SMW2013 【インターネットとメディアと個人】

【インターネットとメディアと個人】
2013.2.21 12:10-12:50
[Speakers]
加藤 貞顕
株式会社ピースオブケイク 代表取締役CEO
家入 一真
Liverty/CAMPFIRE 代表

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※私的に取ったメモですので、内容については一切保証しません

※途中から

加藤:cakesをやってる、本が売れないと言われている、みんな電車に乗って何してるってスマホ見てる、そこで売ってないんだから売れるわけない。昔は広告を打てばうれたけど、今はみんな広告すら見てないから売れるわけがない。Web側に出版ももってこなきゃいけないと思ってcakesをはじめた。で、家入さんのリバティ、巨大資本なしではじめられる
家入:自分を切り売りしていきていきたい、大学生を連れてきている、彼ら寝るところはどこでもいい、どこでも仕事できるわけだし家って寝れればいいくらい。みんな家にはこだわっていない。会社勤めが悪いわけじゃないけど、会社に依存しない生き方、自分を切り売りしていきてもらいたい。顔面広告、なにもできない奴、そんなにお金が欲しいわけでもない付き5万円で生きていける、何もできないから顔に広告を貼ることにした。ツイッターでバズって意外と注文が入った。1日1万円で横浜と六本木を移動してくれる、他の仕事をしているときもつけたまま。効果測定はできないけど。
家入:N magazineの島崎くん、彼は一人で雑誌を作ってしまった。これからの雑誌はどうなるのか、雑誌を手に持って読む必要は無い製本する必要も無いWebでいいじゃん、ネットでいいじゃん。コストも下がっている、誰でも発信できる。CtoCでメディア、生産者であり購読者でもある。BASEもそう
加藤:クラウドファンディングも同じ、本を出すってのは出版社がファンディングして本が出ている。クラウドファンディングはみんなで本を出すお金を集めているようなもの。企業じゃ無いと出来ないことを個人ができるようになっていく時代
家入:コピーできるようなデータはコピーしちゃう、CDなんて買わない。ライブで稼いでいるバンドみたいな、そういうところで稼いでいかないといけない。cakesってだれでもだせるんですか?
加藤:いまは誰でも使えない。アプリで本を読むのは意外と面倒、長くなっちゃう。本は短くならざるを得ないなと出版社で担当していたときに思った。映像もそう、映画館は暗くなって携帯も切らされるから見られるけどね。電子書籍はマーケティングが難しい、埋もれちゃう。iPhoneアプリとかだと値下げしてランキングをあげるしかない、最低の85円に設定してね。そうなると出版社が手を出せなくなっちゃう、変わらざるを得なくなっちゃう
家入:生産者と読み手の同化。今まで出せなかった人たちにはいいじだい、一億総クリエイター時代。もしかしたら生産者の法が上回っちゃうとか
加藤:Webは偏ったコンテンツが多い。プロのクリエイターが本気で作ったものしか扱っていない。だから誰でも出せるわけじゃない。でも、将来的には誰でも出せるようにしたい。そうなるとコンテンツのマッチングの問題が出てくる。読みたい記事を読めるようにリコメンドシステムを導入している。読んだ履歴から、最適なもの順で表示することができるように。読めば読むほど好きなものが出てくる
家入:ザッピング的な読み方をしたかどうかは
加藤:時間を計測している。作家側には読まれた割合で収益を分配している
家入:作家の収益って
加藤:文芸誌の連載で月に何十万、でもそんなにたくさんいない。だから大学教授になったりしてお金を稼ぐ。cakesでやればいいのにね
家入:cakesのマーケティングは作家がソーシャルメディアで拡散?
加藤:プラットフォームが著者にそんなことをさせるのかと言われるけど、そうなるしかない。マスマーケティングが弱くなっている。売れていない層を狙って業界紙とかに広告を掲載、すっごくきめ細かくやっている。なんでそんなことをやらなきゃいけないのかと思ったんだけど、宣伝部じゃできない、コンテンツのことを一番知っている自分がやらないといけない。電子書籍をやると寄りそう思った。ネットユーザーはセグメントがもっと細かい、そこに届ける言葉を持っているのは作り手だけ
家入:キャンプファイヤーのプロジェクト、成功するかどうかは起案者がどれだけ宣伝できるのか。乗っけただけの人は絶対にサクセスしない
加藤:クリエイターが人に宣伝するのって抵抗がある、津田さんとかめちゃくちゃ頑張ってやってる、ああで無ければならないよね。一緒にツイッター乗ってると、ずーーっとリツイートしている。アレの効果がわかっているからやり続けているんだろうね。cakesはそれをやりやすいようにしている、クリエイターだけが使える機能で60分間だけ無料で読める機能がついている。宣伝のツイートではなく、プレゼントのツイートになる。著者がツイートしやすいようになっている。そこから会員が入れば、著者に戻るようになっている
家入:感想RTするとウザイって言われる、あれ、心折れる。信者ビジネスとか。自分はそう考えていないけど、実際にはどうなんだろう。
加藤:信者ビジネスとの違い、考えてもよくわからない。役に立つのならいいのかもしれない。与沢翼、あの人の本を読んだらすげー面白くて、あ、やってることには賛成しないけど、あ、フリーエージェントスタイルって言う本ね。彼のビジネスは情報商材、高い本。それをネットでマーケティングして売る、ん、僕らと何が違うんだろう。それを極めてうまくやる。全く同意しないけど参考になる
*村上さん登壇
村上:ニートです、ソーシャルもうええねんって本書いたり、会社の取締役やったりしています
加藤:インターネットとメディアと個人というタイトルにうってつけの方
家入:僕、話ししてみたかったんだけど、一億総クリエイターか時代って、つまんないものだらけになるんじゃないかって。でも、こんなやばい人(加藤さんを指し)とかが、面白いものを出せるといい。ソーシャルもうええねんって
村上:や、ブログをまとめるだけだったんだけど、出版社にそういうタイトルをつけられちゃって
加藤:いまのソーシャルの真の状況を書いてるよね。村上さんの面白いところは、いろいろな人が出てくるとすぐに調べるんだよね。登記簿まで調べるって尋常じゃないよね
家入:そういえば凄い昔に(与沢さんの)アパレルの会社を買わないかって言われてた
加藤:個人で仕事をする上で相手を凄く調べるよね
村上:世の中の会社はだいたいクソ、一千万踏み倒されることもある、そんなん帝国データバンクの5万円なんて安い。ちょっと稼げる状態になったときが一番危険、以上
家入:え、加藤さん行っちゃうの、もう、ダメ2人になっちゃうじゃん
加藤:じゃー、ここで閉めましょうありがとうございました