3. 企業のソーシャルメディア活用の可能性について #amn

ソーシャルメディアサミット パネルディスカッション テーマ3 『企業のソーシャルメディア活用の可能性について』

パネリスト
 ・ネスレ日本 揖斐理佳子さん
 ・ユニット・ワン 勝部健太郎さん
 ・ローソン 白井明子さん
 ・サントリー 坂井康文さん
司会 AMN 徳力さん

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徳力「ソーシャルメディアを自社で活用して印象に残っているものについて」

揖斐「キットカットリニューアルキャンペーン、味をリニューアルしたのでmixiでタイアップページを作り、無料クーポンを配布。発表会前に22万人が行列(サイト内で)、開始後1時間のアクセスは87万人。が、これはソーシャルメディアでは無く、単なる広告。」
勝部「コカコーラのスゴイ自販機。ツイッターでのキャンペーンは瞬間消費型だった。ソーシャルメディアは日常動線上にある、プッシュでもプルでも無い何かがある。企業のソーシャルコミュニケーションは、そういう所に食い込む必要がある」
白井「AR+エヴァ+Twitter、新しい技術+エンタメ+ソーシャルメディア、人が集まりすぎて中止になったが、逆にそれが印象的。ARG+ワンピース+Twitter、店舗を回るとスタンプがもらえる、13万人にやってもらった。」
坂井「公式ブログのサントリートピックス、2008年3月に白州蒸留所で行ったシングルモルト探求セミナー。ウィスキーを知ってもらうためのイベントだったが、セミナーの最後にやったハイボールの作り方がウケた。その後ハイボール自体のイベントを行った。ブロガーイベントでの会話の中で、次につながったことが印象的」


徳力「ソーシャルメディアの魅力について」

揖斐「端的に言って、コストがかからない。自分たちが宣伝用に作られたコピーや写真よりも、ユーザー自身の言葉や写真の方が圧倒的に説得力がある。チュニジアのジャスミン革命でソーシャルメディアの威力を感じた」
勝部「facebookのスゴイ自販機で分かったが、横に対する広がり(グラフ的に)はもちろんだが、縦に対する広がりもある(自分自身何度でも)。スゴイ自販機はひとり当たり70回利用されている」
白井「コストがかからないという点、テレビCM一本分にすらなっていない。運用コストについては、元々メルマガを運用していたチームが追加で行っているので、ゼロから立ち上げと比べればかかっていない」
坂井「自社がしゃべっているわけじゃない、お客さんがしゃべっているという点。ただし、コミュニケーションを継続してとらなければならないという覚悟は必要」


徳力「ソーシャルメディアを使っていない社内の経営層に対して、その価値をどのように説明しているか」

坂井「欧米と比べて経営者層が使っていない。ただ、ブロガーイベントなどで実際に利用者が居ることで理解してくれる」
白井「しっかりと説明をする。弊社の行動指針に則っていることをハッキリとさせて。取材などの実績も」
揖斐「ソーシャルメディアについてはスイス本社の許可が必要、リスクについて適切な対応を決めている」
勝部「端的で直接的な表現をする。スゴイ自販機というネーミングもそうだが」


徳力「効果測定はどのように行っていますか?」

坂井「特定キーワードでの記事件数(主要紙、ブログ記事数)を測定、広告やキャンペーン、イベントなどの連動を確認する」
白井「twitterに付いてはCGMマーケティングのtweetmanagerで効果検証、商品の口コミ分析やキャンペーンのシーズ発見に活用。通常のキャンペーンの場合はPV等」
勝部「基本的には数字、アプリならダウンロード回数とプレイ数。ただ、それ以上に世の中でどのように捉えられ反響があるのかを確認しておく(Webでの書き込みなど)」
揖斐「CPV(cost per visit,1visitあたりの制作費を含めたコスト)を使っている、ただし、広く浅くと狭く深くという考え方があるの、本文者数・滞在時間も指標としている。ソーシャルメディアの誘導により自社サイトのアクセスが下がっている場合もあるので、ネット全体で測定が必要」


徳力「複数のソーシャルメディアを活用しての印象」

揖斐「ツイッターは速報性が武器、価値のある情報が出し続けられるのなら使う。facebookは今後デファクトスタンダードとなるコミュニケーションツールになる。メールアドレスが使い物にならなくなった時にfacebookを使わざるを得ない」
勝部「複数のソーシャルメディアの登場で、忙しくなってきてしまっている。ユーザー目線で時間の使い方までイメージすべき」
白井「facebookは実名なので荒れない、ツイッターも好意的、GREEは女性の反応が大きい」
坂井「ネットユーザ数は増えていないが、利用時間は延びている。ストック(ブログ、アプリなど)とフロー(twitter)を使い分けること。ブログの記事は書いたときにアクセスが無くても、将来何かがあったときにアクセスが急増する」


徳力「他社の活用事例で、参考になるもの」

白井「facebookページでいいね!を押さないと商品が買えないようになっている」
揖斐「アメリカのスターバックス、facebookとECをうまく組み合わせている、Ustream等の動画との組み合わせも」
勝部「スターバックスのファン数の多さはプレゼントで惹き付けている。短時間で伝わる事が重要。広報とマーケティングの間をどのように考えるのかが重要」
坂井「スゴイ自販機がすごいな、と(笑)。とにかくわかりやすかった。そして、組織の問題は深い、課題となる」


徳力「最後に一言、アドバイスを」

坂井「まだまだ、インターネットは新しいメディアだし新しいものが出てくる、社内での啓蒙は不可欠」
白井「一から始めるのは大変なので、既に動いている計画にソーシャルメディアを組み込むとよい」
勝部「2011年は大企業が変わる年になる。自信を持ってチャレンジしてもらいたい」
揖斐「社内での危機感を共有する。facebookは就活生の多くがアカウントを持っている、いつの間にか自分たちが置いていかれているのかもしれない」