ザウバー代表、「もう小林可夢偉は『若手』じゃない」 [FMotorsports F1]
過去、フェリッペ・マッサやキミ・ライコネンらを発掘するなど若手を見い出すことで定評のあるペーター・ザウバー代表だが、さすがに来シーズンのザウバー・チームのドライバー・ラインナップが小林可夢偉(24歳)とセルジオ・ペレス(20歳)という若者どうしになったことの不安を、スイスの『ブリック』紙が代表自身に問い質している。
今シーズンのラインナップが発表されたとき、ペーター・ザウバーが全く新しいチームにしたいといった要旨の発言をしていたことが記憶に残っている。新人可夢偉とベテランのデ・ラ・ロサ、正直その時は単純に去年までのBMWザウバー色を変えたいという意味くらいにしか考えていなかったけど、もしかしたら来期のラインナップ、これこそが本当の意味でBMWワークス時代のザウバーとの決別になるのではないかと思いました。
可夢偉とデ・ラ・ロサ、正直可夢偉がココまでの結果を残すとはチームの誰もが確信はしていなかったと思う。でも、可夢偉の速さ強さ賢明さを十分把握した結果、もはや、デ・ラ・ロサのような経験豊富なドライバーがチームを引っ張る形ではなく、ワークス時代以前と同様のペーター・ザウバーが引っ張り出した若手ドライバーにチームを牽引させる、そういうことなのではないでしょうか。
その考えは長期間チームに在席していた、ニック・ハイドフェルドを復帰させて確信に至った。そして、シーズン中に今年のGP2でランキング2位になった弱冠20歳のセルジオ・ペレスと可夢偉を組ませる決断を行った。これは、若き二人のドライバーへの期待であり、ペーター・ザウバー本人の野望でもあるのでしょうね。
ライコネンやマッサ、そしてクビサ。次から次へと可能性のある若手を見出しそして排出し続けたチーム、ザウバー。2011年はザウバーと二人のドライバーから目が離せない年になるでしょうね。