ベッテル(レッドブル)開幕2連勝! 小林可夢偉(ザウバー)8位入賞 [FMotorsports F1]
決勝レースもドライコンディションのまま行われたマレーシアGPは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(23歳:ドイツ)が終始レースをコントロールし、56周を走りきって優勝。
自身通算12勝目、今季はこれで開幕から2連勝、昨年のブラジルGPからは実に4連勝という快挙を演じた。
スタートでレッドブルのヴェッテルがトップを決めた瞬間、天候変化などの影響がなければヴェッテルがトップチェッカーを受けることが決まったな。そんなことを考えながら、レースをみていたけど、トップ以外ではルノーのロケットスタート、ウェバーのKERS故障、そのウェバーとバトルを繰り返す可夢偉。バトルを演出しているのはKERSとDRS、実際に映像でみていてここまで効果があるモノかと驚きました。KERSについては追われる立場も利用できるので、KERSの使い方は大きなポイントになりそうですね。
で、レース展開。ウェバーがいきなり10周目でピットイン、いきなりってのも言い過ぎで今年のピレリタイヤでは想定された展開なんだろうな。その後も、ハミルトン、トップのヴェッテルなど続々とピットイン。本当に3回交換作戦なんだね。ほとんどが3回ピットストップの中、可夢偉は2回ピットストップ作戦で回りとは違うペースで走行。タイム差がかなりあるので、3回ストップの方が効率はよさそうに感じるけど、いつ雨が来るのかよくわからないので、作戦的にはいいのかも。
一方トップのヴェッテルはトップ快走、KERSが使えないトラブルがヴェッテルにも現れるが、2番手ハミルトンとの差はなかなか縮まらず。3回目のピットストップでハミルトンは時間がかかってしまい、2番手の座をチームメイトのバトンに明け渡してしまう。3番手ハミルトンの背後には、フェラーリのアロンソが迫り白熱のバトルが繰り広げられる。そして、アロンソがハミルトンのマシンに接触! お互いピットインを強いられ、下位に後退してしまう。このことにより、3番手にはルノーのハイドフェルドが進出! ルノー2選連続の表彰台なるか?
そしてチェッカーフラッグ! トップ、ヴェッテル、2番手はマクラーレンのバトン、3番手ルノーのハイドフェルドという結果となった。以下、ウエーバー、マッサ、アロンソ、ハミルトン、可夢偉、シューマッハ、ディ・レ・スタというトップ10。
しかし、レース後の裁定でハミルトンとアロンソにお互いペナルティが出され、共に20秒が加算。アロンソは6位のままだが、ハミルトンは8位に降格し可夢偉は7位と順位を一つあげる結果。
トラブルが起きても焦らないヴェッテル、彼の強さを感じるレースになったかな。正直、予想より路面状態がよかったのでそれほどピレリタイヤの問題みたいなことは感じなかったけど、ピットストップ回数が増えることによってトラブル発生率が高まるので、観る側としては楽しいのかも(チームは大変だけど)。で、最初にも書いたKERSとDRSがここまでレースを面白くするとは、、、。ストレートの長いサーキットではKERSとDRSがとてつもない武器になりそうだね。
最後に可夢偉、粘り強い走りだった。序盤のウェバーとのバトルや、レースを通して幾度となくシューマッハとバトルしたのは本当に印象深い。今年のマシンがバトルしやすさを演出してるのは確かだけど、トップチームであろうとチャンピオンであろうと、当然のように立ち向かう姿は本当に頼もしいです。最終順位が一つ上がったのは、あのポジションに居たからこそ。今後も粘り強いレースで、行けそうなときは躊躇することなく上位を狙ってもらいたいね。
・F1 第2戦マレーシアGP 決勝結果 (修正版) [FMotorsports F1GP]