社員のことを思わない社長はいない

 こちらのエントリにコメントをくださった社長さんエントリにトラバ

 えっと、先に申し上げたいのですが、もし藤田さんの本や堀江さんの本をお読みでなければ、今すぐ読んでください。絶対に時間の無駄じゃありませんので。結局のところ、藤田さんも堀江さんもすごい社長であることは事実ですが、私が語る彼らの印象はあくまで私のフィルターにかかった意見ですので。藤田さんは今発売されてる『渋谷ではたらく社長の告白』で、堀江さんは大量に出ているわけですが、一番最初に発刊された『100億稼ぐ仕事術』がオススメです。まだ、プロ野球参入すら無かった時期の彼の考えは、われわれにとっては咀嚼し易い内容ですので。あと、参考になる本として『成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語』や『ゴー・パブリック 起業公開物語』の2冊もたいへん参考になります。特に神田さんの書かれた『成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語』に関しては書籍名を裏切らない名書だと思います。その点では藤田さんの本も同様です、どちらも社長という職業についている人達にとっては自然と涙が出るようなすばらしい書籍です。

 と、なんだか書籍の詳細ばかりで恐縮ですが、早速本題に。まず、藤田さんと堀江さんの両者における人材に対する考え方ですが、先に書いたエントリに加えて書くとすれば、堀江さんは徹底的に成果主義で成果以外の点は一切評価しない。藤田さんももちろん成果主義なわけですが、成果に至るまでの過程に対するフォローが堀江さんとは真逆だと思います。つまり、どういうことかというと、ウチみたいな10人前後の会社じゃ絶対にできないことをされているんだと思います。『女社長のすっぴん日記』の社長さんがどの程度の規模かわからないのですが、完全成果主義を取り入れる規模であれば今回のような悩みは一切ないと思いますので、やっぱり彼らが今考えていることはそのまま適用はできないんだと思います。

 彼らの著書を読んでいると人材に対する記述に多くのページ数を割いています。堀江さんの場合、会社初期のメンバーが一気に抜けたことを経験されており、その瞬間から人材に対する考えはドライになったと思われます(前出著書の42p~、『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』前半部分)。一方、藤田さんの場合は前職が人材に関する職場であっただけのことはあって、その時点で普通の社長に比べればアドバンテージがあるようです。著書の中でも人材に関する記述自体は多いのですが、どのようにケアをするのかということが体系的に書かれているわけではありません。もしかしたら、藤田さんは我々が痛い目に遭いながら体験していく人材に関する悩みを十分に見ていたからなのかもしれません。

 私自身、人材に関しては相当悩みました。うちの会社は私を含めて2名で設立した会社ですが、創設時の2名は既にうちの会社にいません。それ以外にも、なかなか新しい人間が定着せず、常に頭を抱えていました。最初は相当自己嫌悪に陥りました。自分の何が悪いのか、どうすればスタッフが辞めないような環境を創り出すことができるのか。仕事のできないスタッフがいれば、最初は全て自分のせいにしました。スタッフが悪いんじゃない、自分の能力が無いからだ、と。
 でも、途中で気づいたことがあるんです。社員に対して過度に気を使うことによって何が起きるか、それは単純なんですけど他の社員に気が回らなくなることと、もっと大きな事は自分自身に気が回らなくなること。堀江さんの著書の中にもあるのですが、できる社員につぎ込んだほうが良いという考え方もあるのです。ちなみに藤田さんが先日の講演会でおっしゃられたような、「ダメな人間をやる気にさせる環境作りを目指したい」というのは現時点では難しいことだと思います。あと、自分が100%オーナー社長であればなおさら、ドライな言い方ですが自分の代わりは居ないのです。社員を大切にするのは当たり前ですが、なによりも自分を大切にしてください。今は社員の成長以上に、あなた、社長自身の成長が大切な時期だと思います。私ももちろん、自分の成長を中心に考えています。自分の代わりはいないのですから(ちょっと三国志が入ってるかも...)。

> もうすでに気づかれて対策をとられている方、
> ご意見をちょうだいしたいです。

 あくまで私の主観ですが、経営者は孤独です。でも、私が書いたような事実を理解してくれる社員がいることも事実です。今、私の会社は私の考えを理解してくれているスタッフがいると確信しています。確信しちゃえばいいんです、疑心暗鬼する余裕があるのなら必至に働いて稼ぎましょう、稼いでスタッフに還元していきましょう、そのお金を採用にかけていきましょう。ああ、おれも稼がないとなー。稼いでスタッフに還元しないと。

 長文かつお望みの回答でなく大変恐縮ですが、すこしでも参考になることがあれば幸いです。自己嫌悪する想いは自分にとっての経験だと割り切って、酒でも飲んで飲み込むようにしています。我々がしなきゃいけないことは前進することです、留まったら終わりですから。でも、たまには立ち止まってコレまでの過程を振り返ることも必要ですけどね。

トラバ対象:
社長のみなさん!社員との意志疎通、どうしてます?@女社長のすっぴん日記
渋谷な社長の講演会