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2005年4月21日

ブログランキングの役割

 まー、今回のライブドアのブログランキングの件で、ランキングという仕組みに対して「ランキングだけでブログを測る事は出来ない」という意見をいくつか目にしたんです。もちろん、私もランキングだけでブログのよさを全て決めることなんて出来ないと考えています。ランキングの元となるポイントを生成するアルゴリズム(アクセス数やらユニークユーザ数やら)次第だとは思いますけど、現時点で簡単で目安となるのはユニークユーザ数なんだろうなー。今回のライブドアの不正問題みたいなのを喰らっちゃったら全く無意味なんですけどね。

 ブログランキングサイトを作ってる立場としては、ブログランキングの存在を否定するわけにはいかんのですが、ランキング至上主義みたいなのはやっぱ考えものですよね。そもそも、ブログはランキングの為につけてるわけじゃないですしねー(アクセス数を稼ぐことがブログの動機になることも事実ですが)。

 で、ちょっと自分の中で考えをまとめるために、なんでうちの会社がブログランキングを始めようと思ったかについて書いてみます。そもそもブログにランキングが必要だと思ったのは、現状のランキングシステムに対して思うところがあったことと、こっちの方が重要なのですが、今後も猛烈な勢いで増えていくブログサイトの中から自分が読んでみたいと思うブログを見つけやすくするサイトが必要になる、あとビジネス的に参入余地があるといった3点からです。

 一つ目の点については、ライブドアやアメブロなど各ブログホスティングサービス提供者が提供するランキングは、そのサービス内のみのランキングでしかなく真の意味でのランキングではない。あと、既存のブログランキングサイトについては、ほとんどがそのランキングサイトへのアクセス流入ユニークユーザ数に基づくものがほとんどであり、ランキングサイトへのクリックを競うだけのランキングになっており、ブログランキングと呼ぶわけにはいかない。ホスティングサービスのランキングはおいておいて、この既存のブログランキングサイトの存在は正直ブログをダメにすると思う(あくまで私の主観ですが)。ビジネスモデル的には、そのランキングサイトに人が集まらなくては成立しないわけでその様な仕組みになると思いますが、やっぱそれってランキングとしては意味が無いと思いますぜ。【クリックしてください】などの文字がブログ内に飛び交う現状をどう思われますか?

 で、二つ目の点ですが、一つ目に比べればこちらの方が重要だと考えています。今後、ますます増えるブログの中から一体どのようにして自分が読みたいブログを見つけ出すのか、今でもそうだと思いますけど皆さんはどのように自分が読みたいブログを見つけ出していますか? 多分、そんなことはできないと思います。ブログからブログを渡り歩いていくうちに、たどり着くくらいですよね。いや、私もそうですから...。そう考えるとあくまで一つの指標なんですけど、アクセス数(ユニークユーザ数)の多さはそのブログを測る上で重要なファクターだと思うのです。それが全てじゃないのは事実ですが、現状なにもブログを測る要素が無い状態よりはそのような指標があった方が、自分が読みたいブログを探す上でも助けになると思います。

 そして、三つ目の点です。会社としては一番重要なこの点についてですが、多くのWebサイトが登場し始め、いいタイミングにYahoo! Japanがサイトのディレクとリングを始めたわけで、もうそろそろブログでもそういったものが出てきてもおかしく無いと思います。で、実はYahoo! Japanのブログ戦略ってそこじゃないかと、最終的にはブログのディレクトリサイトの構築。自分のところのブログサービスでカテゴリ分けや、どのようなことを指標にしてディレクトリを構築すればよいのかを研究してる感じですよね、現時点では。だから、途中でYahoo! Blog以外のブログサービスの利用者の登録(ディレクトリとサービスとして)を開始し始めるはずです。あー、こんなこと書いてたらYahoo! Blogも書かなきゃダメだと再認識。
 で、それをヤフーがやっちゃう前に何とかしようと思い立って始めるのでした。そう、そこ=ブログにビジネスチャンスがあるからってのもあります。間違ってもブログランキングサイトのビジネスモデルの中心は広告モデルじゃありませんぜ(あ、それもやりますけどね)。ブログ本の出版ラッシュは落ち着いたみたいですけど、これからも数多くのブログ発の本が出てくると思います。また、ブログで有益な情報を発信している人がテレビや雑誌の取材対象やコメンテーターになったり、このあたりは人材発掘的な役割ですがこっちは相当活発になってくると思います。なにせ、ブログはフォーマットが統一されているから、各個人のWebサイトを見るよりもその書き手の情報収集がしやすい。RSSリーダとかでザックリと目を通すだけで、時系列で何を考えていたのかとか理解しやすくなるからね。つまり何が言いたいのかと言うと、これからはよりいっそうブログを通してお金が動いたり人が動いたりすると言うことです。もう、それだけで十分ブログのランキングサイトを作る意味があるってもんです。ブログのアクセスう数やトラフィック、とにかくブログに関する全てに介在していることに意味があると考えています。

 そういう点ではブログランキングサイトはあくまで最初の取っ掛かりです。ランキングサービスならある程度割り切って全自動化することも出来るわけで(不正監視とか必要ですけどね)すので。最終的にはブログディレクトリサービスに進むんだろうなぁ。使命的には、ブログの書き手と読み手にメリットになるサービスを目指したいと考えています。あー、ビジネスに出来るかどうか、全部オレにかかってくるなぁ...。

 あんまりまとまってませんが、概要はそんな感じ。はー、なんか疲れた、頭が。

投稿者 ymkx : 2005年4月21日 03:10

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