アロンソ(フェラーリ)ポールTOウィン、通算25勝目記録
最終周まで熾烈なバトルが繰り広げられたシンガポールGP決勝レースは、結局ポールポジションからスタートしたフェラーリのアロンソが優勝。
前戦モンツァに続くポールTOウィンで、今季4勝目、自身通算25勝目を記録した。
また今年で3回目となるシンガポールGPでは2009年に次ぐ2連勝となった。
シグナルがブラックアウトした瞬間、ヴェッテルが絶好のスタートを切った。1コーナーに向かって、アロンソを捉えようとしたヴェッテル、しかし、1コーナーで前に出たのはアロンソだった。そこから、2時間に及ぶ2台による長い長いマッチレースが始まった。
アロンソがファーステストをだし逃げようとすれば、ヴェッテルもファーステストで応酬。2度のセーフティーカー導入、ピットストップも全くこの2台には無関係、とにかく2台のバトルは最初から最後まで続いた。ライバルのマクラーレンはペースが上がらない、それどころかハミルトンはウェバーと接触しリタイヤ。ウェバーは序盤のセーフティーカー導入でピットインし、3位入賞を果たす。
一方の、トップ争い。レース終盤にロータスのコヴァライネンのマシンリア部分から炎上。ホームストレート上でストップしてしまい、一気に2台の差が縮まった。手に汗握る攻防はファイナルラップまで続いたが、アロンソがトップを守りきりチェッカー。2位にヴェッテル、4位にはマクラーレンのバトンが入った。
可夢偉はメルセデスのシューマッハと接触後、ウォールにヒット、リタイヤという結果となった。
ここでも、フェラーリのアロンソが気を吐いた。一時期、チャンピオン争いからは脱落しかけていたのだが、自らの手で勝ち取った2勝で、ランキングトップであるウェバーの11ポイント差まで迫り射程圏内に捉えた。残り4戦で5位のバトンまでがトップから25ポイント差。まだまだ、今年のチャンピオンシップは分からない。