2014年4月11日

4回目にしてクラウドファンディングに失敗する

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 3月から実施していた『下北沢ブロイラー』Fan-boキュレイター就任記念イベント開催プロジェクトですが、昨日支援募集が終了しました。最終的に目標額に対して57%の支援が集まりましたが、100%には到達しておりませんのでプロジェクトは成立しませんでした。

 私がクラウドファンディングを実施したのは今回で4回目ですが、4回目にして初めての失敗となりました。敗因はいくつもあると思いますが、【クラウドファンディング】そして【下北沢】のどちらのキーワードに対して自信を持ちすぎていたことが最大の原因だと考えています。結果として、自分のクラウドファンディングに対する意識と一般の人たちの意識の乖離を見せつけられたと考えています。

 自分が考えているほど【クラウドファンディング】は浸透していない。クラウドファンディングを知らない、クラウドファンディングという言葉は聞いたことがある、クラウドファンディングは知っているけどファンディングしたことはない、この辺りの人たちが大多数であることを改めて実感させられました。

 株式会社リビジェンが2013年10月に行った、全国の10代〜30代の一般男女500人を対象にした「クラウドファンディング」についての調査結果では、クラウドファンディングの認知度約13%、利用経験率約4%という結果が出ています。半年以上前のデータではありますが、今でもそれほど変わってはいないと思います。それに、母集団を考えると全年齢層で考えるとこの数字はさらに下がるのではないかと考えています。やはり、クラウドファンディングはまだまだ知られていないし、これからなんだと考えるべきでしょう。
[出典:【調査リリース】「クラウドファンディング」に関する認知度・実態調査を実施  クラウドファンディングの認知度約13%、利用経験率約4%という結果に(株式会社リビジェン)]

 あと、当然ながら【下北沢】というキーワードでも過信がありました。下北沢ブロイラーは下北沢という街に興味がある人たちに対してある程度のリーチを持っているメディアですが、リーチしている層がクラウドファンディングに興味を持っているかどうかで考えるとその割合はかなり低いと考えられます(ソーシャルメディアでの反応を見ても)。というか、下北沢でクラウドファンディングにチャレンジしたいと考える層には全くリーチしてないですよね、、、。冷静に考えればわかるはずなのに、その点でも大きな勘違いをしていました。クラウドファンディングのプロジェクト自体に興味を持つ人はいると思いますけど、プロジェクトを実行する人たちとは全く違う層ですし、そもそも絶対数が少ないですからね。

 その他にも、そもそもイベントの参加権をクラウドファンディングで募集してるとか、情報を広める努力が足らなかったなど、いろいろ原因はありますが、最も大きかったのはこの2つのキーワードに対する自分の過信だったと言えるでしょうね。もう、下北沢にお店だそうとして開店する前に撤退する気分です、、、。

 が、もちろん下北沢でクラウドファンディングを推進する姿勢は変わりません。というか、むしろ前よりもやってやろうっていう気分で一杯です。下北沢でクラウドファンディングのプロジェクトに関わったお店やイベント、人が当たり前にいる状況になることを信じて進みます。

 最後に、今回のプロジェクトにファンディングしてくれた皆様やプロジェクトを紹介してくれた皆様にお礼の言葉を述べさせて頂きます、ありがとうございました、次回もよろしく!

おまけ:イベントはやりませんが、同日にフツーの飲み会はやります。興味ある方は連絡ちょうだいな

投稿者 ymkx : 2014年4月11日 12:00 |

2014年4月 9日

なぜ、下北沢ブロイラーはクラウドファンディングを仕掛けるのか[3]

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 前回書いたエントリーではクラウドファンディングを活用することでお金だけではなく、ファンも集めることが可能になる点について触れました。お店を対象とした内容で書きましたが、もちろんお店以外でもクラウドファンディングを行うことは可能です。下北沢と言えば、演劇、そして音楽ライブ、これらのイベントでのクラウドファンディング活用について考えたいと思います。


 まず演劇について、お芝居をする際に必要となる費用の一部をクラウドファンディングで集めることが可能です。実際、2013年に『福島県立大沼高等学校演劇部東京公演【シュレーディンガーの猫】を成功させたい』というタイトルでクラウドファンディングを実行し、公演にかかる費用の一部を支援募ることに成功しています。演劇公演に関する企画は様々なクラウドファンディングサイトで実行されており、資金調達に成功している例も多数あります。

 また、当然ですが同様に必要となる費用の一部を募る、音楽ライブのクラウドファンディングも考えられます。下北沢のライブハウスでライブを行うための費用を募るプロジェクトなどが考えられます。ライブのプロジェクトというと、海外ツアーのプロジェクトは多く見られますが、もう少し身近な国内でのライブ開催に関するプロジェクトがあっても不思議ではありません。バンドの場合、ライブよりも多く見られるのがアルバム制作に関するプロジェクトです。Fan-boでも2つのプロジェクトが成立しており、その資金を元にアルバムが制作されています。

日本発、世界が認めるロックバンド、エレクトリック・イール・ショック、初のベスト&カバーアルバム制作プロジェクト!
MOLICE New Album with Romancers -世界中のMOLICEファンと一緒に、ニューアルバム制作プロジェクト-

 演劇や音楽の場合は、リワード(クラウドファンディング支援者に対するお礼)の設定が重要なポイントになります。演劇の場合は公演グッズやキャストのサイン、公演の写真などが一般的ですが、公演で使われた美術の一部やゲネプロへの招待などをリワードにすることも可能だと思います。音楽の場合、打ち上げへの参加やバックステージパスの提供などのリワードも考えられます。

 演劇やライブ以外にも下北沢を舞台にした映像撮影やイベントなど、クラウドファンディングを活用して資金調達を行う対象はかなり広いと考えています。共感を得るようなプロジェクト、魅力的なリワードが設定されたプロジェクト、クラウドファンディングで実現できることはたくさんあると信じています。そして、小規模ではありますが下北沢に関心がある方に見て頂けている下北沢ブロイラーがクラウドファンディングを仕掛けることによって、ひとりでも多くの人にプロジェクトを知ってもらい、支援を集めることができると考えています。

 今日もFan-boの前川氏とミーティングを行い、彼がなぜクラウドファンディングプラットフォームを立ち上げるに至ったのかを聞きました。ミュージシャンでもある彼がクラウドファンディングに賭ける想いを実現させたい。下北沢ブロイラーは、そんな彼の想いを後押ししたい。そして、この街から夢を実現させるミュージシャン、役者、お店をひとりでも多く創り出したい。それが下北沢ブロイラーがクラウドファンディングを仕掛ける全てです。

 さてと、『下北沢ブロイラー』Fan-boキュレイター就任記念イベント開催プロジェクトは残り1時間あまり。クラウドファンディングに興味がある、下北沢で何かをはじめる予定がある、そんな人たちには確実に有益な情報を得ることができるイベントになる自信があります。ぜひ、皆様の参加をお待ち申し上げます(参加するためには当プロジェクトにお申し込みください)。

投稿者 ymkx : 2014年4月 9日 17:17 |

2014年4月 8日

なぜ、下北沢ブロイラーはクラウドファンディングを仕掛けるのか[2]

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 やー、やばいよやばーい。前回紹介した、『下北沢ブロイラー』Fan-boキュレイター就任記念イベント開催プロジェクトが全くもってして売れていません。現在20%で明日でおしまいとか、どう考えても無理ゲー、、、いや、諦めませんよ最後の最後まで。元嶋のプロジェクトだって、決まったのはラスト15分だからね。

 で、前回に続いて下北沢ブロイラーがクラウドファンディングをやりたいのかですが、クラウドファンディングは単にお金を集めるための手段では無く、ファンを集める手段にもなり得るという話しです。

 例えば下北沢でお店の出店費用を募るプロジェクトですが、当然ですけどお店ができる前からプロジェクトははじまって、開店日前に終了するのが一般的だと思います。そう、実はお店を開店する前の宣伝というかPRにもなるし、お店のオープン前にファンを集めることもできるのです。あ、もちろん、共感を得るようなお店でないとお金を集めることもファンをつけることもできないので、オーナーさんやお店に関わる人たちがどれだけ目指しているお店を伝えられるかが重要です。

 ちょっと話が逸れちゃいますけど、もう、この街で自分が好きになったお店がすぐに無くなっちゃうのが辛いんですよ。実際、好きになって通い始めて半年くらいで閉店しちゃうお店が少なくないのです。
 お店が続かない理由にはいくつかの要素がありますけど、直接的な理由はお金ですよね。下北沢の家賃は以前に比べて安くなったとは言え、集客から比較すると高い状況が続いている。土日の下北沢の人出を見てると、下北沢にお店を出せば繁盛するぜーとか思っちゃうけど、平日はガラガラなのが現実。街に人はいるけど、下北沢にある全てのお店を潤すほどではないんだよね。ただ、常にお客さんが入っているお店があることも事実で、その差は何だろうって考えるとどれだけの人たちにそのお店のことを知ってもらえているのか、それに尽きると言えます。

 お店がオープンして、徐々に人に知られて、そして常連さんがお店につく。問題はそのスパンがお店にとっては予想よりはるかに時間がかかります。もちろん、半年でいつも賑わってる繁盛店が生まれることもあるし、じっくり何年かかかるお店だってあるから一概に言えないんだけど、お店をやる側からしたら最低限運営できるまで軌道に乗せるまでの時間ってのは馬鹿にならないわけです。や、当然の話なんだよ、当然の話。だからオープンに備えてチラシをポスティングしたり、メディアに広告を掲載したりするわけだけど、個人店でそこまでやる余裕は当然ありませんよね。

 だったら、お店がオープンする前から告知をすればいいじゃん、そう思うわけですよ。まー、お店をオープンするまでにはやらなきゃいけないことがたくさんで、「そんな告知なんてしてる余裕なんてねーよ」って言われそうだけど、そこの準備がどのくらいできているかでお店がオープンしてからの展開って全然違うものになると思うんだよね。
 ほら、俺、本業がエンジニアって言うかクリエイターサイドの人間だから、いい物を創れば自ずと受け入れられる、とか思って生きてきたタイプだけど、それはただの理想で現実はそんなうまくいかないということを何度も経験していますから。「いい物はいい」とちゃんと伝えないと、人には知ってもらえない。折角、いい物を作ったのだから、それを伝える努力は絶対に必要なのです。

 どうやったらお店のことを知ってもらえるのか、いくつもの手段があると思いますが、特にお店をオープンさせるまでのPRとしてクラウドファンディングが使えるのではと考えています。もちろん、クラウドファンディングは「群衆(Crowd)」から、「資金集め(Funding)」を行うことが前提ですから、資金集めをした上でファンを集めることも可能になると考えるべきですが、逆に考えるとファンになってくれる人たちがお金を出してくれる仕組みでもあります。

 お店のための物件確保にかかる費用の一部を募るのもいいし、イベントで活躍するプロジェクターを導入するお金を募ってもいい、前回も書いたオープニングパーティーの参加権をリワード(クラウドファンディング支援者に対するお礼)にするのは一番手軽でかつPRできる手段だと考えています。あ、もちろんやればすぐに支援が集まるわけでは無く、魅力的な部分をちゃんと伝えないとダメですからねー。

 というわけで、クラウドファンディングで集められるのはお金だけでは無いという話しでした。

 てか、こんなこと悠長に書いている場合じゃ無いんだけどな、、、自分のプロジェクトが全然進んでない状況では。いや、諦めないぞー、最後の最後までーーー!

 

 

投稿者 ymkx : 2014年4月 8日 10:05 |

2014年4月 3日

なぜ、下北沢ブロイラーはクラウドファンディングを仕掛けるのか[1]

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 そうそう、突然発表した感じなんだけど、クラウドファンディングを運営する側にまわることになりました。かなり前から、クラウドファンディングサイトFan-boの運営について相談を受けていたのですが、どうせやるのなら下北沢の人たちを応援しようと考えてキュレイター(クラウドファンディングサイト運営側の担当者)として下北沢ブロイラーが参加するという形をとりました。や、下北沢以外のプロジェクトも立ち上げる予定もあるけどねー。


Fan-Bo_logo.png

 で、下北沢ブロイラーがなんでクラウドファンディングをやりたいのかという話しですが、下北沢に魅力的なお店を増やしたいから、それだけです。やー、下北沢でお店を出すためにはお金がかかるからねー。ちょっと落ち着いてきたとは言え、まだまだ家賃が高いからねぇ下北沢は。

 クラウドファンディングは「群衆(Crowd)」から「資金集め(Funding)」をWebを通して行う仕組みで、仮に飲食店だとすると、出店にかかる費用を集めるという方法が一般的ですね。実際にこれまでも、様々なお店がクラウドファンディングを活用して支援を集めることに成功しています。

 ただ、普通にお店を出すから支援してくださいと言っても、知り合い以外が興味を持ってくれることは希です。というか、魅力的なお店の企画でなければ知り合いからの支援を集めることも難しいでしょう。
 クラウドファンディングのサイトに掲載するだけで支援が集まるという印象がありますが、そのようなものは誰から見ても魅力的なごく一部のプロジェクトだけであり、ほとんどのプロジェクトはどれだけ魅力的であったとしても、本当にそのプロジェクトを支援してくれる人の目には止まらないままであることがほとんどです。
 その点、下北沢情報を扱う下北沢ブロイラーがプロジェクトを継続的にフォローすることで、下北沢に興味がある人たちにプロジェクトを知ってもらうことができると考えました。

 3,000円支援してくれた人にオープニングパーティー参加権をあげてもいいし、10,000円支援してくれた人にはドリンクサービス券を10枚配ってもいい。50,000円でオリジナルメニューを作ってもらえるとか、考え方次第で興味を引くリワード(クラウドファンディング支援者に対するお礼のこと)を設定することが可能なんじゃないかな。

 クラウドファンディングだけでお店の出店費用全額を賄うのはさすがに難しいと思うけど、費用の一部を賄うことは十分可能です。ああ、あと30万円あれば○○○を揃えることができるのに、みたいな感じでね。そういう意味では、新規出店のお店だけじゃなく、お店のリニューアル費用だとか新メニュー考案の為の費用みたいなものを集めることもできると思います。

 というわけで、下北沢でクラウドファンディングのチャレンジに興味がある方は、ぜひこのイベントにご参加下さいー(イベントの開催告知だったことを忘れていた、、、)。

『下北沢ブロイラー』Fan-boキュレイター就任記念イベント開催プロジェクト [Fan-bo]

fan-bo_shot.jpg

投稿者 ymkx : 2014年4月 3日 11:12 |