前回書いたエントリーではクラウドファンディングを活用することでお金だけではなく、ファンも集めることが可能になる点について触れました。お店を対象とした内容で書きましたが、もちろんお店以外でもクラウドファンディングを行うことは可能です。下北沢と言えば、演劇、そして音楽ライブ、これらのイベントでのクラウドファンディング活用について考えたいと思います。
まず演劇について、お芝居をする際に必要となる費用の一部をクラウドファンディングで集めることが可能です。実際、2013年に『福島県立大沼高等学校演劇部東京公演【シュレーディンガーの猫】を成功させたい』というタイトルでクラウドファンディングを実行し、公演にかかる費用の一部を支援募ることに成功しています。演劇公演に関する企画は様々なクラウドファンディングサイトで実行されており、資金調達に成功している例も多数あります。
また、当然ですが同様に必要となる費用の一部を募る、音楽ライブのクラウドファンディングも考えられます。下北沢のライブハウスでライブを行うための費用を募るプロジェクトなどが考えられます。ライブのプロジェクトというと、海外ツアーのプロジェクトは多く見られますが、もう少し身近な国内でのライブ開催に関するプロジェクトがあっても不思議ではありません。バンドの場合、ライブよりも多く見られるのがアルバム制作に関するプロジェクトです。Fan-boでも2つのプロジェクトが成立しており、その資金を元にアルバムが制作されています。
▼日本発、世界が認めるロックバンド、エレクトリック・イール・ショック、初のベスト&カバーアルバム制作プロジェクト!
▼MOLICE New Album with Romancers -世界中のMOLICEファンと一緒に、ニューアルバム制作プロジェクト-
演劇や音楽の場合は、リワード(クラウドファンディング支援者に対するお礼)の設定が重要なポイントになります。演劇の場合は公演グッズやキャストのサイン、公演の写真などが一般的ですが、公演で使われた美術の一部やゲネプロへの招待などをリワードにすることも可能だと思います。音楽の場合、打ち上げへの参加やバックステージパスの提供などのリワードも考えられます。
演劇やライブ以外にも下北沢を舞台にした映像撮影やイベントなど、クラウドファンディングを活用して資金調達を行う対象はかなり広いと考えています。共感を得るようなプロジェクト、魅力的なリワードが設定されたプロジェクト、クラウドファンディングで実現できることはたくさんあると信じています。そして、小規模ではありますが下北沢に関心がある方に見て頂けている下北沢ブロイラーがクラウドファンディングを仕掛けることによって、ひとりでも多くの人にプロジェクトを知ってもらい、支援を集めることができると考えています。
今日もFan-boの前川氏とミーティングを行い、彼がなぜクラウドファンディングプラットフォームを立ち上げるに至ったのかを聞きました。ミュージシャンでもある彼がクラウドファンディングに賭ける想いを実現させたい。下北沢ブロイラーは、そんな彼の想いを後押ししたい。そして、この街から夢を実現させるミュージシャン、役者、お店をひとりでも多く創り出したい。それが下北沢ブロイラーがクラウドファンディングを仕掛ける全てです。
さてと、『下北沢ブロイラー』Fan-boキュレイター就任記念イベント開催プロジェクトは残り1時間あまり。クラウドファンディングに興味がある、下北沢で何かをはじめる予定がある、そんな人たちには確実に有益な情報を得ることができるイベントになる自信があります。ぜひ、皆様の参加をお待ち申し上げます(参加するためには当プロジェクトにお申し込みください)。