2010年10月19日
ジオメディア雑感
[ReTweet This!] カテゴリ:ジオメディアジオメディアとか書くと、何がジオメディアなのかみたいなカテゴリー論的な話になっちゃいそうですが、そんな難しい話じゃなくて、単純に自分の位置を記録してツイッターとかにポストできるサービスについての雑感を書いてみます。あんま深く考えていません。
んー、foursquare(4sq)のことを知ったのはいつだったかな? 百式の田口さんが取り上げる前から知ってた気もするんだけどハッキリと覚えていません。最初に触れたジオメディアだったことは確かなんだけど、Android端末でアカウントを作った直後は使い方もよく分からずツイッター連携なんかもしてなくて、結局そのまま放置状態になってしまったんだと思います。
転機は自分のSOFTBANK携帯をiPhone3GSに変えた直後。その頃には4sqを使ってる人も徐々に増え始めてて、ツイッター連携したら自分の居場所なんかを伝えるのに便利で、それ以降積極的に使うようになりました。インタフェースが英語なので最初はよく分からなかったんだけど、単純にバッジ(後述)を集めるのが楽しいなぁということが一番ですよね。
出来ることは単純で、イマ自分がどこにいるのかを登録(チェックイン)するサービスです。場所がなければ自分で登録することができ、また最もチェックインしている人はMayorになれます。ちなみに自分よりも多くというか、一定期間でチェックインが多い方がMayorになるので、あまりチェックインしていないとMayorを奪われたりします。
あと、特定の条件でチェックインを行うとバッジをもらうことが出来ます。バッジは色々な種類があるのですが、公式でこういう種類があるとは発表されていないので、どんなバッジがあるのか全容はよく分からなかったりします。
このMayorとバッジのあたりが、ちょっとしたゲーム感覚になっていて、最大の特徴でもありますね。
来年にはインタフェースが日本語化され、たぶん今までは完全にスルーされていたマーケティング的な側面が充実してくると思います。あと、何よりも現時点で使ってる人が一番多いというのが大きいですよね。あれ? 一番多いのかな? 単純に自分のツイッターで使っている人が多いのですが、ダントツでユーザーは多いんじゃないかな。
はてなココは、はてなダイアリーなどを運営しているはてなが始めたジオメディアです。国内勢ではユーザー数ナンバーワンとどこかで見かけましたが、今でもナンバーワンなのかな? 機能的には4sqと同じような機能で、イマココ(チェックイン)するとコインがもらえたりします。イマココするときに写真を貼り付けたり出来るのは便利ですね。あと、mixiと連携することも出来るようです。
ランブリンは、関心空間を運営している関心空間が運営しているジオメディアです。こちらも機能的には4sqと同じような感じですが、ツイッターありきのサービスでツイッタークライアントとしても機能します。
ジオメディアとしての機能は他と変わりませんが、4sqでのMayorとは異なりファンバッジという仕組みになっており、ビジター・リピーター・サポーターという3段階で場所についてバッジが与えられます。ビジターはその場所に初めてチェックインしたときに与えられ、リピーターは日をまたいで複数回チェックインしたときに与えられます。そして、サポーターはその場所(お店)のオーナーさんから与えられる特別なバッジになります。
アプリが一時期極めて不安定でしたが、最新版ではかなり安定してきています。たまにサーバーの応答がないこともありますが、4sqもよく止まってますからこれは許容の範囲内だと思います。
ランブリンは開発されている方から直接お話を聞いたのですが、非常に面白くジオメディアとしての可能性が非常に高いサービスだと思います。ただ、4sqのバッジにあるゲーム的な要素が弱いことと、実際にお店のオーナーが存在している場所がそれほど多くない、というよりは局所的であることが最大の弱点だと言えるでしょう。
ロケタッチは、ポータルサイトなんかを運営しているライブドアが始めたジオメディアです。最初はWebインタフェースしかなかったけど、iPhone向けのアプリなんかも出てきて使い勝手が向上しましたね。それよりも何よりも、インタフェースが日本語であることが、自分にとっては一番安心しますね。
ロケタッチと4sqの違いってなんだろうって思ったのですが、正直機能的なものはほとんど同じだと言って間違いないです。ただ、4sqで言うところのバッジ、ロケタッチではシールと呼んでいますが、このシールの仕組みが面白いと思いました。
実は4sqは最初こそバッジがどんどん増えていくので面白いのですが、途中からは簡単にバッジが増えない仕組みになっているのですね。というか、単純にたくさんチェックインしているとかだけじゃダメで特定の場所とかバッジをもらえるシチュエーションが限定されてしまうのです。それに対して、ロケタッチのシールはシールの種類が圧倒的に多いことと、同一種類のシールを何枚でももらえるのですよね。この同一種類のシールがたくさんもらえるというのは、ロケタッチにはまる人にとっては非常に意味があるインセンティブだと思います。
参考までに、ロケタッチで私がゲットしてるシール一覧です。22種類で57枚のシールが発行されています。
それに対して、4sqで私がゲットしているバッチは13コ。
これは完全にロケタッチが4sqの欠点を補った実装になっていると言えるでしょうね。ちなみに、「おいせさん」とか「きんしゃち」なんかはある特定の場所というか地域でゲットできるシールだと思います。このシールが何をするともらえるのかハッキリしていないことが、ゲーム的な感覚を引き起こしてはまる人が多いのだと思います。ちなみにぎんのタッチは19枚も発行されていて、推測ですが何回かタッチするともらえるんだろうねー。
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というわけで、現時点ではロケタッチが一番楽しいですね。企業コラボシールにも取り組んでいるみたいで、よりゲーム感覚が強くなりそうです。ロケタッチって他のジオメディアに比べると圧倒的にゲーム感覚が強いんですよね、ゲーム感覚というかワクワクするジオメディアって感じなんです。なんか、シールがひらがなとカタカナだけとか、なんかファミコン時代のドラクエっぽいじゃないですか。そういう点も含めて、自分にはまっているのかなぁ、とか思いました。
でも、ジオメディアのサービスとしては、どのサービスも面白いと思います。本家の4sqは来年の日本語化に伴い、日本独自のローカライズサービスも始まると予想されます。はてなココは派手なサービスに化けるイメージはないのですが、mixiやはてなダイアリーなどとの連携でユーザー数を伸ばすでしょう。ランブリンは現時点では微妙なのですが、参画店舗が増えゲーム的要素が加われば大化けする可能性があります。
また、ぐるなびやリクルート系の飲食店情報サービスをやっているサイトがジオメディアに進出してくる可能性も高いです。私の予想では来年の春頃に向けて、ジオメディアの流れは大きく盛り上がるでしょう。一過性のブームではなく、ビジネスとしてまたメディアとして成立するまで見守っていきたいと思います。
投稿者 ymkx : 2010年10月19日 15:58 |