GTドライバーの生理学

GTドライバーの生理学
西台整形外科
高橋 規一

・SGT専属ドクター
・様々な問題、各サーキットでの対応の違い
・問題点は車だけじゃなく、ドライバーにも現れる
・スポーツ医学、特に「プロ・モーター・スポーツ医学」の観点からGTレースを見る
・ある意味、F1を越えてしまっている
・F1ドライバーの心拍数は、1995年と2006年ではあまり変化は無い
・心拍数の変化はドライバーの状況を心配するのもじゃなく、ドライバーにプッシュしろと指令を出すため、、、そうなんかい
・心拍数ではなく、心電図をとらないといけない
・2008年1月のスパンテストからホルター心電計による持続記録、心拍数だけではなく、心電図波形で心筋虚血などを監視
・防水型心電計、熱中症発生時に冷水シャワーを被っても大丈夫なもの

・テストドライブでも脈拍数200を越えてる
・生理学的最高心拍数、スポーツ生理学では220-年齢、年齢が関係有るのは心筋が年を経る毎に劣化
・これを越えた心拍数が20分以上も持続することは「危険」である
・度々スパイクによる不整脈が見られる
・スピードと脈拍の関係、緊張度によって影響が見られる
・不整脈発生ポイント、ハード・ブレーキングの直前
・SGTはFormulaよりもリスキー、これが原因か

・12人中11人、非病的不整脈が出現、内1人は危険な不整脈が、、、
・ブレーキングを開始する直前

・SGT熱中症対策
・年々、ドライバーの装備は重装備になっている

・クールスーツ使用時のGTドライバー環境
・温度よりも湿度を下げることが重要
・コックピット温度を下げても、体幹温度は変わりない

・シート通風
・通風式ヘルメット、レギュレーションで穴を空けられない
・超小型温度・湿度センサー&ロガー

・2008年
・路面温度、もてぎよりセパンの方が高い
・鈴鹿1000kmは予想外に涼しかった、ココに合わせて色々な機器を設定したのに、、、
・そして、クールスーツユニットが冷やしすぎてしまった、、、
・Air放出式クールユニット、レギュラースーツよりもかなり快適

・ルマンの6日後セパンで採決して、約1ヶ月後まで追跡調査、
・CK(CPK)の推移、なかなか下がらない
・ドライバーはじっとしてられない、すぐにトレーニングに戻ってしまう、そのことが原因か?
・去年は短いインターバルでのレースが見られる、そのことで回復が遅れているのでは
・過密スケジュールは問題

Q&A
・ドライバーの寿命への影響
・一般的なスポーツ医学では、心筋細胞の寿命は200年、それがだんだん減る、でも実際の所は分からない

・ヤマハ木村氏
・運動能力への影響
・極限状況では、インプットが絞られる、動体視力は慣れ、水分補給を忘れてしまう