---【教育におけるソーシャル・メディアのリスクとリターン】
2013.2.19 16:00-16:50
ファシリテーター(登壇者):加藤潤
企画:一般社団法人社会創発塾 加藤潤、梅村周平、武石美有紀
スマートフォンの普及により、その使いやすさから高校生にも今後ソーシャル・メディアは浸透していくことになるだろう。学校生活において厳しく制限される彼らにとって、ソーシャル・メディアもまた禁止されるべきものになりうるだろう。ソーシャル・メディアの可能性を含め、新しいコミュニケーションのかたちを現役高校生が熟議する。
[Speakers]
加藤潤
西武学園文理高等学校教諭
一般社団法人社会創発塾
※私的に取ったメモですので、内容については一切保証しません
・2年生に聞くと6割がスマホ、4割弱がガラケー
・3年生はガラケーからスマホに切り替えている人が多く、切り替え後利用頻度が高まった。ツイッター、フェイスブックに触れる機会が増えた。LINEの通知も早くて連絡が取りやすい。スマホは手放せなくなった
・92%がソーシャルメディアを利用したことがある
・利用しているソーシャルメディア、一番多いのがLINE、そしてYouTube
※YouTube??
・Facebookをやっていない理由:ツイッターをやってる、Facebookは実名登録が必要でアカウント登録も複雑、パスワード管理も大変だからツイッターに絞っている
・Facebookユーザーの意見:個人情報を登録しなければならないのでリスクはあると思う。学校生活では話さない内容や、離れている友達ともコミュニケーションができる
・高校生に熟議をしてもらった
・学校教育はインプットが中心の場だが、これからの教育像としては教員と生徒が一緒になって意見を出し合うことが望ましいのではないか
・テーマは教育現場でソーシャルメディアをどのように利活用すべきか
※アイデア出しをしている映像
・この後、それぞれのグループで考えをまとめた。
・各グループ毎が発表します
A
・2つの活用法、学習授業と交流
・学習授業、ソーシャルメディアを利用し効果的に課題を進めることができる。みんなの意見を参考にすることができる。休んだ生徒に対して動画を共有し、遅れを減らすことができるのでは。
・ソーシャルメディアの怖さも体験できるのでは
・卒業生、他学年などとの交流を図るツールとして。いじめや不登校の問題についての議論
・反省文を書く。ソーシャルネット上に反省文を書くことでクラスのみんなに謝ることができる
・情報公開。自己評価、関係者評価、第三者評価。
・教職員会議の見える化。生徒会をやっていたけど、理由もわからずに否決されてしまうこともあるので
B
・連絡手段:LINE、Fbのグループ管理で、一括でメッセージ送信。送れてない、送ったのに読んでいないなどの問題点もある
・宿題・小テスト・添削などを行う、重複質問の回避、効率化
・休んだ人対応、ノートをオンラインで、授業の動画をアップ。他の人の解読不能なノートを写さなくてもよくなる
・自分のクラスの授業内容のみならず、他クラスの授業内容を知ることができるのもメリット
・学校運営においてメリットがあるのでは、規模の大きい学校での学校生活を円滑にすることができる
C
・共通するキーワードは共有
・授業のあらゆるデータの共有
・家庭での学習の共有
・情報の共有、クラブでの連絡など、オンラインでMTGも
・動画共有。部活動での活用、ダンス部、踊りのチェックなど、またアーカイブすることで効率に
・共有できることが利点
・LINEでの動画アップ、メールより送れる容量が大きい
D
・学習面、課題の進度をチェックしてもらう。段階別で先生にチェックしてもらう。進みが悪い生徒に声をかける
・部活動、顧問の先生中心の練習メニューだが、言い選手の動きなどをシェアしたり、多幸との練習を増やしたい、生徒からも意見を出し交流の場とする
E
・他の班とは違い夢のアイデアの話し
・今は携帯電話を授業中に使えないが、生徒全員がタブレット等を使う学生生活を提案
・課題の提示の場として利用。予習として。
・保護者のイベントの出欠確認、今は紙を使っているがエコではないし情報収集2時間がかかる。保護者にメールを送り、オンラインで出欠確認をしてもらう
・校内放送で呼び出しをされることがあるが、校内放送が届かない場所にいたときなどがある。コミュニケーションツールで呼び出せば効率がよい
・映像をタブレットで、視聴覚教室への移動などの無駄も省ける
・効率化でより授業に使える時間を増やすことができる
・ただ、全員が持つことができない場合もある。そうなると、情報格差が生まれてしまう。また、セキュリティ上の懸念もある
・ソーシャルメディアを使わない手はない、理想の使い方を考えていきたい
・デジタルネイティブと自分(30代前後?)との違いをはっきりと認識した
・何のためにソーシャルメディアを使うのか、それは人それぞれで違う。クラストして共通認識を持つべき。オープンでいいのか、クローズにすべきなのか、など
・北海学園大学:授業内容をハッシュタグでツイートしてもらう、要約力のトレーニング
・イスラエルのハイファ大学、94%の生徒が授業中に携帯でソーシャルメディアにアクセスしている。95%の生徒が学習以外の目的で写真を撮っている。91%の生徒が授業中に音楽を聴いている
・議論を重ね、できるところから学校でのソーシャルメディアの活用を検討したい