« Blogger's Lounge chumby Night 行ってきた | メイン | SSLサーバ証明書発行で罠にはまる »
2008年10月27日
地域SNS全国フォーラム in 佐賀 行ってきた [1]
カテゴリ:第3回地域SNS全国フォーラム in 佐賀先週、じゃないや先々週の2008/10/17-18の2日間にかけて、佐賀県の佐賀県立美術館ホール等で行われた【地域SNS全国フォーラム in 佐賀】に参加しました。すげー、期間が経っちゃいましたがまとめをしたいと思います。
今回はSNSがらみのビジネスをしている立場ではなく、下北沢のSNSを主催している立場として参加したのであんまり難しいことは考えずに参加しました。個人的には「下北沢ブ口イラーえすえぬえすって、ホントに地域SNSなんだろうか、、、」という素朴な疑問を抱いていたので、その解があれば幸いと思っていました。
まずは、メーンセッション【地域SNSを斬る!今、なぜ「地域SNSなのか」】 。モデレーターは第3回地域SNS全国フォーラム実行委員長でもあり、佐賀県最高情報統括監の川島氏。そして、パネリストの3人のうち、知ってるのはガ島通信の藤代さんだけでしたが、他の2人もタダもんじゃない。博報堂DYメディアパートナーズの上路氏はテレビ製作がらみでネットを活用しまくりでWebクリエーション・アウォードとかもらっちゃったくらいの人。そして、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの鈴木氏は、GLOCOMの研究員の方で主にネットとコミュニケーションについて研究されている方のようです、、、そう、パネリストが地域SNSというか、ITコミュニケーション系のプロフェッショナルと言うこともあり、最初から飛ばしまくりーーー。
最初は、SNSの本質的な部分から、今のトレンドについて。でも、途中から飛ばしモードに突入で、
「クロスメディアとはダブルウィンドウ。テレビを見ながら何か他のものも見ている。その他のものにmixiとかTwitterとかも入ってくる。SNSのトレンドはmixiからTwitterへ(上路氏)」
「SNSはmixiみたいなもの、その考えは間違っている(鈴木氏)」
「地域SNSは何を創り出すのか? そのときの「地域」とは? 地域がうまくいってないのに、地域SNSを始めたってうまくいかない(藤代氏)」
等と、もうなんだか発散し放題の状態。でも、みんなそれぞれの視点でSNSの事を捕らえていて、すごく参考になりました。
で、地域SNSというキーワードで掘り下げていくと、
「地域SNSって目的? 地域SNSの目的ってなんだろう、どうなることをイメージしてるんだろ?(上路氏)」
「新しいつながりを開拓する、Bridging。既存のつながりを強める、Bonding。海外のSNSはBridging、日本のSNSはBonding。地域+SNS=?、地域SNSを巡る様々な思惑(鈴木氏)」
「mixiのすごいところは、BridgingとBondingが同時にうまくできる仕組み。出会わなければコミュニティは活性化しない(藤代氏)」
等と、展開。さらには、
「関係性のフローとストックで、フローの方がいい場合もあるのでは(鈴木氏)」
「がちがちに関係性を結びつけてしまうとつらい、地域SNSはその方向に行っている気がする、地域SNSは逃げ場を担保しておく必要がある、行政主導のSNSはその傾向が強いから(藤代氏)」
「地域は空間的・物理的ななスペース、そう考えることがネット上に創り上げられるSNSには無意味(川島氏)」
「地域SNSの「地域」は旗じゃないか?(鈴木氏)」
「距離感、どこまで明かすかの便利さとリスク(上路氏)」
「距離感は携帯が普及したことで、緩衝材が増えた。電話番号>メールアドレス>mixiのアカウント(鈴木氏)」
「目的を明確にする、目的に応じてメディアを選ぶ、編集の重要性を認識する、オープン性を確保既存の枠組みから切り離す(リアルの地域がダメなら尚更)、弱みと強みを知る、リアルやイベントに適切に組み込む。インターネットメディアによって地域が「拡張」されていることを意識する(藤代氏)」
といった展開で、地域SNSが抱える事実や諸問題に話しが及びます。このあたりになってくると、もはや単なる一地域SNS運営者レベルでは口を挟むことすら困難な領域に、、、。でも、自称ネットコミュニティの専門家としては、もんのすごく参考になる、というか一発突き抜けちゃった感がありました。
で、総括はこんな感じ、
「OpenPNEの事実上の標準化、そのことがmixiとの競合を生み出してる、担当者の「気持ちひとつ」で始められることの弊害(鈴木氏)」
「何でも出来るって事は日本では受け入れられにくい。簡単にみせること、大規模SNSとの連携、リアルに生かせる「お得」(上路氏)」
「メディアを作る時にどんなお得があるのか、それ重要(藤代氏)」
むー、正直鈴木氏が言ってることは理解できるけど、その逆もまたあり。簡単に立ち上げることが問題じゃい、たくさんあることが悪いんじゃなくって、簡単には続けられなくて放置状態になって、そういったミイラみたいな地域SNSがうようよあることが問題、なんだろうなぁ。ちがう? でもって、上路氏が言ってることはもっともで、リアルで「得」があるってのはめちゃくちゃ重要。もちろん、情報が手に入るってのは「得」なんだけど、もうちょっと現実世界での「得」があるってのは重要だよねぇ。ちなみに、藤代氏は上路さんの「得」についてフォローしてたけど、総括前の発言「設計」の部分と「地域が拡張されてる」ってのの二つが全てでしょうな。
と、メインセッションが凄まじく発散系の話しで、正直うまくまとまったとはいえない。でも、地域SNSがなんなのかってのと、今後地域SNSがどういった方向に進むべきなのかははっきりした気はします。
あと、ここにも書いたんだけど、地域SNSやってる人たちがみーんなこんな小難しいこと考えなくていいと思う。少なくとも、ウチのSNSには現時点では不要です。とにかく、行き着いた先にぶつかった壁を見てからでいい気がするわー。です。ええ。それはそれは。
というわけで、長めになったのでここでブレイク。続きますー。続きはそのうち書きますー。
投稿者 ymkx : 2008年10月27日 19:10 |