本日から2日間の日程で愛知県安城市にて第12回地域SNS全国フォーラムin安城が開催されます。今回は実家のある豊川市からも近いので、前日から実家に帰っております。
一応地域SNSを運営している立場としてこのフォーラムに参加していますが、開設から5年を迎え運営方針を大きく変える予定です。これまで、東京にある下北沢ブロイラーSNSはOpenPNEを使用しクローズドな状態で運営を行っていましたが、下北沢の地域情報を掲載するWebメディアとブログを中心に、TwitterやFacebookを活用したコミュニケーションを図る流れに生まれ変わります。
先日、国際大学グローバルコミュニケーションセンターの庄司先生が中心となって運営されている地域SNS研究会のサイトに『地域SNS事例集: 国内の地域SNSは309事例』という記事が掲載されました。2010年の519事例から年を追う毎に減り続けている地域SNS。全国フォーラムでも活発に活動を続ける地域SNSの事例紹介の一方、閉鎖にいたる事例の話しも取り上げられるようになりました。
私が運営している地域SNSも一時期の盛り上がりは過去の話、本当に僅かな人たちだけのSNSになってしまいました。いろいろ試行錯誤はしてみたけど、なかなか活発になることはなく超低空飛行が続いていました。そのような状態になると運営者としてのモチベーションも上がらず、よりマイナスのスパイラルに落ち込んでしまいます。
そこに人がいる限りSNS自体の閉鎖は考えていませんでしたが、方向性を考え直す必要性は明らかです。いろいろ考え抜いた結果、自分は『下北沢』という地域のことよりも『地域SNS』というツールを主に考えていたことに気づきました。地域SNSの運営を通して下北沢の街を活性化させたい、下北沢の街が好きな人たちとつながりたい、そんな想いで運営していましたが、いつの間にか地域SNSというツールのことだけを考えてしまっていたようです。
下北沢の街の魅力を最大限活かす。この街には30を超えるライブハウスと10近い小劇場が存在しています。そして、その狭いエリアには無数の飲食店や雑貨屋、ヘアサロンがひしめき合っています。ドラマや映画でもたびたびロケ地として使われており、自分自身も上京するまであこがれの地でした。そう、別に素の下北沢を前面に出せばいいんです、もっとはっきり書いてしまうと、わざわざ準備したコミュニティなんていらないんです。下北沢に集まる人たちが、自然に参加できるような気軽ななにかでよかったのです。
まず準備したのは下北沢の演劇・音楽・イベントの各情報を一覧で見れるもの。それが、Shimokitazawa BROILERというWebメディアです。ものすごく単純な作りですが、下北沢という街に毎日何十というアーティストがライブを行い、複数の劇団が舞台公演を行っている。もう、それだけで十分なのです、この街の魅力を出すのは。
そして、それらの情報の中からいくつかをピックアップしTwitterやFacebookに流す。そこから、コミュニケーションが生まれる。別にユーザとしてカウントする必要なんてない、積極的にコミュニケーションを促す必要もない、その部分は流れに任せておけばよいわけです。
最後にブログ、これはまだ準備段階で公表できませんが、今までSNS内で行っていた取り組みをオープンにして下北沢の魅力をブログという場で表現していく予定です。昨年の11月頃から徐々に進めていた、新しい取り組みは4月に正式にリリース、スタートさせる予定です。
私が創っているWebサイトはなんだろう。地域メディア? それとも地域SNS? よくわからないけど、「ソーシャルネットワーク」を活用して地域を盛り上げたり、その地域が好きな人たちがつながるサイトには違いありません。今回の地域SNS全国フォーラムでは、そんな疑問を地域SNSに関わる人たちにぶつけたいと思います。
豊川市の西小坂井駅から乗った電車は、安城の中間地点まで来ました。今回もいろいろな人たちの話や意見を聞き、下北沢の街に持ち帰りたいと思います。ん、相見(あいみ)? こんな駅あったっけ??