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2013年8月30日

高校生と過ごした、下北沢の夏 【福島をずっと見ているTV vol.28「高校演劇部・最後の大舞台」】

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 高校生と過ごした、下北沢の夏 【5】 「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」でも紹介しましたが、千秋楽公演の後にテレビ取材が行われました。番組名は『福島をずっと見ているTV』(NHK Eテレ)、9月8日0:00から25分番組で【vol.28「高校演劇部・最後の大舞台」】というタイトルで放送されます。

 実はこの番組のディレクターの方、下北沢の公演が始まる前から彼らに密着しその姿をカメラに収めていました。自分もかなり長時間彼らと一緒にいたつもりですが、このディレクターの方は私を遙かに超える時間密着していたようです。詳細はぜひ番組を見てください。あれだけの長時間の映像をどのように25分間にまとめたのか、しっかりと番組を拝見させて頂きたいと思います。彼らが何を想いそして舞台にたったのか、そして、それがどのように観客に伝わったのか、、、。

 というわけで、テレビ取材の模様を写真でお送りします。

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投稿者 ymkx : 2013年8月30日 |

2013年8月24日

高校生と過ごした、下北沢の夏 【5】 「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」

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* 高校生と過ごした、下北沢の夏 【4】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」の続きです

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 3日目の8月17日は所用で裏方のお仕事はお休み。というわけで、いきなり8月18日千秋楽。が、前日になって、十分刷ったはずのパンフレットが足らないことが判明。朝一で会社に向かい、足らない分のパンフレットを印刷します。急いでパンフレットを会場に持っていくと、今度は顧問の佐藤先生のメガネが破損してしまい修理をして欲しいとか、うわーい。

 小劇場楽園から近い纏オプティカルさんに駆け込み、事情を説明して修理を依頼。結構大変かと思いましたが、そこはプロフェッショナル、必要なねじをささっと取り出し5分で修復完了、助かったああああ。直してもらう間にお芝居の話しをしたら、「話を聞いただけで泣けるね、、、」とか言われました、ええ泣けます、、、修理ありがとうございました!

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 で、急いで劇場に向かうと今度は、小劇場楽園から報告会のある音倉までの地図を刷り忘れていたことが判明、、、。再度、会社に戻りソッコーで地図を印刷(データは作成済みだった)。そんなこんなで、ラストステージ開場時間が迫ります。写真は開場10分前の劇場前の状況、大行列です、、、。

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 開場と共にどんどんお客さんが会場に入ります。さすが千秋楽、一気に席が埋まっていきます。開演10分前、Tシャツカンパを終了し劇場前に上がるとまだ行列が、当日券を求める人たちの列とのこと。何とか当日券の皆さんを捌ききり、予定より少し遅れてラストステージがはじまりました。最後の最後なのでどこかに紛れ込んで観たかったのですが、会場にそんな余裕は全く残されておらず、会場外で待機することにしました。

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 水曜日から5日間、本当に部員の皆さんは頑張りました。時期的に最も暑く、待機するのも大変な環境でした。でも、昨年12月に行われた東北大会から仮設住宅の集会場など様々な場所で「シュレーディンガーの猫」を演じ続け、最終的に演劇の街・下北沢で行う最後のステージです。全てのキャストが、それぞれの想いをぶつけることができたステージになったはずです。

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 17日の大沼高校単独公演の際は、公演終了後にアフタートークが行われましたが、この日の公演終了後は某テレビ番組の収録が行われました。たくさんのテレビカメラに取り囲まれて、また、全ステージが終わったばかりということもあり、なんだかみんな疲れ切っていましたね、、、。

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 番組の収録も終わり、最後となるお客様のお見送りです。本当に多くのお客様に声をかけて頂きました。

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高校生と過ごした、下北沢の夏 【6】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」へ。

投稿者 ymkx : 2013年8月24日 |

2013年8月23日

高校生と過ごした、下北沢の夏 【4】 「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」

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* 高校生と過ごした、下北沢の夏 【3】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」の続きです

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 2013年8月16日、この日に京都にいないのは何年ぶりなのか。大学時代を京都で過ごしていた自分にとって、五山の送り火は特別な存在。ここ数年は毎年Ustreamで五山の送り火を生中継していました。が、今年は下北沢でこの日を過ごすことになります。

 公演2日目、引き続き真夏の暑さの中、2回の公演が行われます。13時、17時のどちらもチケットは完売しており、この日も満席状態で公演は行われました。Tシャツカンパの部員もかなりこなれてきたなぁ。

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 そして、会津若松ザベリオ学園高校の賛助公演はこの日まで。ラストステージの前には、演劇部の皆さんからウシトラ旅団の皆さんへ感謝の気持ちが伝えられました。

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 最後のステージが終わると、ザベリオの皆さんはこの日のうちに会津に帰るため、大急ぎで帰り支度を整えます。電車の時間が迫る中、劇場の外で改めて関係者の皆さんに挨拶し、走りながら下北沢駅に向かいました。お疲れ様でした! 素晴らしい公演をありがとう!

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 この日2回目の「シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~」は客席から観劇。最前列の一番端、目の前から観る彼らのお芝居にまたもや涙、、、。4日間7公演、内容はもちろん変わらないけどお芝居としては全くの別物です。彼らはこの公演の期間中もどんどん成長していきます、より完成度の高いお芝居を目指して。(何度も観ているはずなのに、このシーンが、目の前すぎでかなり驚いた、、、↓)

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 公演終了後は全員揃ってのミーティング、容赦ないダメ出しがよりよいお芝居を作ります。そして、公演は折り返し地点を迎え明日からは大沼単独の開催、公演終了後にはアフタートークを行うとのことでその段取りが話し合われました。

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高校生と過ごした、下北沢の夏 【5】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」へ。

投稿者 ymkx : 2013年8月23日 |

2013年8月21日

高校生と過ごした、下北沢の夏 【3】 「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」

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* 高校生と過ごした、下北沢の夏 【2】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」の続きです

 2013年8月15日、ついに公演初日を迎えました。11時に劇場入りと聞いていたので、ちょうどに小劇場楽園に行くとすでにキャストの皆さんは劇場で最終チェックを行っています、気合い十分です。私は1年生の部員の皆さんと共にパンフレットへアンケートとチラシの折り込み作業を行い、それぞれの座席へ。あっという間に時間は過ぎ、開場時間を迎えます。そして、事前に公演期間中に担当を割り当てられていなかった私に役割が申し渡されました。

 申し渡された役割はカンパ係、、、元々クラウドファンディング担当で支援を募っていたわけですが、公演中も皆さんからの支援を募る役割になりました。とは申しても、高校生のお芝居ですから当然カンパの担当も高校生にやってもらいます。

「2000円以上のカンパでTシャツ1枚をお渡ししています」

簡単な台詞を作り、1年生部員の皆さんにやってもらうことになりました。4日間の公演期間中で完売とまでは行きませんでしたが、目標を上回るカンパを支援頂くことに成功しました。本当にみんな頑張ってくれました。

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 そして、いよいよ初演が行われます。この日お昼の公演のチケットは完売、満席の中まずは会津若松ザベリオ学園高校の「彼女の旋律」が上演され、10分間の休憩を挟み大沼高校の「シュレーディンガーの猫」が上演されます。初演は私も客席の裏手から観ていたのですが、初めてにもかかわらず最高の上演となりました。実際に観て頂いたお客様の反応も上々、予想を上回る数のアンケートを記入頂き、劇場の外では出演者に多くの声をかけて頂きました。

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 初日と2日目は、「彼女の旋律」と「シュレーディンガーの猫」の2本立ての為、舞台裏は大混雑。ザベリオ上演中、大沼の皆さんは楽屋に入ることができない為、劇場脇で待機しています。公演直前は緊張するものかと思いきや、みんなリラックスした表情で雑談をしています。ちなみに聡美役の子が確認しているのは、舞台で使用する消え物(小道具)のポッキー。この日も猛烈な暑さで、ポッキーのチョコが溶けてしまっていることが発覚した瞬間です。実際、この後のステージではポッキーがひっついてしまい、大量に引っ張り出されてしまうハプニングが、、、。

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 大きなトラブルもなく、初日の2ステージが終了。舞台終了後にはミーティングが行われ解散したのは20時頃。部員の皆さんはもちろんですが、スタッフも疲労困憊で早々と解散となりました。私は一旦会社に戻り仕事を片付け自宅に帰ったのは23時過ぎ、疲れ切っていたためご飯も食べずに寝てしまいました。

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高校生と過ごした、下北沢の夏 【4】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」へ。

投稿者 ymkx : 2013年8月21日 |

2013年8月20日

高校生と過ごした、下北沢の夏 【2】 「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」

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* 高校生と過ごした、下北沢の夏 【1】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」の続きです

 2013年8月14日、最高気温34℃と真夏の天気の中、私は11時過ぎに小劇場楽園に入りました。前日に行った照明の調整が行われたり、DVD撮影用のカメラのセットアップ、そして、皆さんを迎えいれるスタッフのミーティングが行われ一息ついた頃、彼らが下北沢に到着しました。

 大沼高校とザベリオ学園の部員が小劇場楽園に入ると、早速舞台に立ち位置や実際の空間を確かめます。小劇場楽園といえばあの柱の存在、高校での練習でも柱自体は認識した上で稽古をしていましたが、実際の柱は当然ですが堅く、その存在は想像以上だったようです。また、客席との距離の近さにも驚いていました。劇中に舞台ギリギリに座るシーンがあるのですが、ちょっと気を抜くとお客さんに当たってしまうような距離。そして、このお芝居ではメイン側ではなく柱の後ろ側の空間も舞台として使うのですが、メインとサブの通路の狭さにも戸惑っていました。

 それでもそこはなるようになるしかない訳で、短い時間で舞台の状況を確認すると、休む間もなく夜まで場当たり(立ち位置、場面転換、音楽、照明などの確認)とゲネプロ(本番と同じ条件で行う通し稽古)が行われました。 

 会津若松ザベリオ学園高等学校演劇部『彼女の旋律』ゲネプロの模様を写真で送ります。

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 続いて、福島県立大沼高等学校演劇部『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』ゲネプロの模様を写真で送ります。

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 朝、会津若松を出てからバスで上京し下北沢入り。リハーサルがスタートしたのが午後2時で、大沼高校のゲネプロが終了した頃には午後8時を回っていました。スタッフから確認事項などが伝えられ、明日からの本番に備えます。宿泊場所は電車で15分ほど、この日から5日間電車で下北沢で通うことになります。突然、東京のしかも小田急線なんて乗って大丈夫なのだろうか、、、。

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 ちなみに、私は楽園を後にした後、パンフレットの修正作業を続けました。ああいうものって、なんで印刷した後に修正が発覚するんだろうなぁ、、、。深夜まで修正作業、というかプリントアウトを待っているうちに床で轟沈。気づいたら公演日の朝を迎えていました。

高校生と過ごした、下北沢の夏 【3】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」へ。

投稿者 ymkx : 2013年8月20日 |

高校生と過ごした、下北沢の夏 【1】 「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」

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 昔から思い立ったら即行動しちゃいます。本を買って感動したら著者に会いに行くし、ドラマで感動したシーンがあったら、ロケ地を探し出して観に行っちゃう。よく考えたら高校も大学も何かがきっかけで思い立ち、結果的にそこに通ってる。ああ、そうだ東京に来たのだって、下北沢で会社作ったのも同じなんだよね。

 そんな俺が久々に動きました。下北沢情報サイトを運営していることもあり、下北沢のニュースは常にチェックしているのですが、5月にこんな記事を見つけたことがきっかけです。

今を生きる 避難者の思い 舞台に 下北沢(東京)で8月公演 被災者支援団体 橋渡し [福島民報]

きちゃいました即行動センサーにビビっと。記事の内容から高校よりもウシトラ旅団なる組織にアプローチする方がよいと判断、Facebookページを発見したのでそこからメッセージを送るとすぐに返事がきて会うことになりました。

 最初は下北沢の公演のお手伝いとメディアとしての協力を申し出たのですが、福島から高校生を呼んでの公演、何となくお金の問題がありそうな気がしたので思い切ってクラウドファンディングでお金を集めてみないかと提案。やはり、そこが最大のネックであることを打ち明けて頂き、それならとクラウドファンディングプロジェクトの立ち上げに突き進みました。

 でも話を聞いた上で考えれば考えるほど、大沼高校演劇部・ウシトラ旅団・俺の関係がなんともわかりにくい。さらに、賛助公演で会津若松ザベリオ学園高校演劇部も来る、、、。クラウドファンディングはわかりやすさが重要。どんなにすばらしいプロジェクトでも、見る人に理解をしてもらえなければどうにもなりません。特にそのプロジェクトを動かす母体がわかりやすくなければいけません。そのあたりをなんとか整理をしてCAMPFIREに投稿、その日のうちにCAMPFIREから詳細を送ってくれと連絡があり、昨年の元嶋プロジェクトに続き2回目となるクラウドファンディングの準備が始まりました。

 この時点で私は大沼高校演劇部の皆さんに会っていません、会津は近そうで遠い、、、ちょっと行ってくるということができない距離。ただ、ウシトラ旅団の皆さんは公演も見ているし、部員の皆さんといろいろ話もしている、とにかく彼らからいろいろな話を聞くしかありません。プロジェクトを書き進める中(CAMPFIREでは初期の審査にとおった後、公開用のデータ作成が必要なのです)、スマホで撮影した公演データを観る機会がありました。スマホで、しかも手持ちで撮った写真なので、画としてはどうしようもないのですが、台詞はキッチリ聞き取れます。泣けました、泣けたというか号泣です。自分が考えていた以上のとてつもないメッセージが伝わってきました。このお芝居は絶対に成功させなければいけない、そのためにもクラウドファンディングのプロジェクトも成功させなければいけない、その映像を編集しプロジェクトの動画としてプロジェクトのデータが揃いました。

 2013年7月17日、クラウドファンディングプロジェクト『福島県立大沼高等学校演劇部東京公演【シュレーディンガーの猫】を成功させたい』がはじまりました。初日に29,000円、2日目で80,000円、出だしは順調でしたがそこからが伸び悩みます。状況が急変したのは7月31日、一気に251,000円に到達すると、日に日に支援金額は増え8月5日に目標額の350,000円を超え、最終日となる8月9日に433,500円のファンディングに成功し、プロジェクトを成立させることができました。

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 それと前後する8月6日、私は会津に行きました。大沼高校で両校の通し稽古が行われ、プロデューサーと照明担当(この2人はプロフェッショナルです)が打ち合わせをするとのこと。このチャンスを逃すと彼らが下北沢に来るまで会うことができない、仕事の都合を付けて私も会津に向かいました。
 大沼高校のある会津美里町は、会津若松市の南西に位置する人口22,500人ほどの町。田んぼに囲まれた、どことなく自分の出身地と同じ様な雰囲気の町でした。しかし、明らかに自分の町とは違うものがあります、『楢葉町宮里応急仮設住宅』そんな交通案内板がそこにはありました。看板の指す方向を眺めるとたくさんの仮設住宅が並んでおり、瞬間的に福島の現在進行形の状況を知ることになります。
 ちなみに、楢葉町宮里応急仮設住宅では5月8日に大沼高校演劇部の公演が行われています。その時の模様はこちらのブログをご覧下さい、仮設内で演劇公演[楢葉町宮里応急仮設住宅 自治会ブログ]。本当に素晴らしい公演だったようです。

 この日、会津地方は涼しい天候でしたが、練習が行われていた体育館は熱気に包み込まれていました。そこには下北沢にある小劇場楽園を模した空間が作られています。我々が到着してすぐに、大沼高校演劇部と会津若松ザベリオ学園高校演劇部、両校の通し稽古がスタート。まずはザベリオの「彼女の旋律」、この作品も避難している学生とのお話。タイトルにもなっている"彼女の旋律"が本当に美しい作品でした。

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 続いて大沼高校の通し稽古。取材目的できているので写真を撮りながらでしたが、、、もう、ダメです。事前に何度も公演映像は見ていたのに、それでも涙無くして観ることができないお芝居でした。

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 お芝居がなぜ目の前で見ることが最大の価値でありつづけるのか、その空間の空気ですよ空気。シーンが進む中で、状況が変わるじゃないですか、その時に明らかにその場の空気が変わるんです、鳥肌が立ちます。この通し稽古で、その空気が変わる瞬間を体感してしまって、もうこれは絶対に観た人に伝わるお芝居だと確信しました。

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 そして迎えた8月12日、下北沢の小劇場楽園で最終ミーティングが行われ、13日には照明セッティング、14日には両校部員が小屋入りし、暑くて熱い「高校生と過ごした、下北沢の夏」がはじまりました。

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* 高校生と過ごした、下北沢の夏 【2】「福島県立大沼高等学校演劇部東京公演 『シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~』」へ。

投稿者 ymkx : 2013年8月20日 |