んでいる方向けのサービスですよね。日経ビジネスを読んでいる人向けにどのくらい周知されているのかわからないのですが、現在はリーダー登録されている方のみコメント可能の部分をもう少し工夫してみたらいいんじゃないですかね。完全にオープンにしちゃうといろいろ問題があると思うので、何らかの形で認証が必要だと思いますけど(読者コード?)、たぶん日経ビジネスを読んでる人の中で自分の意見を言いたい人ってもの凄く溢れていると思うんですよね。それを活かさない手はないと思いました。
 自分自身、編集プロダクションに在籍していたし、独立以降は出版社さん相手に日々Web活用のアイデアとか提案しまくっていました(今はあんましてない)。その中で、いつも読書アンケートとかが放置されているのとか気になっていたんですよねー。日経ビジネスは読者投稿・意見をWebで募集しているみたいなので、うまく融合させてNBリーディングのサイトの融合させたらいいんじゃないですか? チェックのコストが結構かかってしまうわけですが、ある程度の人はリーダーに登録していけばいいんじゃないかな。最初は大変だと思いますけど、コメントってWebサイト的にはコンテンツにもなるわけで、日経BPさんのサービスとしては価値があるものだと思います。
 そして、なによりもこのサービスは定期購読に直結している。もー、このサイトの感想とか読んでいると、日経ビジネスを読んでいない人たちにとっては、こう、なんて書いたらいいんだろ、

「ああー、本誌読んでないと蚊帳の外じゃねーか! 九州でなにが、なにがおきてるんだー!!」

みたいな感じ。まー、今のままだと、そもそもNBリーディングというサイト自体が知られていないから、そこから始めなきゃいけないですけどね。少なくとも、私はこのサイトを見て日経ビジネスを読もうという気になりました。あ、そういえば、昔は定期購読してたんだった、、、。定期購読しようかな、再び。

 と、いつものイベントレビューとは異なって、自分の感想ばかり書き散らかしちゃいました。どちらも面白いサービスなので、今後もチェックしていきたいですね。でもって、本誌定期購読を真剣に検討しようっと。