【ソーシャルメディアで変わる経営とコミュニケーション】
2013.2.19 11:30-12:10
[モデレーター]
現代ビジネス編集長
瀬尾傑
[スピーカー]
岩瀬 大輔
代表取締役副社長
ライフネット生命保険株式会社
佐藤 尚之
代表/コミュニケーション・ディレクター
株式会社ツナグ代表
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※私的に取ったメモですので、内容については一切保証しません
瀬尾:会社立ち上げの際にソーシャルメディアを意識していたか
岩瀬:
・立ち上げの舞台裏を見せる、無意識のうちにやっていた
・これまでの生命保険会社は外交員の顔が重要だったけど、ネット生保なのでトップの顔が見えるようにしている
・NHNの田端さんがうらやましい、金融業だけに素の自分を出せない。個人で使っているときには意識しないけど、社としてやっているといろいろなステークスホルダーが見ている可能性がある。社員、株主、金融庁、プライベートな関係者も、、、本当に難しくデリケートなものである
佐藤:
・経営者はキャラクター設定が重要、ソーシャルメディアのコミュニケーションに注力しちゃうけど、目標をはっきりさせてそのためのキャラクターを演じるようにすればわかりやすい
・勢いのある会社の社長としてのキャラクター、堅い会社のキャラクター設定
岩瀬:そういう意味では堅いキャラクター設定にしてしまったのかも、、、確かに手段だということは忘れがち。あくまで広報としての位置づけなので、ネガティブなことは書かない
佐藤:TwitterとFacebookの使い分けだけでも、かなり楽になる
瀬尾:社員のソーシャルメディアについて、禁止している会社もあるが、どうすべきか
佐藤:禁止する会社は勿体ないと思っている。広告的な観点では、社員は会社にとって味方・ファン、その立場から情報発信は価値がある。広告で得ようとしたら何十億円もかかることだ。怖がるよりも、ちゃんと教育・マネージメントをして使うべき
岩瀬:ソーシャルメディアガイドラインを設け、推進している。相互チェックが働くので、多少は怪我をしつつも深い問題にはならないようになっている。最近あまり社長が絡んでくれない、、、
佐藤:社員一人一人にフォロワーがいる。まずは自分の社員の共感を集めるところからはじめる。書くネタを与えるためのインナーキャンペーンを設定する
瀬尾:企業対個人の関係が変わってきている、これから先、どのような展開を描いているのか
岩瀬:可能性と同時に限界も感じている。バズを起こすのは得意なんだけど、肝心の生命保険の話題はバズらない、、、。成毛さんに「やり方が下手」と言われた。スルガ銀行で自転車のコミュニティを作って、最終的にローンの話題に落とす。ただ、それは狭い話し。
佐藤:消費者が企業に共感することは難しい。でも、岩瀬さんには共感するかもしれない。コンビニ自体には共感しないけど、コンビニのバイトの女のコには共感するかもしれない。個と個のつながり、新しい形のつながりがあるだろう
岩瀬:それをスケールさせることができるかですね
佐藤:ツイッターは拡散メディア、エンゲージメントで新しい形を
岩瀬:ツイッター世論を信頼しすぎてもいけない、サイレントマジョリティの存在。橋下さんみたいに、マスメディアまで飛び火すればすごいけど
瀬尾:民間と政治、今後どうなっていくか
佐藤:政治家自体がまだモンスターで遠くにいる存在。身近になりつつある過程。民主主義は参加すること、ソーシャルメディアは参加しやすい、一歩づつ進んでいる。民主主義は多数決と思われているが、本来は参加すること。参加する意識が5年くらいで変わってくるのでは
瀬尾:ネット選挙運動は(議員にとって)怖いと思われているが過渡期ですよね
佐藤:これからですよね。秘書が3人いるけど、ソーシャルメディア担当をつける余裕がない。まだまだ、大変なことが起きるだろう
岩瀬:2000年問題とおなじで、みんな大騒ぎしているけど、実際には大したことない話し。誹謗中傷を恐れているみたいだけど、地方の議員の怪文書とかだれもRTしない。
岩瀬:話が逸れるけど、事業仕分けの公開ストリーミングは素晴らしかった。今まで密室でやっていたことを公開できたのはよい試みだった
佐藤:ネットはカットされませんからね、面白いですよね
質問:ソーシャルメディアは社会的なものとの親和性が高い。企業のCSRへの影響は? また、政治の政策決定との関わりは?
岩瀬:CSRかどうかではなく、消費者が関心を持つかどうかだと思う
佐藤:今までCSR担当部署が行ってきた。今後は社全体として社会の一員であることを意識すべきだし、共感も得られる
岩瀬:後半の質問、三木谷さんの新経済連盟、参加している個人の主張でソーシャルメディアを活用できる
※よくわかんないや
質問:本当に消費者が会社のソーシャルメディアアカウントと繋がることができるのだろうか?
岩瀬:確かにフォロワー数は僕よりも少ない。でも、実際にやりとりをしているお客様は喜んでもらっている。
佐藤:ツイッターまだ過渡期、企業が人格を持って語りかけてくること自体が物珍しい、でも徐々に個人に変わっていかないといけないと思う。姿が見えてくるところまで降りることが必要では
岩瀬:拡がる方向から狭まる方向、ツイッターも140字
佐藤:時間がかかるのは利用者の経験の話し。まだ、いまは、都会に出てきたばかりの状況と考えるべき。炎上は恐れる必要ない。
岩瀬:2004年からブログをやっていて炎上を経験している。そう考えると、いろいろ失敗するのは当然と考える