関口雄飛、F3マカオGP決勝レースは4位

 F3マカオGPは11月20日に決勝レースが行われ、ジュンカデラが15周のレースを制して優勝、2位にナサール、3位はウィットマンが入った。12番手からスタートした関口雄飛は、混乱するレースをかいくぐり一時2番手までポジションをアップするも、レース終盤にかけナサールとウィットマンにかわされ4位でフィニッシュ。日本人最高位でレースを終えた。

関口雄飛 第58回マカオグランプリ参戦レポート 2011年11月20日(日)

 決勝レースはスタートで出遅れ接触するマシンがあったり、リスボアでの接触もあり混乱、オープニングラップからセーフティーカーが導入された。関口は接触があったようだがオープニングラップを6番手で終えた。
 レースが再開したのは4周目、関口は前を走る山内のスリップに入りオーバーテイクを試みる。すると、2番手を走行していたボッタスがリタイヤし、山内が4番手に浮上。そして6周目に関口が山内をパスし4番手にポジションを上げた。
 7周目に再びセーフティーカーが導入され10周目にレースが再開すると、関口はスリップストリームからナサールをオーバーテイクし3番手に浮上。そして、なんとトップを走っていたウィットマンがミスり、関口はなんと2番手にポジションアップ! トップを走るジュンカデラとは0.8秒差で11周目に突入、なんとか前に食らいつきたい関口だが、ストレートスピードが伸びずナサールに抜かれ12周目に入るコントロールラインを通過。後ろはファンアーセルドンクがつけていたが、体勢を立て直したウィットマンがそれをパスし4番手に浮上。関口の背後にすぐさまつくと、なすすべもなくウィットマンにパスされてしまった。
 レースは14周目に入り残り2周というところで接触があり、この日3度目のセーフティーカーが導入。レースはそのままチェッカード・フラッグを迎え、関口は表彰台に一歩及ばず4位フィニッシュとなった。突然乗ったクルマ、チーム、ストレートが伸びないエンジンで記憶に残る結果を残した。

F3マカオGP:ジュンカデラが逆転勝利。関口4位 [AUTOSPORTweb]
18)フンカデッラが逆転勝ち(11/20更新) [RACING VIEWS]
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 あのセーフティーカーがもう1周早く入っていれば(2周か?)、ファンアーセルドンクがもう1周ウィットマンを抑えきってくれていれば、、、レースにタラレバはないけど、今回はそんなことを考えてしまいました。
 正直、国内ではマカオ4位という結果は全く評価されない(したくない)と思いますが、世界は関口の走りを見ていたはず。必ずやこの4位という結果が、来年以降の関口にとって価値のある結果になると信じています。

 っっと、早速こんな話が出ているようですね。

20)ミュッケ代表「関口と2012年を戦いたい」(11/21更新) [RACING VIEWS]

F3とGP3を比べたらGP3の方が上なのかな? ただ、海外のチームにこうやって認められたってのは、何時ぞやの塚越を思い出す展開(まー、それだけじゃないだろうけど)。でもって、F1のサポートレースで走れるってのは最大の魅力だよなぁ。フォーミュラ・ルノーのテストもあるし、もうこのままヨーロッパに行っちまってくれ! あー、スポンサーになってくれる人が出てきてもらいたいなぁ、さらに金かかるだろうし。

 というわけで、現地観戦でもなく映像もない、英語と中国語、ポルトガル語が混ざるライブ音声とライブタイミングのみでのF3マカオGPでしたが、強烈に記憶に残るレースとなりました。

 関口雄飛に注目したのは、FT&FCJダブルチャンピオンになった年。レースを全部見ていたわけじゃ無いけど、当時はF3で現FNドライバーを応援してて、その頃から注目をしていた。サテライトチームでのF3参戦初年度はなかなか結果が出せずきつかったけど、見てて震えるそんなドライバーでした。紆余曲折あったけど、結果オーライ。絶対に来年以降につながるはずだぜ!! もー、次の日本でのレースは鈴鹿のF1で頼みますわ!