そうそう、WSR(World Series by Renault/ワールド・シリーズ・バイ・ルノー)のテストが行われました。普段全く取り上げないカテゴリーですが、今回は日本人ドライバーが3名ほどテストに参加しているので、取り上げたいと思います。
WSR:モ-ターランドアラゴン チャンピオンズデイ・テストタイム (10月20日) [FMotorsports Kaigai]
テスト3日目は再びホッブスがトップタイム
日本勢では佐藤が最上位タイム
3日間行われたテストの中、最終日午前中に2010年全日本F3選手権 Nクラス ランキング4位の佐藤 公哉、午後は佐藤に加えて2010年全日本F3選手権 Cクラスチャンピオンの国本雄資、2010年FCJチャンピオンの中山 雄一が参加しました。
WSR(フォーミュラ・ルノー3.5)のマシンはダラーラ製ワンメイクシャシーに3500ccV6エンジンを搭載しており、GP2と同等のカテゴリーに位置しています。
この日、日本人トップのタイムはCOMTEC RACINGのマシンを走らせた佐藤公哉で26番手、EPSILON EUSKADIのマシンを走らせた国本雄資は41番手タイム、FHV INTERWETTENのマシンを走らせた中山雄一は最下位48番手のタイムでした。中山にとってはFCJと比べると、パワフルで扱いが難しかったかな。
ちなみに、チームポテンシャル的には今年のチームランキングを見ると、COMTEC RACINGはコンストラクターズ5位、EPSILON-EUSKADIはランキング6位、FHV INTERWETTEN.COMはランキング最下位の12位なので、それぞれチーム力にも比例しているようですね。ちなみに、EPSILON-EUSKADIは今年国本雄資の兄、国本京佑が所属していたチームです。
このテスト結果を見る限り、いきなり乗ってタイムが出せる状況ではないみたいですね。もちろん、いきなり乗って速いタイムを出せば来期のWSR参戦も見えてくるのでしょうが、ちょっと難しそうですね。今年参戦していた、2008年全日本F3ランキング2位で2008年のF3マカオGP覇者の国本京佑はランキング22位という結果となっています。厳しいですね、現実を見せつけられてしまいましたね。
今回テストをしたドラ-バーの来年ですが、中山は全日本F3参戦で間違いないと思います。
佐藤はNクラスでランキング4位という成績を考えると、フォーミュラ・ニッポンは難しそうですね、日産系のドライバーなのでWSRの参戦も無くはないでしょうが不透明です。
そして一番難しいのがCクラスチャンピオンの国本雄資ですが、フォーミュラ・ニッポンにステップアップするのか、GP2やWSR、F2等の欧州選手権に参戦するのか、はたまたユーロF3で修行を重ねるのか、、、。どちらにしても、マカオF3があるので、その結果次第とも言えそうです。兄に引き続きマカオを制することが出来れば、世界への道が一気に広がるでしょうね。