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2005年8月20日

郵政民営化

 小泉の術中に完全にはまっている日本国民は、選挙までに目を覚ますことができるのだろうか? 小泉は郵政民営化のみ争点で賛成・反対を当選挙と位置づけているのだが、本当にそれでいいのか? いや、ここで年金問題・税制問題・景気の問題などを取り上げろとは言わない。郵政民営化が争点だとしても、小泉自民党が出した案に対する反対を、郵政民営化反対派として一緒くたに扱っている小泉自民党の行為にあきれてものが言えない。

 正直、自民党が出している郵政民営化案をどの程度皆さんは把握されているのだろうか? ほとんどの方がはっきりとわかっていない状況だと考えられる。結局、国民はその詳細を知るまでも無くここまで改革は進んできた。そう、今、改革と書いたがそれが改革として成立したかどうかすら国民は判断ができない。今回の郵政民営化についても同様である。小泉からすると彼の政治信念のうちのひとつがこの郵政民営化であり、達成させなければならないという使命感があるのも理解している。(ちなみに私は郵政民営化は絶対に行うべきだと考えているが、それ単体のみで考えるべきではないという姿勢だ)これまでギリギリのラインで自民党がまとまっていたのに、今回分裂の形となったのは、さすがに小泉の独裁的で性急な行動に対する最後の抵抗なのだ。もちろん、「この程度の改革ができなければ、何も改革できない」という小泉の言葉も一理ある。ただ、「この程度の改革」で片付けられる問題なのだろうか、郵政民営化は? 国民の皆さんにはそのあたりを真剣に考えていただきたい、なんとなく小泉支持で痛い目にあるのは自分自身だ。

 その小泉自民党に対するはずの民主党の動きはどうしても鈍く見えてしまう。岡田氏のみでは国民の目が向かないのは、幹部はみな知っているはずだ。彼は正論でモノを言う、彼らが売りにしているとおりで愚直で真面目だ。小泉が持っているようなカリスマ性やアジテーション的な演説もできない。だからこそ、鳩山・管、そして小沢がそろって行動しなくてはならないのではないか。今を逃していつ動くのだ? 個人的には小沢の動きが全く見えず、不気味さが感じられるが彼にとって今回のチャンスは政界再々編の幕開けに違いない。
 もちろん、民主党が動く中で郵政民営化に対する考えを示すことは必須だ。小泉の術中にはまっていいじゃないか、それが本物かどうかを見極めるすべが国民には足らないのだ。あなた方が徹底的に講評・評価せずにいったい誰がそれを行うのか? 残念ながら、代わりができる野党は存在しない。

 最後に、社民党は限りなくゼロに近づくのであえて触れないが、共産党にとってはこれまた大きなチャンスが訪れたと言えよう。正直、共産党が掲げている政策は実現不可能だ。残念ながら私は彼らを支持することはできないが、自民・民主共に国民に負担を強いる政治に比べると、共産党の政策はわかりやすい。その、わかりやすさが国民に支持される可能性は十分にあると言える。今回の選挙の台風の目になる可能性は十分ある。

 衆院議員選挙まであと3週間。プレ選挙戦は白熱さを増し、選挙公示を迎えるであろう。国民が自分自身で判断する、そのきっかけとなる選挙となってほしい。もし、この選挙で投票率が下がることがあるとすれば、本当にこの国に未来は無いのだろう。

投稿者 ymkx : 2005年8月20日 10:20

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