期待をかけると言う事

 静岡な社長さんにトラバ。その展開、実は私も喰らったことがあるんです。

 いろいろ状況は違うんですが、立場上信じられないようなミスを繰り返し、意識の低い人間がいたんです。で、師走のある日ホントにシャレにならないようなことをしでかして、InternetWeekの会場から有料セミナーも抜け出し飛んで帰ってきてむちゃくちゃにぶち切れたんです。で、それでも、やっぱぶちきれるだけじゃ意味がないし、問題解決するわけでもないから、彼がいかにうちの会社で意義ある仕事ができるかって年末から年始にかけて悩みに悩んで、その結果一つの方針を持って初仕事に挑んだのですが...。初仕事に彼の口から出てきた言葉は「今月で辞めます」でした。しかも「転職先は決めました」ってなおまけ付で...。

 ホントに辞めて欲しい人が「辞める」って言ってくれるのなら大手を振るってなんですが、その人間を辞めさせないようにすごく考えたのに言われるとやっぱショックですよ。ショックって言うか、脱力って言う感じでしょうか。なんか「ふざけるな!」なんて感情なんて全くでないんですよね、私の場合『脱力』な意識の方が圧倒的です。そう、たぶん静岡な社長さんと同じ思いです。

 今までに「辞める」と言われて本気で引き止めたのは一人だけです。その一人を引き止めるためにいろいろ苦悩しましたが、結局スタッフから「辞める」の一言を言われたら絶対に引き止められないんです。以降、「辞める」と言ったスタッフを引き止めることはしていません。ただ、それはそのスタッフの存在価値を否定しているわけじゃないですからね(対象者で読んでる人が居そうなので書いとく)。

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 なんか、あれですよね、たぶん社長業って他の職種には無いようなことが多いんですよね。どれだけ会社が小さくても大きくても社長が持たなくてはいけない権限、そして経なくてはならない経験。いろいろ考えなきゃいけないことは多いんですが、考えてる暇すらない職種ですから。お互い頑張りましょう、頑張ってください。

トラバ対象:
ご心配をおかけしました@静岡発!地方ベンチャー社長日記