第2回 #さくらの夕べ に参加してきた 【2】

第2回 #さくらの夕べ に参加してきた 【1】≫の続き

 田中社長の次に登壇されたのは、株式会社イメージズ・アンド・ワーズの山口社長による【なぜいまさらLAMPをビルドするのか?】。えー、LAMPをビルドー、してねーーー、ここしばらくー。あ、うちの場合はLAMPじゃなくてLAPP(PostgreSQL)で、どうしてもPostgreSQLの最新版が使いたい場合には、PHPとapacheも最新版を入れるようにしていますけどね。

 まず、パッケージを使いたい理由として、

・便利
・ある程度の初期設定も自動化
・サポートがある間はセキュリティフィックスも万全

など。確かに、ここ数年は私自身パッケージで楽させてもらっていますよ、ええ。べんりー。

 が、いやしかーし、パッケージのデメリットとして、

・任意のバージョンで使えない
・ビルドオプションが指定できない
・アップデートが終わったらどうする
・ディストリビューション固有の設定方法などの知識を覚えたくない

などが上げられる。この中で、今後直撃しそうなのが、【アップデートが終わったらどうする】だろうね。というのも、ディストリビューションのパッケージ提供期間的な問題以前に、CentOSについてはいろいろ不安なところがあったりで、たぶんかなりの台数がCentOS5.x系で稼働していると思いますが、ちゃんとパッケージがバージョンアップされ続けるのか、不安を抱いていたりします。
 あと、当然だけど最新版は使えないし、ビルドオプションが指定できないとクリティカルなサービス提供の場合のチューニングができないですよね。ちょうど、数日前に自社のデカ目のサービスをVPSに持っていこうとしたのですが、apacheのモジュールをLoadしないようにしたくらいではパフォーマンスが追いつかなかったりしましたしね、こういうパターンは自分でオプション変えてビルドしたくなります。や、面倒くさいからしないけど(手抜き)。

 そして、ビルドをするということはスキルアップにもつながる、

・ソフトウェアの設定や構造などの知識を得られる
・Linux/UNIX C言語の知識も得られる

特に、ビルドに転けるとconfigureファイルやMakeファイル、ソースを見る事になるんだけど、全然知識がなくても何となく追っていくとわかるんだよねぇ。確かに、スキルアップにはつながると思う。田中社長もツイートしてたけど、それがOSSの醍醐味でもあるんだよね。おかしかったら自分で何とかする、何とかできちゃうって事が凄いこと。

 というわけで、まとめですよ。

・ビルドする利点も沢山ある
・基本的知識があればトラブル解決もそんなに難しいものでもない
・とりあえず@ITの連載【仕事で使える魔法のLAMP】を読んでチャレンジ!

正直、あるソフトをビルドしちゃうと、他のソフトをパッケージで使ってると微妙にバージョン問題が発生して、結局そのソフトもビルドする羽目に。そしたら、そのソフトが依存してるパッケージをビルドし、、、エンドレス(そこまで行かないけど)。でも、5年くらい前は当たり前のようにビルドしていた気がするし、なんというかいろいろ再認識させられました。
 ちょうど、VPSに自社のサービスを持っていこうとしたら、パフォーマンスに問題が出て、LAPP環境のチューニングをしないとなぁとか思っていた所なんですよね。今回は、移転自体を取りやめたけど、いつかVPSに持っていきたいのでそれまで、いろいろなソフトをビルドしながらチューニングに励みたいと思います。

≪第2回 #さくらの夕べ に参加してきた 【3】≫に続く