中嶋一貴(元ウィリアムズ)、フォーミュラ・ニッポン優勝 [FMotorsports F1]
元ウィリアムズのF1ドライバーで、トヨタの育成ドライバーでもあった中嶋一貴(26歳)が、スウィフト・トヨタを駆った国内復帰2戦目となるフォーミュラ・ニッポン(オートポリス戦: 6月5日決勝)でみごと優勝を遂げた。
やー、スゴイレースだったよ、、、それにしてもなんで中嶋一貴は予選であんなに遅いのに決勝だとこんな事になっちゃうんだろ。まー、今回のAP戦についてはオープニングラップでピットインしてスリックに交換、その後無給油で走りきり、トップを走る大嶋を誰もが気を許した瞬間に抜き去った、という話しで、作戦が重要だったと言われればそれまでだよなぁ。
でも、さすがだなぁと思ったのは大嶋を抜くタイミング。終盤までじーっとり大嶋の背後を同じペースで走ってて、大嶋がミスか何かで1秒くらいタイムを失った隙にスーッと背後に迫って、でもすぐには行かずに再びじーっとり。で、誰もが、「まだ一貴はタイミングを見てるんだろうねぇ、一服してくるか」とか気を許した瞬間に、オーバーテイクシステムを使って何の躊躇も無く大嶋抜いちゃってるんだもんな、すごいよ。予選13番手で屈辱のQ1落ちなのに、決勝で優勝って、、、。
開幕戦の鈴鹿も予選14位で決勝は3位表彰台。あの時もピットストップを早めに済ませて、トラフィックを避けてひたすら単独走行。気づいたら、3位だもんな。本当は一貴がロッテラーを超える速さでトップ争いとかみたいんだけど、開幕戦とこの第2戦は予選で沈んじゃったからこういう作戦で行くしかなかったわけで、それでは予選で4番手くらいまでに入ったらどんな作戦で行くんだろうって思っちゃうよ。ああ、フロントローとかじゃ無い限り、今回みたいなアンダーカット作戦(早めのピットイン)を行ってくるのかもなぁ。
一貴の勝因は作戦とタイヤ、これにつきるな。大嶋のタイヤがきつくなっていたと言うこともあるけど、行けるときに行ける状況のタイヤコンディションだったことも重要。そういう点では、F1ドライバーの凄さを目の当たりにしたけど。まー、予選で14番手とか13番手に沈むF1ドライバーってのも、ある意味凄いんだけどね、、、。次はフロントローからのスタートが見たいなぁ。