可夢偉、ドイツGPで自己最高4位獲得

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 2012年ドイツGP決勝終了から1時間近くが経った頃、2位表彰台を獲得したフェッテル(レッドブル)に対し、レース終盤のバトン(マクラーレン)へのオーバーテイクがコース外追い越し行為と判断され、決勝結果に20秒加算の裁定が下された。これに伴い、3位バトン(マクラーレン)は2位、4位ライコネン(ロータス)は3位、そして5位の可夢偉(ザウバー)が4位に繰り上がることとなった。可夢偉(ザウバー)にとっては自己最高位である4位を獲得、選手権ポイントを12ポイント加算しチームメイトのペレス(ザウバー)に次ぐ選手権10位に浮上した。

 可夢偉とは全く無関係のフェッテルのペナルティにより、自己最高位の4位を獲得。一見、棚ぼた的な出来事にも見えるが、これは可夢偉が自らの力で引き寄せた繰り上がり入賞だ。
 というのも、ミディアムタイヤでつなぎ最終スティントをソフトタイヤで走行していたが、タイヤを労りつつも攻め続ける姿勢は崩さない。4位のライコネンには届かないが、その攻めの姿勢でレース終了まで限界走行を続けた結果、フェッテルから18.2秒差でフィニッシュラインを通過していた。一方、チームメイトのペレスは24.1秒差で繰り上がりは逃している。これは可夢偉が自らの力で得た4位、そう言い切ることが出来るだろう。

 シーズン中盤、可夢偉はチームの判断ミス、ピットクルーを引いてしまう自らのドライビングミスなどでぎくしゃくした状態が続いていた。悪夢の連鎖、そんなフレーズが当てはまってしまう状況に陥っていたと言っても過言では無いだろう。
 しかし、どんな状況でもベストを尽くす可夢偉の走りが今回の結果を生み出した。もう大丈夫、可夢偉もチームも前に進むことが出来る。そんな、素晴らしい結果となった2012年のドイツGPだった。次は表彰台だぞ! 小林可夢偉!!

Vettel receives time penalty, demoted to fifth

[Formula 1™ - The Official F1™ Website]

Red Bull's Sebastian Vettel has been handed a 20-second time penalty by the stewards in Germany for his pass on McLaren's Jenson Button during the closing stages of Sunday's race. Vettel had finished the Hockenheim event in second, but the addition of the penalty leaves him fifth in the results.