劇団フルタ丸 10周年記念公演『うつくしい革命』

 下北沢の「劇」小劇場で公演中の劇団フルタ丸 10周年記念公演『うつくしい革命』を観劇してきました。平日のマチネだったので空いてるかなと思いきや、超絶満員。え? 二階席なんてあるの? みたいなー。あ、この日はちょっと安いからかな? それでも、満席なんて凄い凄い。開演直前にいったので2列目に座りました。

監視下に置かれた小さなタウン。

引退した俳優や女優がひっそりと暮らしている。

彼らは安定した生活を手に入れた。

「二度と演じません」という約束と引き換えに。

このタウンで革命が起きる。

 劇団フルタ丸の舞台ははじめて。どんな役者さんがいて、どんな演技をして、どんな空間を作り出すのか全く知らない。監視下・役者・安定・演じない・革命、事前情報がこれだけ、いや十分すぎるといえば十分すぎる。結末は観る前から何となくわかっている。さて、どんな物語を見ることができるか。

 穏やかに始まる、緩急ある展開、それぞれの役者さんが役を活かしきる、徐々に見え始める展開、ぼんやりと、うっすらと、はっきりと、そして確信。その空間にいる全員の想いが一つになり、舞台はフィナーレを迎える。このお芝居を観ることができてよかった、その空間にいることができてよかった、そんな想いでいっぱいになる素晴らしいお芝居でした。

 なかなかはっきりと書くことはないのですが、このお芝居は確実にお勧めです。チケットがあるかどうかわからないけど(昨日の時点では日によっては余裕があるとか)、「なにかお芝居観たいなぁ」と思ってる方には全力でお勧めすることができます。本当はもう一回観に行きたいけど、、、余裕無いだろうなぁ、残念ながら。

 本当はいろいろ書きたいけど、全てがネタバレに繋がりそうなのでこのくらいで。

 ちなみにですが、この劇団を知ったのは主宰のフルタさんと某飲み会で知り合ったのがきっかけ。下北沢経済新聞さんがつながりのきっかけを作ってくれました。さんきゅー、下北沢経済新聞。劇団フルタ丸という下北沢を根城としている劇団の存在に気づかなかったのが残念でなりませぬ。うちの会社にも役者やってる奴がいるので、演劇情報を頑張りたいな。

 そんな下北沢経済新聞のフルタ丸さん紹介記事はこちらですー。

下北沢で劇団「フルタ丸」10周年公演-元役者たち描く「集大成」 [下北沢経済新聞]

下北沢の小劇場「劇」小劇場(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-0020)で8月31日から、劇団「フルタ丸」の10周年記念公演「うつくしい革命」が行われる。

 あ、YoutubeにPVが上がってますよ。正直、舞台を観る前はこのPVを観ても知らない役者さんばっかだし、あんまり気にしなかったのですが(映像自体は素晴らしい)、舞台でこの人たちの演じた風景を見た後だとすごく刺さるね。あああ、もう一回観たいなぁ。

 最後に一言、俺様は真帆さんがお気に入りです、うははは。抑えて抑えて抑える、その瞬間のためだけに、、、難しい役だったよなぁ。でも、下北沢にはいかにもいそうなので、すれ違っても気づかないかも(ひでー)。フルタさんは存在がもはやずるい、ムニエルの村上さんもたいがいずるいとか勝手に思っていましたが、それに近い何かを感じました、あ、ベクトルは全然違うんだけどね。

 最後に最後に、劇団10周年おめでとうございます。私も会社を10年続けました、まだまだ続けたいと思いますので、フルタさんも続けてくださいねー。そうそう、うちの会社も起源は大学時代のサークルなんですよー。