2013年2月18日
第12回地域SNS全国フォーラムin安城 1日目 #sns_anjo
[ReTweet This!] カテゴリ:第12回地域SNS全国フォーラムin安城2013年2月16・17日に愛知県安城市で開催された、第12回地域SNS全国フォーラムin安城に参加しました。その初日の模様と感じたことを振り返ります。
まずは、オープニング、安城市の神谷市長のスピーチから。いろいろな市長さんがいますけど、人を惹きつけるお話をする市長さんですね-。そして、今回の第12回地域SNS全国フォーラムin安城は安城市制60周年記念市主催事業のイベントでもあり、市をあげての開催とのことです。。時間が押し押しで、舟橋さんの基調講演が事務連絡になってしまった、、、残念。
一つ目の分科会、私は【分科会1 SNSと学校教育】に参加しました。コーディネーターは国際大学グローバルコミュニケーションセンターの庄司先生、コメンテーターとして豊川地域ポータルサイト「みてみん!」管理人の松原さん、名古屋大学准教授の金先生。そして、この分科会の主役、愛知教育大学付属岡崎中学校3年生のみなさんと担任の稲吉先生。
庄司先生がコーディネーターなので、庄司先生とコメンテーターのお二人が話して、所々で中学生の皆さんが感想を話すようなことをイメージしていたのですが、、、。なんと、発表は中学生の皆さんが中心。Facebookに実際に登録して、SNSというものを自分自身で体験。さらには、授業の延長線として、Facebookグループで授業後に議論を重ね、それらを通して理解したSNSのメリットやデメリットなどを発表してくれました。
こうやって、私が文章で書くと全く伝わらないと思いますが、中学生の皆さんの考察はソーシャルメディアで飯を食っているような方々が到達している領域に達していました。中学3年生でここまでSNSの本質を理解しているのなら、今後様々なSNSを利用する中で遭遇するくだらないいざこざには巻き込まれず、SNSを十分活用しきれるのではないかと思いました。登壇している庄司先生、松原さん、金先生はもちろんのこと、この分科会に参加したほとんどの大人が中学生の皆さんが体験したこと、そして理解したこと、さらにそれをキッチリとまとめ発表したことに驚いたと思います。参加者のコメントで非常に印象的だったのは掛川の早瀬さんの言葉、
「もう、庄司先生の代わりに、中学生の皆さんに掛川に来てもらってお話しいただきたいくらい」
ですね。いや、お世辞抜きにそれを専門で研究している庄司先生の代わりになるのではないかと感じました。少なくとも同世代の中学生の皆さんには、大人よりも同じ中学生からの話の方がすんなり伝わるのではないかと思いました。いやー、それにしても凄い中学生の皆さんでした。
最後に私もコメントしたのですが、中学生の皆さんが気づいたことで凄いことで一番重要なことは、いろいろな人がいろいろな考えを持って存在していることを意識して、相手を尊重すること。人の考え方や物事は、単純に「良い」「悪い」と選択できるようなことばかりじゃないということに気づいていることだと思います。結論を出すことができない議論もある、そのこと単に知識として知っているだけではなく、実際に体験して到達していることは本当に貴重です。
庄司先生ともツイッターでやりとりしましたが、この経験をぜひ日本全国の中学生の皆さんに伝えることができれば、皆さんの得た知識はより活きることになると思います。中学3年生と言うこともあり、この後受験も控えているのでタイミングは難しいと思いますが、ぜひ実現させてもらいたいですね。
続いて2つ目の分科会は【分科会4 私たち、SNSで儲けました】に参加。コーディネーターはあんみつの小島さん、登壇者はあみっぴぃの虎岩さん、網走市観光協会の高谷さん、そしてPeaTixの庄司さんです。がっつり儲けている人たちの話が聞けるようなタイトルですが、蓋を開けたら、、、結論から書いちゃうとSNS自体で儲ける話しではなく、SNSを通して生まれた出会いから儲けにつながることがあるというお話でした。
虎岩さんはあみっぴぃを庄司先生に紹介してもらい、日本全国での講演依頼が殺到。また、あみっぴぃのつながりの中で仕事を依頼されるなど、SNS自体で利益は上がっていないけど、SNSの活動があったからこそ売上が上がったとのこと。
高谷さんは自分からは『買って!!とは言わない』、人の心を引きつけて夢中にさせるような「魅力」を磨き上げ、戦略的にターゲットに見せる。そして、どんなに仕組みが発達してもFaceToFaceにはかなわない、自分は挨拶ができない奴は絶対に雇わない、とSNS以前に人として当然のことを話してくれました。また、よくある話しでコンテンツ(商品)が無いなんてことは絶対にない。ただの雪原だって商品になる、要はどのように見せるかだと、網走の観光プラン『大雪原をひとりじめ』を紹介していました。
最後にPeaTixの庄司さん。オンラインでイベントなどのチケットが購入できる自社のサービスの紹介にはじまり、300円のアプリを買うのは躊躇するのに3000円の飲み会はすんなりお金を払うという、実際にリアルで人と話す=イベントにはお金を出しやすいなど。そんなPeaTixですが、今回の地域SNS全国フォーラムin安城でも分科会の申し込みや懇親会の申し込みなどで使われていました。支払いのあるイベントの場合、当日受付だとどうしても待たされることになってしまいますからね、運営側としても大量の現金を扱う問題も有りますしね。つい先日、手数料も見直され、さらに利用しやすくなりましたしね。
そんな分科会4、虎岩さんの話しは幾度となく聞いていますが、なにか地域SNS(地域コミュニケーションサイトですかね)運営を通して得られた知識と経験がある臨界点を突破して、ものすごい境地に達しているような気がしました。全くもってして文章で説明できませんけど、地域SNSというか地域とコミュニケーションを扱う人たちには必ず刺さる、そんな話を聞くことが出来ました。
次に、こちらもいくつもイベントをご一緒させていただいている庄司さん。PeaTixの手数料下げで利用者がガッツリ増えるといいですねー。やはり決済手数料が安いことは、イベント参加者、イベント企画者のどちらにとってもありがたい話しですからね。あと、詳細はあまり聞けませんでしたが今後の展開として、単なるオンラインチケットサービスではなく、イベントを共有した人たちどうして何かができそうな機能の実装を目指しているような雰囲気を感じ取りました。やー、やって欲しいですね、いろいろ。ワールドワイド展開もガンガン進めるみたいですしねー。
そして、なによりもこの分科会で得るところが大きかったのは高谷さんのお話ですね。先日ブログにも書いたのですが、私のメインの事業は観光に関わるビジネスにシフトします。網走、確かに観光のイメージと言うよりはマイナスのイメージが強い土地でした。でも、そんなイメージを覆すべく、自ら地域の観光資源の発掘などで動き、多くの観光客を集めている高谷さんのお話は心強く参考になりつつも、自分も負けてはいられないなという気持ちになりました。ちょっと、地域SNSとは離れるイメージもありますが、実は観光と地域SNSは密接に関わりがあると考えています。と、その話はまた別の機会に。
あまりに3人の話しが勢いよく発散してしまい、質問する心の余裕がなかったのは残念でしたーーー。あー、質問なんて無くていいから、まずは手を上げないとねー。
はい、そして懇親会。S(酒が)N(飲める)S(サービス)の懇親会ですからねー、ここからが本番ですよ。詳細は省略。ソーセージおいしい、デンパーク。
で、懇親会終盤にはこの宇治方面の方々が登場し、
こうなるわけです、、、ああ、お疲れ様でした、お疲れ様でございましたーー。
2日目に続く。
投稿者 ymkx : 2013年2月18日 09:05 |
2013年2月16日
地域SNSってなんだろう
[ReTweet This!] カテゴリ:Shimokitazawa BROILER/下北沢ブ口イラーえすえぬえっす/第12回地域SNS全国フォーラムin安城本日から2日間の日程で愛知県安城市にて第12回地域SNS全国フォーラムin安城が開催されます。今回は実家のある豊川市からも近いので、前日から実家に帰っております。
一応地域SNSを運営している立場としてこのフォーラムに参加していますが、開設から5年を迎え運営方針を大きく変える予定です。これまで、東京にある下北沢ブロイラーSNSはOpenPNEを使用しクローズドな状態で運営を行っていましたが、下北沢の地域情報を掲載するWebメディアとブログを中心に、TwitterやFacebookを活用したコミュニケーションを図る流れに生まれ変わります。
先日、国際大学グローバルコミュニケーションセンターの庄司先生が中心となって運営されている地域SNS研究会のサイトに『地域SNS事例集: 国内の地域SNSは309事例』という記事が掲載されました。2010年の519事例から年を追う毎に減り続けている地域SNS。全国フォーラムでも活発に活動を続ける地域SNSの事例紹介の一方、閉鎖にいたる事例の話しも取り上げられるようになりました。
私が運営している地域SNSも一時期の盛り上がりは過去の話、本当に僅かな人たちだけのSNSになってしまいました。いろいろ試行錯誤はしてみたけど、なかなか活発になることはなく超低空飛行が続いていました。そのような状態になると運営者としてのモチベーションも上がらず、よりマイナスのスパイラルに落ち込んでしまいます。
そこに人がいる限りSNS自体の閉鎖は考えていませんでしたが、方向性を考え直す必要性は明らかです。いろいろ考え抜いた結果、自分は『下北沢』という地域のことよりも『地域SNS』というツールを主に考えていたことに気づきました。地域SNSの運営を通して下北沢の街を活性化させたい、下北沢の街が好きな人たちとつながりたい、そんな想いで運営していましたが、いつの間にか地域SNSというツールのことだけを考えてしまっていたようです。
下北沢の街の魅力を最大限活かす。この街には30を超えるライブハウスと10近い小劇場が存在しています。そして、その狭いエリアには無数の飲食店や雑貨屋、ヘアサロンがひしめき合っています。ドラマや映画でもたびたびロケ地として使われており、自分自身も上京するまであこがれの地でした。そう、別に素の下北沢を前面に出せばいいんです、もっとはっきり書いてしまうと、わざわざ準備したコミュニティなんていらないんです。下北沢に集まる人たちが、自然に参加できるような気軽ななにかでよかったのです。
まず準備したのは下北沢の演劇・音楽・イベントの各情報を一覧で見れるもの。それが、Shimokitazawa BROILERというWebメディアです。ものすごく単純な作りですが、下北沢という街に毎日何十というアーティストがライブを行い、複数の劇団が舞台公演を行っている。もう、それだけで十分なのです、この街の魅力を出すのは。
そして、それらの情報の中からいくつかをピックアップしTwitterやFacebookに流す。そこから、コミュニケーションが生まれる。別にユーザとしてカウントする必要なんてない、積極的にコミュニケーションを促す必要もない、その部分は流れに任せておけばよいわけです。
最後にブログ、これはまだ準備段階で公表できませんが、今までSNS内で行っていた取り組みをオープンにして下北沢の魅力をブログという場で表現していく予定です。昨年の11月頃から徐々に進めていた、新しい取り組みは4月に正式にリリース、スタートさせる予定です。
私が創っているWebサイトはなんだろう。地域メディア? それとも地域SNS? よくわからないけど、「ソーシャルネットワーク」を活用して地域を盛り上げたり、その地域が好きな人たちがつながるサイトには違いありません。今回の地域SNS全国フォーラムでは、そんな疑問を地域SNSに関わる人たちにぶつけたいと思います。
豊川市の西小坂井駅から乗った電車は、安城の中間地点まで来ました。今回もいろいろな人たちの話や意見を聞き、下北沢の街に持ち帰りたいと思います。ん、相見(あいみ)? こんな駅あったっけ??
投稿者 ymkx : 2013年2月16日 11:09 |