ルマンプロトタイプの空力

ルマンプロトタイプの空力
童夢
奥 明栄

・DOME S102
・ル・マンのコース特性
・スパ、富士、菅生、3コースを足しても叶わない長さ
・平均速度の高さ、特殊な超高速サーキット
・最高速度335km/h、ストレート区間65%、スロットル全開率70%
・LMP1、ルマン仕様とH/D仕様
・LMPはFormula CarやGTに比べてL/Dが高い
・ルマン仕様はレスダウンフォース、F3のCdでGT以上のCL
・OPEN or CLOSED?
・これまではOPEN
・様々な観点から比較
・空力はCLOSED、重量はOPEN、重心高もOPEN、剛性はどちらも十分だがCLOSEDに分、コックピット環境はOPEN、スタイリングはCLOSED、開発期間・コストに関してはOPEN、レギュレーション方向性はCLOSED
・迷わずCLOSED、空力の利点を最大限評価
・風洞実験の結果、有利な大きさ
・リアのアクティブセンターはS101.5と同一
・ホイールベースを伸ばしてフロントアクティブの1を離す
・結果的にレギュレーションギリギリの全長、フロントオーバーハングもある程度確保
・重量とタイヤ前後配分、重心をS101.5より下へ、そして前へ
・前タイヤサイズを大きく、リアタイヤと同一も考えたがルマンでは空力的な観点から小さめに
・フロントフェンダーとモノコックの間の空気の流れ、リアウイングに如何に流すかが重要
・マシン下面の空気の流れ
・アンダーパネルのスプリッタ上部に流れる空気を如何に側面に追い出すか
・スプリッタ上部の断面積
・パッケージレイアウト城のポイント、カウルの整流効果
・フロントアスクルセンター、フットボックスを上部に
・リアカウルデッキとリアウィングに囲まれた断面積をどれくらい取ることが出来るか
・ドラッグは9%減らして、ダウンフォースは18%向上、全体として32%のL/D向上、8%重心を前に(48:52)
・フロントを如何に活用できるかが、空力コンセプト

・プジョーと並ぶ、最高速
・しかし、ラップタイムは10秒遅れ、
・一番の違いはシケインからの立ち上がり加速、ここで大幅に引き離されてしまう

・08→09 レギュレーションの変更
・エンジンエアリストリクタサイズの見直し、ディーゼルのリストリクタを絞る
・リアウィングサイズの小型化、コーナリングスピードの抑制、リアのダウンフォースが抑制される
・スキッドブロック断面計上の見直し、スピン時の離陸現象を防止(低減)、昨年離陸事故が多発したため
・スキッドブロックの断面を逆台形状から、逆円弧状にし、スピン時のマシン下部への空気の流れを容易にする
・S102にとっては、有利なレギュレーション変更だったが、、、
・経済状況的に今年の参戦は取りやめ、、、
・ただ、今後もル・マンが無くなることはないので、来年以降、、、

Q&A
・NISMO飯島氏
・姿勢変化に関する苦労点について
・200M前にいる車の影響も受ける、アンダーパネルなど

・NISMOかみやま氏
・風洞実験、スケール風洞から実車に適用する際の話し
・そのまま適用している、最適解ではないかもしれないが、数値を加減することの方がより難しい