« 2. PC演習室環境と共生するPCクラスタの構成法とその評価 [セッション1: システム管理(1)] | メイン | 4.「ISMS」と「グリーンIT」実現に貢献するSaaS‐アウトソーシング、シンクライアント戦略の推進 [セッション2: システム管理(2)] »
2008年12月 4日
3.目的環境に適合した最小パッケージ構成の自動構成システム [セッション2: システム管理(2)]
カテゴリ:第1回 インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2008)セッション2: システム管理(2)
3.目的環境に適合した最小パッケージ構成の自動構成システム
○八木貴之・桝田秀夫(京都工繊大)
・ネットワーク接続する組み込み機器の普及、セキュリティへの配慮、リソースの限定されたシステム
・Linuxの組み込み用途への適用、ネットワーク親和性、オープンソース
・最小化されたLinuxの必要性
・Linuxディストリビューションの特徴
・パッケージ管理システム
・インストーラの提供する最小構成、拡張性を考慮、数百MB
・小型装置で動くルータ
・独自ディストリビューションの開発、システムは最小化できるけど、セキュリティ・バグ対応、コスト高い
・既存ディストリビューションのカスタマイズ、セキュリティ・バグの対応はOK、でもバージョンアップのためにカスタマイズ、Linuxに耐する深い知識が必要
・目的環境に適合した最小パッケージ構成の自動構成システムの実現
・システム実現要求
・パッケージ単位の管理を崩さず
・対象ユーザは、Linuxに対する知識はない
・最小構成でインストール
・使用したファイルを一つでも含むもの
・依存ファイル
・それ以外を不要
・使用したファイルの探索
・a.目的用途に用いるプログラムの静的解析
・b.実際にどうさせアクセスしたファイルを記録
・b.を採用、ただし全てのファイルを網羅できるとは限らない、当然
・アクセスしたファイルの記録収集
・a.ファイルアクセスのシステムコールを監視、高コスト
・b.ファイルのアクセスタイムの記録、実際のシステム稼働に影響を与えない、読み込みモードでは記録が残らない、ntpdate
・b.を採用
・削除手順
・不要パッケージ群に対して依存関係を確認、削除の効率化
・依存関係の少ないものから削除
・相互依存のあるパッケージ、これは別のプログラムで
・実行で、ディスク使用量は半分程度に、パッケージも半分近くまで
・選択的パッケージ
・debconf-i18nとdebconf-english
・debconf-englishを選択することで936kByte減る
・依存関係を含むパッケージ群のインストールサイズ合計の比較、小さい方を選択
・但し、他の選択的パッケージの依存関係があるので、そこまでチェックする
・今後の課題
・パッケージ選択アルゴリズムのツールへの反映
・他のディストリビューションへの対応
Q.ディストリビューションが提示されている依存関係は全て正しかったですか?
A.未確認
Q.実際には要らない依存パッケージは?
A.今回は受け入れてしまっている、正常に動くとは思うけど、構成ポリシーを守るため
Q.180MBとか組み込みとしてはでかいけど、理想は?
A.256とかの区切りがよい、次は128を目指したい
投稿者 ymkx : 2008年12月 4日 11:09 |