モータースポーツ界は若き才能を失った

 昨日の帰宅中、ツイッターで信じられない情報を目にした。

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え? 富沢って、Moto2の19歳の奴だよな、、、始め全然信じられなくて、MotoGPをウォッチしてる友人にツイッター経由で確認したところ、

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とのことで事実だという返事が、、、。

 無念です、本当のその一言に尽きます。帰宅後、事故の映像を見たのですが、彼が体勢を崩しコース上を滑っているところに、後方からというか直後に走っていたライダー2人が彼と接触してしまったようです。正直、この映像は見ていられない映像でしたが、事実を理解するために確認をしました。彼はその後、サーキットで応急処置を受け、病院に搬送。しかし、2時間後に帰らぬ人となってしまいました。

富沢祥也、不運の事故死 [motogp.com]

優勝争い中に転倒を喫した富沢が、サーキットの近郊の病院に運ばれ、救急治療を受けたが、不運にも帰らぬ人となった

 私はモータースポーツでも4輪を中心に見ており、2輪のレースはたまにスカパーで見るMotoGPのレースを見る程度であり、正直、Moto2はよくわからない世界でもあります。しかし今年の春に行われた鈴鹿2&4レース[フォーミュラ・ニッポン第1戦]で全日本ロードレースを見たことから非常に興味がわき、今年の春に行われる予定だったMotoGPを楽しみにしていました。もちろんMoto2も同様で、先ほどのツイッターで返事をくれた友人が「Moto2も面白いぞ」と聞いていただけに、いろいろ調べたりもしました。
 しかし、MotoGPの日本でのレースが延期となり、秋のレースは観戦できないことが決まっていたため(F1の前週開催でスケジュール的に困難)、次第に関心は薄れていました。それでも、スカパーでレースをチェックする度に、4輪とは全く異なる魅力を感じていました。今年は無理にしても、来年はMotoGPに、そして全日本ロードレース観戦を考えていただけに、非常にショックを受けました。

 それにしても19歳か、、、若すぎますね、、、。今年開幕戦で勝ったとはいえ、それ以降は苦戦が続いていただけに、無念でしょう。これからたくさんの、興奮を我々に与えてくれたはずなだけに、本当に残念でなりません。


 日本のモータースポーツ界はまた1人、若き才能を失ってしまいました。昨日の事実を知った後に、ツイッターで#tomizawaというタグを発見しました。日本だけじゃない、様々な国のファンが彼へのメッセージを書き連ねているではないですか。『日本の』と書くのは全く正しくありません。全世界のモータースポーツ界にとって1人の若き才能を失ってしまったのです。

 今回レースはMotoGPサンマリノGP、イタリアにあるミサノサーキットというサーキットで行われていました。このサーキットは全く知らなかったのですが、サンマリノGPというとどうしても1994年のアイルトンセナの事故を思い出してしまいます。当時、F1を見始めて3年目でしたが、本当にショックが大きくレース観戦を辞めようかと思ったくらいの衝撃を受けました。多くの方が同様のことを書かれていますが、レース中継のテレビ放送の中でF1解説者の今宮さんが言った言葉を思い出さざるを得ません。

アイルトン・セナは亡くなりました、それでもF1は続いていくのです、、、

私は今でもその光景と今宮さんの言葉を忘れません。そして、私は続いているF1レースを観戦し続けています。
 MotoGP・Moto2・125も全く同じです。彼が亡くなったことは事実として受け止めなくてはなりません、それでもレースは続いていくのです。そして、そのレースを私たちは見続けてゆくこと、それが一番なんです。レースは死と隣り合わせ。誰もが知っているけど、忘れてしまっている事実を再認識した上で、このスポーツを見続けていかなくてはならないのです。

 今後はこれまで以上にMotoGP・Moto2・125のレースを見続けたいと思います。そして、1人でも多くの人たちに、その魅力を伝えてたいと思います。富沢祥也という若き才能は失われてしまいましたが、彼の走りを見てまたこの世界に足を踏み入れる新しい芽を絶やさぬよう、私たちはその魅力を伝えていきたいです。

 富沢祥也選手、本当にありがとうございました。


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 実は、私は数年前から続きを書くことが出来ず、未公開のまま放置されているエントリーがあります。
 そのエントリーはモータースポーツの素晴らしさについて語るエントリーなのですが、モータースポーツの魅力について語るところから筆が進みません。それは、モータースポーツは死と隣り合わせのスポーツだということ。それが魅力だとはどうしても思えない、しかし、そういう側面があることは事実、、、。
 今回の件で再度、死と隣り合わせであることとモータースポーツというカテゴリーについて深く考えたいと思います。
 たぶん、まだしばらく、このエントリーが公開されることはないと思います、、、。