2011年11月 8日
さくらのクラウド、最小プランは月額2500円、リリースは11月15日15時
[ReTweet This!] カテゴリ:さくらのクラウド/さくらの夕べ昨日行われた第4回さくらの夕べにて、さくらのクラウドについて価格情報と正式リリース日時が発表となりました。
まずは価格について、最小のプランは【仮想CPU1コア、RAM 2GB、HDD 20GB】で月額2500円。最大のプランは【仮想CPU12コア、RAM 128GB、HDD 20GB】で月額96,000円、ってこれ何に使うの?? その他、外付けのHDDが500GBで月額10,500円、仮想スイッチが5,250円とのこと。あと、β版ではなかった物として【ルータ+スイッチ】の構成が加わるとのことです(価格など詳細未定)。
で、他社のクラウドに比べてほぼ同スペックの物として半額以下。あと、ネットワークが定額制だと言うことを考えると、さらに安い料金になると考えられますね。いや、これは安いわ。
そして、リリースのタイミングは2011年11月15日の石狩DC開所のタイミングでとのことです。やー、もう一週間後じゃないですか。でもって、さくらのクラウドの詳細情報は本日11月8日にプレスリリースするそうです。プレスリリースよりも、ユーザ対象のイベントで先に情報解禁なんてなかなかやるなぁ、さくらインターネットさーん。
・「さくらのクラウド」料金が発表。「Amazon EC2の半額」は実現できたか? [Publickey]
[12:09 追記]
さくらインターネットからもさくらのクラウドに関するプレスリリースが出ました。
・さくらインターネット、サーバやネットワークを自在に構築できるパブリッククラウド「さくらのクラウド」を11月15日より提供開始
実は前回のさくらの夕べでβテスターに申し込んだところ、見事に選ばれ2ヶ月ほど利用しております。というか、このブログ自体もさくらのクラウドβ上で稼働しています。βテストということもあり、最初はいろいろ問題もありましたが最近はほとんど何も起きずに安定運用できています。コンパネについてもどんどんバージョンアップが重ねられ、正式リリースが近いことが伺えます。
ちなみに、私もブログだけじゃ意味が無いので、自社の某サービスをテスト的に乗っけてみました。結構トラフィックがあるサービスなのでびびりながら移行しましたが、何の問題も無く稼働。ディスクI/Oが猛烈に良いので、ボトルネックのポイントが完全に変わってしまいましたね。コストパフォーマンス的には自社内にBフレッツでサーバ並べるのに比べ安いと思われます。となれば、選択は1つですな。
とりあえず、自分のブログをさくらのクラウドβからリリース版に移行し、問題ないようなら、βでテスト稼働させている自社サービスのあれをそのままリリース版に移行します。実際に使ってみないとパフォーマンスやコストの面は計れないので、その辺りは慎重に検討したいと思いますが、データセンターインフラ内に移行するだけでかなり安全度は高まると思いますので、絶対に移行した方が良いと思いますけどね。
というわけで、11月15日の15時はソッコー申し込み予定で。また、本番に移行したらインプレッションなんかをお知らせしますねー。
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そうそう、最後の最後まで価格で悩んでいたYさんですが、「2500円」という数字が出た瞬間の会場の雰囲気でほっと胸をなで下ろしたとか、、、そうですよねぇ、一部ではさくらのVPS並のプランを期待する声とか出ていたくらいですから(どこで?)。この、2500円がきっかけで、価格競争が始まれば、、、何が起こるのかわからない世の中ですからねぇ。(煽っとく)
投稿者 ymkx : 2011年11月 8日 09:04 |
2011年9月12日
第3回 #さくらの夕べ
[ReTweet This!] カテゴリ:さくらのクラウド/さくらの夕べ2011年9月5日に開催された第3回 #さくらの夕べに参加してきました。ちょうど募集開始が鈴鹿にいたときとかで補欠になってしまったのですが、途中で定員が増えて滑り込みセーフ! やー、さくらのクラウドについて話す予定で、何が何でも参加したかったのでよかったですー。
会場は前回と同じさくらインターネットのセミナールーム。今回は開場時間よりも早く会場入りしたのに、すでに何人かが、、、みんな早すぎ!
で、早速、田中社長による『さくらのクラウドをご紹介します』からスタート! さくらのクラウドって2010年のクラウドコンピューティングエキスポで発表されていたのですね。βリリースまで一年かかってしまったとか。
で、で、コンセプトは「開発者志向のシンプルクラウド、何の変哲もないIaaS型クラウドを圧倒的なコストパフォーマンスで提供」。特徴としては「さくらのVPSで実現した、性能・安定性・低コストの3つの特徴に加えて、機能と拡張性を備えたものが、さくらのクラウドで実現」。まー、一番重要なのはコストパフォーマンス、そこに限るでしょうな。
そして、いよいよデモンストレーション。田中社長が普通にこのさくらのクラウドを使って某サービスを提供していることが明らかになってしまう、、、なかなか、やりますな田中社長(既知)。
正直、クラウドサービスってEC2も含めて真剣に使ったことがなかったのですが、コストパフォーマンスがよいというだけで興味が出ちゃうから、自分自身びっくり。さくらのVPSでもサーバをガンガン追加してサービス用のサーバを構築していくことはできたけど、やはり申込から利用できるまでのタイムラグが気になってた。
でも、さくらのクラウドはサーバ名とか記入してクリックしていくだけでサーバが完成、即公開。しかも、ディスクのスナップショットとか簡単に作れるので、やってしまったときのロールバックとか、スナップショットからテンプレートを作って同じサーバを大量に作ったりとか超簡単に出来る。正直怖いくらい簡単に、サービスサーバが追加できるんだよね、、、震えたよ、正直震えたよ!!
でもって、仮想的なスイッチなんかも追加できて、プライベートネットワークとかも構築し放題、、、もう、凄すぎますよ、鼻血出そう、、、。
さくらのVPSを初めて使ったときも相当ワクワクしたけど、さくらのクラウドはその比じゃない。実サービスで使ってみないと何とも言えないけど、もう、物理サーバは要らないよ、少なくともその第一歩に立ったと実感しました。まー、気になるのはコストですよねぇ。
田中社長のデモンストレーションの後は、研究所の鷲北さんと新規事業室の横田さんによる『さくらのクラウド 開発あれこれ』。ですが、ほとんど田中社長がデモンストレーションで紹介してしまったので、会場からの質疑応答。ライブマイグレーションに関する質問が出てましたが、これでライブマイグレーションもできるようになれば、ほとんど怖い物はないな。
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セッション終了後は懇親会。前回、田中社長にクラウドに対する期待を話していただけに、予想を遙かに上回る完成度だと感想を伝えに。そして、核心を突くコストに関する質問、質問というかおよそで構わないのでコストに関するコメントをいただければと伝えておきました。
すると、田中社長は中締めの挨拶で衝撃の発言、
「Amazon EC2の半額以下にできれば、、、」
げっげー、EC2の半額以下ですか、、、って、これ書いていいのか? あ、@ITさんが書いちゃってるからいいか、すでにネット経由でいろいろなところに拡散しちゃってるしなぁ。
・さくらのクラウド、Amazon EC2の半額以下で11月開始へ [@IT]
今回のイベントで絶対に中の人から聞き出したかったのが、コストに関するコメント。もちろん、公式な発言じゃないしどうなるかわからないのですが、十分期待してよい価格設定だと言い切れますね。あ、価格というかコストの面から見ないとダメですけどね、1仮想CPU辺りのパフォーマンスが従来サービスの半分じゃ意味ないですしね。
というわけで、最も聞きたいことも聞けて満足の第3回 #さくらの夕べでした。あ、さくらのクラウドβテスターを募集しているので申し込んでおこうっと。
あ、さくらのクラウドのティザーサイトもオープンしていたのでリンク貼っとく。
IaaS型クラウド「さくらのクラウド」について |さくらインターネット
[2011.9.13 追記]
そういえば、さくらのVPSのディスクをイメージ化して、さくらのクラウドに移動できるようにしたい、とか誰かが言っていた気がする、、、田中社長だっけなぁ?
投稿者 ymkx : 2011年9月12日 18:39 |
2011年7月29日
第2回 #さくらの夕べ に参加してきた 【2】
[ReTweet This!] カテゴリ:さくらの夕べ田中社長の次に登壇されたのは、株式会社イメージズ・アンド・ワーズの山口社長による【なぜいまさらLAMPをビルドするのか?】。えー、LAMPをビルドー、してねーーー、ここしばらくー。あ、うちの場合はLAMPじゃなくてLAPP(PostgreSQL)で、どうしてもPostgreSQLの最新版が使いたい場合には、PHPとapacheも最新版を入れるようにしていますけどね。
まず、パッケージを使いたい理由として、
・便利
・ある程度の初期設定も自動化
・サポートがある間はセキュリティフィックスも万全
など。確かに、ここ数年は私自身パッケージで楽させてもらっていますよ、ええ。べんりー。
が、いやしかーし、パッケージのデメリットとして、
・任意のバージョンで使えない
・ビルドオプションが指定できない
・アップデートが終わったらどうする
・ディストリビューション固有の設定方法などの知識を覚えたくない
などが上げられる。この中で、今後直撃しそうなのが、【アップデートが終わったらどうする】だろうね。というのも、ディストリビューションのパッケージ提供期間的な問題以前に、CentOSについてはいろいろ不安なところがあったりで、たぶんかなりの台数がCentOS5.x系で稼働していると思いますが、ちゃんとパッケージがバージョンアップされ続けるのか、不安を抱いていたりします。
あと、当然だけど最新版は使えないし、ビルドオプションが指定できないとクリティカルなサービス提供の場合のチューニングができないですよね。ちょうど、数日前に自社のデカ目のサービスをVPSに持っていこうとしたのですが、apacheのモジュールをLoadしないようにしたくらいではパフォーマンスが追いつかなかったりしましたしね、こういうパターンは自分でオプション変えてビルドしたくなります。や、面倒くさいからしないけど(手抜き)。
そして、ビルドをするということはスキルアップにもつながる、
・ソフトウェアの設定や構造などの知識を得られる
・Linux/UNIX C言語の知識も得られる
特に、ビルドに転けるとconfigureファイルやMakeファイル、ソースを見る事になるんだけど、全然知識がなくても何となく追っていくとわかるんだよねぇ。確かに、スキルアップにはつながると思う。田中社長もツイートしてたけど、それがOSSの醍醐味でもあるんだよね。おかしかったら自分で何とかする、何とかできちゃうって事が凄いこと。
というわけで、まとめですよ。
・ビルドする利点も沢山ある
・基本的知識があればトラブル解決もそんなに難しいものでもない
・とりあえず@ITの連載【仕事で使える魔法のLAMP】を読んでチャレンジ!
正直、あるソフトをビルドしちゃうと、他のソフトをパッケージで使ってると微妙にバージョン問題が発生して、結局そのソフトもビルドする羽目に。そしたら、そのソフトが依存してるパッケージをビルドし、、、エンドレス(そこまで行かないけど)。でも、5年くらい前は当たり前のようにビルドしていた気がするし、なんというかいろいろ再認識させられました。
ちょうど、VPSに自社のサービスを持っていこうとしたら、パフォーマンスに問題が出て、LAPP環境のチューニングをしないとなぁとか思っていた所なんですよね。今回は、移転自体を取りやめたけど、いつかVPSに持っていきたいのでそれまで、いろいろなソフトをビルドしながらチューニングに励みたいと思います。
≪第2回 #さくらの夕べ に参加してきた 【3】≫に続く
投稿者 ymkx : 2011年7月29日 12:14 |
第2回 #さくらの夕べ に参加してきた 【1】
[ReTweet This!] カテゴリ:さくらの夕べ2011年7月28日に開催された、【第2回 さくらの夕べ】に参加してきました。第1回は開催していることを当日に知るという残念な結果に終わりましたが、今回はさくらインターネット広報の方のツイートをばっちり拾い、10番目のエントリー参加することができました。
開場は2年くらい前まで高頻度に訪れていたあの建物、やー、なつかしいなぁ。でも、実は6階に足を踏み入れるのははじめてなのだ。まだ、開場して5分くらいしか経ってないのにすでに15人くらい会場に人が、、、みんな早いなぁ。
会場の写真を取り忘れちゃったけど、こんなのが貼ってあったので撮っといた。んーとね、会場は着席だと50人くらいの空間かな。記者発表とか、こういう所でやってるのかなぁ。ユーザー向けの発表にはちょうどいい空間だね。西新宿なので、新宿駅からだと結構歩くけど、下北沢からだったらチャリンコがちょうどいい距離。
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で、まずは、さくらインターネット 代表取締役社長 田中さんによる、【さくらの近況ご報告】 。ある意味、これが一番の注目かもしれない。
前回行われた第1回さくらの夕べでの要望に対する対応について、土日のメール対応、お試しから正式への移行が1時間以内に、VPSの夜中遅くなる件の改善などなど。
土日のメール対応については、土日にスタッフを配置したら思ったよりも問い合わせが少なかったので、土日に問い合わせをするとレスポンスが早く帰ってくるかも、とか(笑)。あと、VPSが夜中に遅くなる件、ってのは私自身はあまり感じなかったんだけど、バックアッププロセスが動いてまれに遅くなることがあるとか。今はチューニングを行い、バックアッププロセスの優先度を落として、VPS自体が遅くならないように改善したとのこと。
続いて、VPSで予定される新機能として、ファイヤウォール、IPv6(今年の早いうちにネイティブで)、カスタムOSのバージョンアップ、VMイメージ操作(バックアップ)。
ファイヤウォールは、想定外に初心者ユーザが多くてポートが開けっ放しで問題になることもあるので、実装したいとか。や、初心者じゃなくても助かる機能ですよ。まー、iptablesでとりあえずポートは絞ってるので大丈夫といえば大丈夫なんだけど。
そして、カスタムOSのバージョンアップについては、CentOSは6が出てるけど、いろいろ問題があるので6.1が出てからになるかなぁ、とか。で、1つ大きかったのが、RHELクローンとしてCentOS以外の選択も検討中だそうです。実は私自身、CentOS以外の選択を模索中だったので、もし導入されるとすれば迷わずにうちの会社でも同じディストリビューションを使いたいです。
VMイメージ操作は助かりますね。VPSのセットアップって、最初は全部同じ事をやるだけなので、そこまで済ませた状態のイメージを作っておけば初期セットアップがかなり早くなる。あと、やっちまいそうな直前にイメージをとっておけば、やっちまう前の状態に戻せるからなぁ。あと、秋頃に発表されるさくらのク○○ドにイメージを持って行けるとか、どれだけ便利ですか! あれ、これ、書いていいのかなぁ、、、。いろいろ開発検証を行っているとのことですよ、おおう、期待できるねぇ。
それ以外にも専用サーバだけで提供されていたDNSや、管理用のAPIも準備中とのことです。
DNSについては、初期のセットアップだけでクライアントさんに渡しちゃうVPSの場合、DNSが管理パネルで操作できるのは助かります。っていうか、そのサーバ誰が管理するの? って感じだったりしますが。
管理用APIは、私自身そんなに沢山のVPSを使っているわけじゃないので、そこまで必要性は感じないけど、あったら便利だよね。
で、最後に次回のさくらの夕べでは、ついにさくらのク○○ドの全容が明らかになるとか。これは、絶対に次回も参加必須ですよ!
投稿者 ymkx : 2011年7月29日 09:08 |