SMW2013 【スポーツの感動・連帯・共有がソーシャルグラフを席巻する時代が来た!】

【スポーツの感動・連帯・共有がソーシャルグラフを席巻する時代が来た!】
2013.2.21 16:30-18:10
昨年行われたロンドン五輪では16日間で、北京五輪の125倍以上に及ぶ1億5千超のツイートがされた。震災後、改めて評価されているスポーツの生み出す「つながり」の力と、メディアの視点から見た新しい時代のスポーツメディアとソーシャルメディアの関係についてパネルディスカッション形式でお話頂くセッションとなります。
[Speakers]
西山 紘平
ゲキサカ編集長
株式会社 講談社 KODANSHA Ltd.
@KOH823
澄谷 晃
Yahoo!スポーツ/シニア・アドバイザー、ワイズ・スポーツ(株)取締役
ヤフー(株)、ワイズ・スポーツ(株)
向井 康子
メディアビジネスユニット編集部 部長 兼 編集長  Media Business Unit Editorial Dept. Director/Editor in Chief
株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン Golf Digest Online Inc.
@yasuko_mukai
田中 裕士
ウェブ事業部長 Number Web編集室長 senior manager  
株式会社文藝春秋 BUNGEISHUNJU Ltd.

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※私的に取ったメモですので、内容については一切保証しません

西山:ゲキサカ、2006年サッカー専用モバイルサイトでスタート、ガラケーのみ。2011年夏にPC・スマホに対応。元々スポーツ新聞社勤務、最初はゲキサカスタッフとして、2011年6月から編集長、でも取材もする
澄谷:1日、300万ユニークブラウザ、スマホ150万、ガラケー40万。2000年からこの仕事
向井:ゴルフダイジェスト・オンライン。ゴルフに特化したサイト、1.6億PV/month、520万UU/month、60%近いゴルファーが我々のサイトにアクセスしている。日本全国1900コースのゴルフ場予約、月に40万人が予約。ゴルフショップ、用品販売、年間90億円の売上、ゴルフに関するあらゆる用品。メディア、世界中のゴルフのニュースをいち早く配信、イベントも開催、ネットとリアル
田中:雑誌畑ノンフィクション担当、2007年からWeb担当。Number Web、文春、書籍、幅広くWebを担当。Number Web:1999年にオープン、ポータルに委託していたが2009年から自社で運用、右肩上がりでトラフィックが伸びてきた。素ポースメディアサイトに3つの分野、新聞系、速報系、Number Web:分析・インタビュー・コラム・深掘りコンテンツが多い。雑誌の強みを活かした高単価の広告。ロイヤリティーの高い読者

モデレータ:それぞれのメディアがユーザの環境変化への対応、ソーシャルメディア関連について
西山:元々ガラケーサイト、スマホの普及が進んでいるのは数字的にも把握している。何かが変わったかというと特に感じない。ソーシャルメディアの普及にともない、すでに一次情報を得ている読者に何を見せるのか試合が終わった後の情報の方が大事。Numberと速報サイトのちょうど間に位置している
田中:スコアはツイッターが速い、一次情報の拡散が簡単。より深い情報が重要。PVと有料モデルの検討
向井:話を聞いていてゴルフは特殊だなぁと感じました。ゴルフはライブでは流さない、土日に3時間程度編集したものを流す。結果はわかっているか、テレビを楽しみにしている人たちのために結果を流すわけにはいかない。でも、スポーツはライブが基本、ソーシャルで補完している。中継とは関係の無い朝、練習をUstreamで流している
澄谷:ヤフースポーツはポータルと言われるけど、速報ページなどももっている。ソーシャルは苦手、中央集権ではない分散が当たり前。一番大切なのは共有、感動を共有、いろいろな視点。ロンドンオリンピックで凄かったのはLINEと『カカオトーク』、ヤフーですからね

モデレータ:自社のメディアとしてソーシャルメディアの立ち位置について
西山:補完してくれるツール、それだけではダメ。コンテンツがよければ自然に拡散する
向井:欠かせないもの、積極的に活用したい。クローズドで情報が伝播するので、逆にオープンにして活性化したい。また、メディア以外のサービスも使ってもらえるようにうまく活用していきたい。事業拡大のために力を入れたい
田中:震災の際、スタッフが呆然としてしまっていた。そのころ有料メルマガでオシムの第1回の原稿、日本を心配している内容だった、本来有料だけど無料で出して、1500RTされた。4万フォロワーしかいないけど、反応はしてくれる。Yahooからのリンクで流入する数字は大きいけど、ツイッターで繋がっているユーザーとの関係は重要だ

モデレータ:今後の展望について
西山:若い年代から支持されているメディア、ソーシャルメディアもよく使われている。エゴサーチすると、知り合いが掲載されたことを友達同士でツイートしているのを目にする、これはとても嬉しい。サッカーの横のつながりは素晴らしいものがある、それをゲキサカが手助けできるようにしていきたい
澄谷:モノの視点はソーシャルだけではいけない、sportsnaviブログUGCも大切にしたい、ユーザーの力を大切にしたい。データの見せ方を工夫する。ファンが良いシーンなどを選んで共有できればすばらしい
向井:ゴルフは限られた人にしか面白さが理解されていない。客目線の話を世に出していきたい。ファンの声で番組を作ってWebでライブ中継など、夢みたいな話しだけど実現したい
田中:雑誌が主体だったけど、Numberのそれぞれのブランド全体でどうしたら多くの人にみてもらえるのか考える。リアルイベントのコンテンツ化、ユーザーが待っていてくれるコンテンツ。紙、有料モバイル、有料メルマガ、電子書籍、書籍など昔は1つの場としてはイメージ出来なかったけど、これからは一緒に考えないと。企業支援だけに頼れない時代、SNSでスポーツのあり方を変えたい