サーバ移転 その2

 そして、サーバ移転 その1の翌日にやったサーバ移転のお話し。こちらも、2時から開始という、涙が出そうなスケジュール、、、。

 サーバ移転 その1はレンタルサーバから専用サーバへの移転でしたが、こちらは某データセンターをクライアントさんが契約していて、その中のサーバ間でサイトの移転を行いました。
 なんでそんなコとするの? って、感じですが、こちらはデザインリニューアルが主でサーバ移転はおまけみたいなモノだったのですが、使っていたサーバのディストリビューションが古すぎてやばかったので、ディストリビューションを新しくして各種サーバソフトウェアのバージョンも一気に引き上げました。予備サーバがあったので、そのサーバに移転するという流れですね。

 で、実は10月に先にいくつかのWebサイトが移転してて、今回は残りのWebサイトの移転でした。こちらは受発注システムとかが載っかってて、慎重に移転作業を行わなければならなかったのですが、その辺の作業は別のエンジニアが担当で、私はサーバハード及びソフトの移転作業が中心です。
 旧サーバで上がっていたバーチャルIPアドレスを、新サーバに移動するなんてのがあったので、念のためデータセンターで作業をやりました。まー、この作業自体は大したことなかったんだけど一時的に新旧に同じIPが上がっちゃうトラブルがあって、実際の移転作業開始が30分くらい遅れちゃった、ごめんごめん。

 このデータセンターはその会社の中では本当に古いデータセンターで、色々な事がレガシーです。ちょっと、ココには書けないようなレガシー感があったりして緊張感満載です、ああ書いちゃダメだこれ以上は。
 ちなみに、この日は雷鳴とどろく大雨の中のサーバ移転。データセンター内部は全然無縁な世界ですが、入るときと出るときにずぶ濡れになりました、ギャフン。

 で、データセンター内での作業は無事完了して、会社に戻るとエンジニアとディレクターが集中して作業中。私自身は、あまりメインじゃないWebサイト二つを移転して、アクセスログまわりの移転作業。やー、ローカル(ギガビット)で繋がっているのでrsyncとかしたら早いのなんの。数十ギガなんて余裕だぜー。やっぱ、rsyncとかが使える環境は楽だわ。その1の時はFTPしか使えなかっただけに、、、。

 移転作業というか移転後のチェック作業が難航していましたが、なんとか予定していたオープン時間にリニューアルしたWebサイトを公開です。やー、本当にお疲れお疲れー。実は、その日は夜まで修正が続いて大変だったんだよね、オレは面接に行ってたけど、、、。


 さてと、こちらのサーバ移転はあまり技術的なことを書いていませんでしたが、移転後劇的に変わったことがあったので、そのあたりを書きます。

 今回ハードウェア自体のスペックは変更せず、同世代のサーバ間での移転作業でした。移転前がRAID1で移転後がRAID5でRAIDカードが若干違いますが、性能差が大きいわけでもありませんので、そのあたりで改善されたと言うことは考えづらいです。

 それじゃー、何が変わったのかという話しですが、OSディストリビューションを変更しました。旧サーバのOSディストリビューションはTurbo Linux 10 Serverという、私のサーバエンジニア人生最大のミステイクだったりします。ああ、堀江師が大活躍だった時代のライブドア信者っぷりが、ここまで悪影響を与えてしまうとは、、、。悪いディストリビューションでは無いのですが、如何せんユーザー数が少なすぎる、、、情報があまりネット上にもなく本当に大変な苦労を強いられました。や、全部自分のせいですよ、ええ。
 で、新しいディストリビューションはCentOS5.5。本当はRHELにしたかったのですが、来年サーバリプレイスを予定しているので、とりあえずのつなぎとしてCentOSにしておきました。

 kernelは2.6.8系から2.6.18系へ、apacheは2.0.51から2.2.3へ、PHPは4.3.8から5.1.6へ、PostgreSQLは7.4.26から8.1.22と大きくバージョンアップしました。ちなみに、Perlは5.8.5から5.8.8か、枯れてるなぁ(なんか表現が違う気がする)。
 で、その結果どうなったのかというと、凄まじくWebの表示が速くなりました。旧サーバでの表示が本当に遅くてイライラしていたのですが、ソフトウェアの更新でココまで速くなるとは予想だにしていませんでした。CentOS5.5なので、ソフトウェアのバージョンは最新ではないのですがPHPやPostgreSQLはメジャーバージョンが違いますからね、そりゃー速くもなるわ。

 正直、デザイン的にHTMLのコーディングが変わった部分も好影響を与えていると思いますが、レスポンスが明らかに変わったので本当によかったです。稼働している某受発注システムなどは、イライラが募るようなレスポンスの悪さでしたが今回のシステム更新で受注が増加するのではないかと勝手に期待しています。って、今まで遅かったことを目茶苦茶追求されそうだぁ、、、。

 というわけで、大型のサーバ移転2連チャンも無事終了、、、ホント疲れたよ、ホントに疲れた。でも、サーバ移転は自分の本業の力を試されている気分で、気合いが入りました。来年はサーバリプレイスがあるので、再び気合いを入れたいと思います。がんばろー。