さてと、さっきのインバウンド観光ビジネスの件は、中長期的なビジネスの話しですが、短期的な今年手がけるビジネスとしてモータースポーツ関連のものがあります。
元々、私はモータースポーツ関連メディアの仕事に就くことを夢みて、大学卒業後上京した経緯があります。就職した会社が、今でいうネットベンチャーのはしりの会社で、その後モータースポーツ関連のメディアを目指して編集プロダクションに転職したのですが、なぜだかネットベンチャーへの道まっしぐら、、、。2年後に結局自分の会社を興すものの、モータースポーツとは全く無縁でココまで来ていました。もちろん、趣味としてのモータースポーツは大切にしており、もはや趣味の領域を越える所まで来ています。2010年はモータースポーツでも様々な出会いがあり、2011年は何らかの形でモータースポーツに関するビジネスを行いたいと考えに至りました。
現在、日本のモータースポーツは非常に難しい状況に置かれています。ホンダのF1撤退に続き、トヨタもF1撤退。そして、昨年ついにブリヂストンがF1タイヤから撤退してしまいました。日本のモータースポーツと世界は隔絶されていると言っても過言でありません。もちろん、小林可夢偉という逸材がF1の世界で活躍していますが、今F1を目指し日本の下位カテゴリを戦っている若者にとってF1は本当に遠いカテゴリーになってしまったといえます。
国内に目を向けると、フォーミュラカーの頂点であるフォーミュラニッポンとハコ車(市販車改造)の最高峰であるSuperGTの両カテゴリーを頂点に、ピラミッド型にカテゴリーが広がります。SuperGTはともかく、フォーミュラニッポンに関して国内での認知は非常に低く、レースでも観客が非常に少ない状況。フォーミュラニッポンの下には全日本F3選手権、その下にフォーミュラチャレンジジャパン(FCJ)、F4、スーパーFJと続きますが、どのカテゴリも注目されているとは言いがたい状況です。
日本のモータースポーツが今何をしなければならないか、非常に複雑で解にたどり着く企画の実行は非常に困難なものだと言えます。正直、私もどのような企画が効果的なのか、全く分かりません。ただ、一つ言えることは、このままでは日本のモータースポーツがより厳しい状況に追い込まれてしまうであろう、ということです。そして、何もしないよりは何かをした方がよいという考えに至りました。
そこで、今年いくつかのモータースポーツに関する取り組みをはじめたいと思います。もちろん、会社として行う事業なのでビジネスとして成立することを目指して取り組みます。
一つは国内モータースポーツ専門メディアの立ち上げ。
モータースポーツというとF1が中心で、国内モータースポーツはテレビや新聞の全国紙に掲載されることは希です。AUTO SPORT等のモーター誌、東京中日スポーツといったモータースポーツを支援してくれるメディア、Niftyのモータースポーツフォーラムなど、国内モータースポーツについて積極的に取り上げるWebサイトが頑張り続けていることも事実です。
新たにはじめるメディアについては、(若干、時代遅れの感がありますが)読者参加型のメディアを目指したいと考えています。2010年、モータースポーツ観戦に於いて、ツイッターなどのソーシャルメディアの果たす役割は非常に大きなウェイトを占めるようになりました。時には場内アナウンスよりも早くレースの状況を伝える、そんな新しい観戦スタイルを確立しつつあります。それらを支援できるようなサイトを目指したいと考えています。
もう一つは、モータースポーツ自体に関わる第一歩として、レンタルカートに関する情報の配信と、レンタルカート走行会の実施です。
昨年、何回かレンタルカート走行会に参加し、運営をお手伝いさせて戴きましたが、いわゆる遊園地のゴーカートと、レーシングカートに近いレンタルカートの違いを経験することは、何よりもモータースポーツを感じてもらえる機会になると感じました。
初めてレンタルカートに乗った方は、乗り終わった後の疲労感に驚きます。手に力が入らない、視点が定まらない、ガクガク震える、尋常無く汗が、、、などなど。レンタルカートに乗ったことにより、モータースポーツがいかにハードなスポーツであるのかを体験します。もちろん、レンタルカートというのはモータースポーツにおいては入り口の入り口、その先に続くモータースポーツのカテゴリの奥深さに興味を持つ方は少なからず居るようです。
まずは、モータースポーツに触れてもらう。そんな、キャッチコピーを掲げ、レンタルカート場の情報を配信し、また、気軽に参加できる走行会を実施予定です。
この二つを軸にし、モータースポーツの発展を支援したいと考えています。現時点でも決定事項ではありませんので、どこまで出来るか未定ですが、まずは表明させて戴きます。詳細情報は後日発表させて戴きます。
ああ、楽しいけど、お金が続くか不安だ、、、。そして、2010年みたいにこどもをサーキットに連れて行けなくなることが残念だ、、、。